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無人図書館??

私の記憶が確かなら、石原都知事が、都立図書館に関わる発言で、「資料は今やオートマチックで資料を借りられて、その本が良いか悪いか指導する司書は必要ない」って感じで話されていたと思います。
それに対して『東京の図書館をもっとよくする会』では「レファレンスが15万件を越えている」ことを筆頭に、反論を展開しています。

うちの図書館でも、レファレンスの調べ物は少ないですがやっていますし、所蔵調査や様々な問い合わせを合わせると案外いっぱいやっているような気がします。

さて、確かに今は自動貸出機がちらほら見られるため、自動で借りられるのでしょうが、作業員の面では返却は??
もちろん、自動返却装置もあります。

返却資料を仕分けしたり、大掛かりなものでは、(主に書庫ですが)棚に本を戻したりしています。
旧式な方法としては、返却手続き後、利用者に棚に戻してもらっている図書館もまだちらほらあります。

そう考えると、無人化ってできるような気がしてきました。
去年暮れの記事ではどこだかの駅の図書コーナーが無人図書館としてやっている記事がありました。
もちろん、この場合は、読まない本を置いていき、読みたい人が持っていく方式なので、図書館とは言いにくいですが。

無人といえば、無人コンビニというのがありましたね。
あの仕組みは、自動販売機発想で、生鮮品なども同様に出てくるっていうのと、補充を適宜やって、消費期限が切れたら中にそのモノがあっても買えないといった感じですね。

もし、図書館でそれ式でやろうとすると、閉架式…図書館中で自由に本を見られるわけでなく、カウンターで書庫からもって来てもらい、中で読む方式…みたいな感じですかねぇ…。
やっぱり、図書館では中身をパラパラ見てから借りたいですよねぇ…

レファレンスの方ですが、いくらコンピュータが優秀になっても、十人十色の喋り方や声の大きさ、アクセントを的確に判断して、それに対応する回答を表示するのは難しいかと思います。

例えば「○○という本がありますか」や「この本はどこにありますか?」の所蔵調査系であれば、今も表示されますが、それでも聞いてくる利用者が多いので、自販機状の所在場所が点滅するとかもう一工夫あればわかりやすいかもしれません。

込み入った質問は確かに司書がいないといけないですが、どこぞやのテレビ電話を使った薬剤師云々みたいに、司書センターみたいなところに直通電話をし、その司書センターではそこの図書館の参考図書と同じものがあれば、「これこれのどこどこに書いています」と指示できますし。

そうすると問題は、パラパラ見る、つまりブラウジングをどう無人図書館で実現するかということになってしまう気もします。
もっとも、誰もいないで運営できるわけはないですよね。無人コンビニだって、仕入れ&補充などは人力ですし。

方法の1つとして、利用券を使う方法。
ブラウジングスペースは自動販売機みたいになっており、利用券をピッとして本を取り出せる感じ。
ブラウジングが終わったら、腰下あたりの高さにある返却ボックスに返却すると、元の位置に戻る。
借りたい資料はそのまま館外に持ち出すと貸出になる。
この場合の問題は、利用券のない人。

それを考えると、ブラウジングスペースと貸出スペースを分けた方が良いかと思います。
入り口に近い方が貸出スペースでその奥に無断持ち出しができないゲートがあって、ブラウジングコーナーという構造。
ブラウジングスペースは、自動販売機状ですが、資料の番号を入れると取り出せる。
(紙パックのジュースの自販機みたいな)
返却口に入れると元に戻るのは同じ。
利用券を持っている人は、利用券をかざしながら取り出すとレシートも出てくる。
ブラウジングスペースから出る時は、資料を持って出られないのは、未登録者と同じ。
そこを出た貸出口で、レシートで借りて読みたいものをピッとするとまとめて貸出口から出てくる…って感じ。

館外貸出後の返却は、館内入り口すぐに返却口があって、それに入れると戻る仕組み。

実際にそういう図書館があって、携わる人は、機器のメンテナンスの人、ゲート抜け対策の警備員系、資料を選書し、供給補充する人と、司書センターのレファレンスのプロフェッショナル…が必要ですが、実質、図書館を無人化…

ネットワーク通信による著作権の問題もありますが、お話会や朗読ボランティアだってテレビ電話にする方法もありますし。

例えば、衛星回線を使ったサテライト読み聞かせが著作権法的に微妙かも。
通常の電話で音訳というのはその場で読んでいるのだから、大丈夫かもしれないけど。

そして将来的にはコンピュータの技術革新で映画タイムマシンに出てきたAI(バーチャル人間…バーチャル司書??)みたいになってくると、ほんと無人になりますよね。

最近、指定管理者制度の導入で、図書館の身売りが始まっていますが、同じ会社が次々に受託した場合、こういうことも可能かもしれません。

例えば、システムを各自治体契約ではなく、本社支社間のネットワークのようなシステムすると安くなるだろうし、地域ごとの特色ある云々というのでなければ、どこの図書館に行っても蔵書構成が同じという感じで、司書センターにレファレンスのプロを置いて、回答にあてるとか…

そうすると、その会社にノウハウが溜まっていき、ついには全部の図書館制覇とか。笑

最近流行の図書館戦争ではないけど、各自治体ごとではなく、ピラミッド型…中央館があって支店館みたいになると、きっと管理がしやすいかと思うのですが…

最後に、指定管理制度の導入は生半可な状態だと、直営が良いとか民間が良いとか平行線論争になるでしょう。
図書館の情熱に燃える直営図書館もあれば、司書0人で、閑職みたいな状況の図書館もありますし。
逆に、民間だって、人がコロコロ変わってしまったり、給与の面で職員のやる気が出ていない図書館もありますし。

なので、直営でも民間でも、各自治体で図書館運営ではなく、全部1つの指示系統で運営できれば、良いサービスが提供できるような気もします。

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