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スーパー司書。

時間遅れの話題ですが、「司書」という資格の上位資格「上級司書」「スーパー司書」に関すること。
上級司書という資格を作っても、「経験年数10年とかって今の図書館の現状でどうなの?(今からの人には無理じゃない?)」とか「上級司書を持っていたからって、自己満足や仲間内でしか通用しないんじゃないの?」とか、他の図書館系のブログなどで話題になっていたので、今さら、「上級司書」という資格は形骸化するだの、と言っても二番煎じ、三番煎じかと。

例えば、図書館を運営する時に「司書資格必須」は今となっては難しいので「上級司書必須」とでもなれば、需要もあるでしょうが、人事担当の行政側からすると「ふ~ん、上級司書ね…だから?」って程度でしょうし、「館長に司書有資格者を」というのも無理なんだから、今さらねぇ…
いっそ、今ある司書資格を更新制にすれば、ただ持っている人よりは十分有効な資格になるであろう反面、図書館に就職できない人も多々いるので、司書人口も減り、更新されなくなっていくかもしれませんね。笑
まぁ、上級司書の方は更新制になるようですが。

で、どんな人が取れるかというと、図書館職に長く勤められて、専門性及び見識が高い人。
上級司書の資格はメリットなさげなので、欲しいとは思いませんが、それを度外視しても、片田舎の図書館に勤めている私には無理!笑
まずは、10年とか勤められるかと言われると、指定管理者制度導入が考えられるため、導入されたら職場から撤退だから、先が見えないし、そもそも指定研修に行けるのかというと県外研修はまずもって認められないですし、あんまり現場を空けられませんし。
で、e-ラーニングになると確かにいいけど、今は家でもやれる時間がほとんどないし、第一、家のパソコンWindows Meだからなぁ…

人事的にも金銭的にもメリットがなく、名誉資格という感じなので、少なくても上級司書でなければできないことっていうのがあれば、資格の魅力は増しますが、「そんなのを取りに行っている時間があるんだったら、現場に尽力する方がいいな」と思っておられる、それこそ実力のある司書の方も多々いるような気がします。

さて、カテゴリが「雑多なつぶやき」になっているのは、この後の文が雑多だから。笑

上でちょこっと触れましたが、私は片田舎の図書館で司書をしています。
片田舎といっても、係1人職場ではなく、同僚も一応いますし、パートさんも複数名いますが、通常の図書館業務…貸出・返却・配架・レファレンス・選書・読み聞かせから、予算決算や伝票などの庶務に至るまで全てやっていますので、この図書館内のことは全てできますが、逆に私しかできない(もしくはしていない)ものもあり、突然の事故死とかする前に、マニュアルでも作っておかなきゃなぁと思う日々です。

例えば、Webページの作成は、作成経験者がいないため、私のみ携わっているのですが、メモ帳でタグ打ちということもあり、せめてタグの整理をしおいてあげないと初心者には難しいでしょう。
PC関係でいうと、サーバの管理やシステム機器の管理も私のみですし…もちろん、システム屋さんのバックアップもありますが、業務中に起きたエラーでわたわたしているのなら、連絡するより自分でみた方が早いし。(それに私が休みのときに起きたエラーを把握するのに、同僚の説明を聞いたけど、何がどうやって、どうエラーが出たのか、説明がわかりにくかったので、担当SEさんも分からなかっただろうなぁ…と。)
ICがいかれたとかだと、やはり無理ですが、線が切れたとかのハンダ付けとか、電気製品の修理もある程度はやってしまいます。
図書館に関するとことでいうと、ヘビやトカゲなどの動物の捕獲や殺虫、蛍光灯の交換もよく考えれば私だけだ…笑
レファレンスだって、レファレンス自体はチームプレイですが、パソコン操作に関する質問(レファレンスといえばレファレンスだけど…)は、利用者かもご指名で私だし…

そう考えると、私に限らず、小さな図書館職員は、様々なことをやっていける(というかやらないと困る)ので、(色々できるという意味での)スーパー司書なのかなぁ(つけるとしたら『マルチ司書』?)と、自画自賛。笑
(というか、『上級司書』も『スーパー司書』も名称が悪いよなぁ、「私は○○図書館の××司書のトーネコです」なんか言うだけ恥ずかしいし。だからと言って身近でないカタカナ名称などもイヤかなぁ…「何そのなんとかって?」って言われるし。でも私が考えると『司書+』とか『司書改』とか『司書α』とかおかしな方に進みそう…笑)

というか、そもそも『司書』だって立派な資格のはずなんだけど、「司書=図書館職員=図書館で働いている人」という一般認識からすると、有資格者でなくても「司書さん」だから、有資格者なのかどうかとかわかる「○○司書」っていう名称も必要かも。
そうすると、「あ~やっぱり有資格者は必要だよね」ってなるかもしれない。(ただ、有資格者の対応によっては「司書資格なんかいらなくない?」ってことにも…)

そういや、以前、県立の図書館司書の方と話をする機会があって、色々思うところを話しましたが、「トーネコさんの考え方って図書館的でないね」と言われてしまいました。
その場では流しましたが、「図書館的」考えってどんなもんでしょう?
きっと図書館的な考えをしていないと、専門って認められないんでしょうねぇ…なので上級司書は私には無理。笑

まとめとして、資格をどうこう作るよりも、現場で司書の正職員が増える方の努力をして欲しいですってこと(というか、口だけでそっちの方に進めないことを感じているから資格云々の増設をしようとしているのかも…)と、小さな図書館で一生懸命やっている司書or図書館職員は案外色々やれちゃう人が多いってことで、「便利屋司書」と呼んでみたり。
いや、バカにはしていませんよ。欲しい情報を難なく引き出し、「やっぱり一館に一人は便利屋司書よねぇ」と思われる司書になりたいと思っていますから。

最後に、図書館職員の専門性の究極として、カウンターに来た利用者の表情などから「あ、○○についてですね、それならここから△歩進んだ○番の書架の左から△列、上から○番目の棚の、左から△冊目の本の○ページにずばり探している情報があります」って言えるとすごいなぁと、想像したら、我ながら苦笑。笑

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コメント

「あ、○○についてですね、それならここから△歩進んだ○番の書架の左から△列、上から○番目の棚の、左から△冊目の本の○ページにずばり探している情報があります
⬆これって同じ館に数年いれば、大なり小なり出来るようになりますよね。
ただ、それって異動しちゃうと0に戻っちゃいますよね。

投稿: やんちゃ姫 | 2011年12月20日 (火) 19:13

> やんちゃ姫さん
コメントありがとうございます。
そうですね、利用者から尋ねられれば、数ヶ月でも書架くらいは案内できますね。(読心術でもないと表情からは引き出せませんから、現実的なとこだと、引き出すためにはレファレンスインタビューとなりますが、これはこれでなかなか大変ですけど。)

現在だと棚アンテナがあれば、資料が決まれば棚位置までは視認できるようになっていますが、全資料のページ情報までは人間だと難しいので、いつかスーパーコンピュータに取って替わられるでしょうかね…

> ただ、それって異動しちゃうと0に戻っちゃいますよね。

はい、司書の経験を蓄積できるものがあれば良いのですが、異動も退職もそういう状況にありますよね。
「あの人に聞けばわかるんだろうけど…」って利用者に言われないようにしないといけないのが当面のというか、永遠の課題ですね。

投稿: トーネコ | 2011年12月21日 (水) 12:20

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