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図書館は間職??

間違っても図書館は『閑職』ではありません。笑(一般的見解として「閑職」だと思っている人もやっぱりいますが。笑)
『間職』(はざましょくorあいだしょく)と私の勝手な造語(?)です。
図書館は情報を必要とする利用者と求められる情報を結びつける場所であり、そのために、古いものから新しいものまで資料を収集・保存し、整理して提供するような機関であり、利用者と情報・著者と利用者を結びつけるような「間」にある機関のような感じがするので、私の少ないボキャブラリーで適当な言葉がなかったので、『間職』って勝手に作ってしまいました。パッと見、「閑職」で嫌ですが。笑

さて、『図書館からの情報発信』と言われて久しいですけど、発信される情報ってどんなものでしょう?

一般的な図書館では、Webページで所在地、お知らせ、利用案内、入荷した新刊のリスト、開館日カレンダーなどの基本情報から、利用統計、図書館要覧、蔵書検索、レファレンスデータベースなどが発信されていますし、最近では館長やスタッフのブログや掲示板のようなものや、地域の貴重資料のデジタルアーカイブなども発信されています。

他にも主に大学図書館で行なわれている『機関リポジトリ』(論文や実験データなどを投げ入れて外からも利用できるようにしたた集合体?)を公共図書館でやってみようとしているところもあります。

情報発信は何もWebに限ったことではないので、パスファインダーをせっせと作ってまとめたり、企画展示でテーマの本や話題の本を集めたり、地域情報の資料を作成したり…
まぁ、全く何も発信していない図書館もなくはないのでしょうが、図書館からの情報発信って結局何なのでしょうかねぇ…

図書館が図書館たる情報発信の仕方としては、本来利用者主体なのだから、利用者が欲しい情報を発信するというのがベストなんだろうなぁと。
もちろん、利用者の誰かが必要とするかもしれない情報を、いつ必要とされても良いように整理しておくのが図書館の務めでしょうし、十人十色の要求があるので利用者万人が必要とする情報って少ないかもしれませんが、何を発信するのか考えていくと悩む…

で、自館を省みると、企画展示とかは、タイムリーなものもあるでしょうが、こちらが発信したいテーマを発信していて、利用者的には「企画展示をしているから見てみる」の方が多いような…まぁ、必要とされている情報発信というよりは読書活動推進に重きがあるような気もしますが。

情報発信を話題にしたので、脱線ついでに少しだけまとめて考えてみます。
図書館での情報発信は、紙媒体や電子媒体によるものにわかれる(一部模型というものもありですが)かと思いますし、その媒体によるメリットデメリットの論は、物理的空間的時間的制約の有無だの、情報の質や寿命の問題だのがあると思われますが、その先にあるのは紙媒体は紙媒体で作成し、それを電子化して機関リポジトリのデータベースなどに投げ込むということなんでしょう。

もちろん、機関リポジトリに投げ込む仕様とかフォーマットがあり、ついでに著作権の処理も経た上での全面公開になるのですがねぇ…

図書館で投げ込む情報としては、読書活動推進に関するもの(企画展示や新刊案内とかベストリーダーなど)、レファレンスに関するもの(利用案内なども含めて)、地域情報(バスの時刻表やら地域イベント案内なども)、お知らせ(各種図書館でのイベントなど)、図書館作成独自資料(統計、要覧、パスファインダー、新聞見出しなど)、その他資料(行政文書、地域研究者の研究結果(もちろん公開希望者の代行として)など)なんでしょうね。
投げ込む場所は自サーバではちょっと寂しい気がしますから、やっぱり県立などで用意してもらった方が…でも、また「予算がない」とかどうもお金のかかる方に話がいってポシャるんだろうな…なら、自分のところで用意するか…

さてさて、話は戻しますが、図書館にある情報というのは、大抵、出版物として図書館が作ったものでないものです。もちろん、それらの情報を整理して使いやすくなった情報っていうのもあるんでしょうが、最初から図書館が作っている情報ってほとんどないような…(本当はもっと作らないといけないんでしょうが、現状の予算&人員では難しいとこが多いと思います。)

そうすると、生の情報と再加工した情報の間にあるのが図書館ですし、著者(の作った情報)と利用者の間にあるのも図書館なんです。
(そういや、図書館で結婚式(http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20081015/CK2008101502000020.html)云々という話も出るらしいから、そうすると情報と情報、人と情報以外にも(著者と読者という大枠もありますが)人と人を結びつける間にもなるということでしょうか…)

ただ、「間」に何もなければ、必要な情報を効率よく探すことも新しい本との出合いも難しい人がまだまだたくさんいると思いますので、図書館の重要な役割なんでしょうが、最近の風潮からいって、「図書館は何するとこ?」の質問に「本などを借りるとこ」や「調べ物をするとこ」や「レファレンスというのがあるとこ」だけで、「えっ?あとは?」と感じることも多々ありますから、もっと図書館が既存の情報だけでなく、情報を作成していくことも必要じゃないかと。
(自分で言っておきながら、自分の耳が痛くなるのですけどね。きっと人員的に、図書館以外の業務などにも忙殺され、一から何かをクリエイトすると壊れてしまいそうな図書館員もいるはず。(というかそういう人を知っていますけど。)だけど、だからと言って「どこの図書館でもそうか」といえば、ちゃんとクリエイトしている図書館もあるので、その辺はどうやっているか勉強しないとなぁと。何も「暇なので」とか「過労死寸前のまま」とか「妻子よりも仕事優先で」というわけではなく、『クリエイト作業に理解ある職場』とか『職場ぐるみでクリエイトしている』という環境なのでしょうね。)

でも、そういうことを考えていると図書館未設置のところでも、地域住民と近隣自治体の図書館を結びつけるような図書館員がいても良いと思うんですけどね。

最近は広域利用も進んでいるので、その近隣自治体に車などで行けば借りられることも多いのですが、同一自治体にありながらも「遠いから」とか「必要がないと思って」ということで図書館に行かない人だってたくさんいますし、Webの情報だって「家にパソコンなんてない」という方もたくさんいますから、図書館未設置の場合は近隣図書館の情報(新刊情報など)を収集し掲示するとか、直行バスは無理でも必要な資料を取り寄せて貸し出すなどもできるんじゃないかなぁと。

レファレンスだって、「代わりに調べて来ます」でもいいんじゃないかと。(近隣がメールレファレンスや電話レファレンスをやっているのなら、直接でいいんですけど、まだないところ多いし。)
クイックレファレンス以外はどちらにしても時間がかかるもんですし。
そうなると『図書館というハコ物はないけど、図書館員のいる街』というのはダメでしょうか?
(イメージ的には無料のサーチャーみたいな感じになるかなぁ?)

何も自分の図書館というのがあって、その所蔵資料を駆使するだけが図書館員でなくてもいいんですよね。(ちょっと言いすぎなのはわかっています。ちゃんと所蔵していない資料にもアンテナは向けているはず…。)
図書館がないから図書館員と呼ぶのはどうかとも思いますが、周辺の図書館などを活用して、図書の情報やレファレンスをしてくれる人、司書…というか、司情報がいても成り立つのかなぁと。

一方、別の視点で、図書館が間職であるがゆえに、著作権問題とか複本大量購入問題とか受入廃棄問題などについて板挟みになることが多いような気がします。
著作者などが情報を作成して出版することによって、図書館も成り立っている感がありますから、その部分は守ってあげたい気にもなりますし、逆に利用者がいるのでやはり成り立っている感じもしますから利用者の立場に立ってもう少し融通を利かせてもいいのに…という気にもなります。
そんな感じですから、図書館の有識者でも意見が真っ二つに分かれたりするので、統一見解が作られにくいのじゃないかなぁ…
だから、いつまでたってもどっちつかずで先に進まないから、どんどんおかしくなる…

はい、そんなこんなで、これを友人に話したら「仲介業」でいいんじゃない?と一言。
あっ、そうか。笑

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