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図書館協会の求心力?

 タイトルに「日本」をつけなかったは、たぶん書いていると日図協だけのことにならないんだろうと思うから。
 おそらく、(図書館協議会ではなく)「○○市図書館協会」などは、私が知らないだけかもしれないけど、聞いたことがなく、各都道府県で「○○県図書館協会」というのが存在するんだろうなぁ…と思いながら、「あれ?全都道府県にあるっけ?」というのが最初の疑問。
もちろん、似たような団体で「○○県学校図書館協会」というのも存在しますけどね…
実はあったりなかったりすることが判明。いや、横着してネットで調べただけだから、実は存在しているのかもしれません。いや、存在しているでしょ?各都道府県図書館に事務局を置いて…非公式でも。笑

 その都道府県図書館協会の中身は大抵、その都道府県内の図書館の振興ということで、日図協と同じように公共図書館部会や大学図書館部会(学校図書館部会も含むことも。逆に大学・学校部会がないとこも。)などの部会があって、企画研修委員会などの委員会がまたある状況。

 で、どこにも日本図書館協会の下部組織ということは書いていないので、おそらく、きっと絶対違うのでしょう。

 ついでに書くと「○○県図書館協会」と「○○県学校図書館協会」は全くの別組織ということですので、前者の学校図書館部会に入っていないで後者に所属しているということもあるわけです。

 さてさて、私の所属する図書館も某県図書館協会に所属しているのですが、その部会がうまく機能していないような…
 というか、大学図書館が所属する部会もあるんですが、どうも別組織の方に入っている率が高いような…
 どうも、日本図書館協会と同じだと思われるのですが、公共図書館…いや公立図書館(笑)重視って感が否めませんものね。

 いっそ、分解してしまった方が良いのではなかろうかと…
 まぁ、知り合いにはバレているブログですから、「○○県図書館協会から離れて○○県図書館ネットワーク協会を設立したらどう?」って私が某所で言っていたことを書いても支障はないでしょう。笑
 いやね、会費に見合う恩恵があるのかどうかとか、逆に会費というのが必要なのかどうかとか、そもそも県立図書館で事務局やって、その館長が会長をやるんだったら、何も会を作らなくても県立図書館の仕事としてやってくれればいいんじゃないかとか…

 日本図書館協会だって、噂では大学図書館の求心力が失われつつあるようで(いや、噂ではすでに求心力はないとの話も。)、Webページを見ても、公共図書館部会のページはなく、大学図書館図書館部会のページはしばらく更新されていないのからもわかるように、『日本図書館協会≒公共図書館部会』って感じもします。
 それじゃあ、大学図書館や他の図書館などやそこに所属する個人へのメリットはあまりなさそう。
 もちろん、公立図書館であるうちの館も団体会員ではありますが、メリットはなんでしょう?
 私自身は会員ではありません。でも、この業界に進む時に「会員になろうかな?」と思ったことはあります。が、会員になるメリットが思いつかなかったもので…

 ちなみに、某県図書館協会に関しては、団体会員としてのメリットがちゃんとあるそうで、『相互貸借を無料で受け取れる!(郵送でやりとりしないで、県内図書館が配送車などで他館の資料を運んでくれる公立図書館寄りのサービスがあるってこと)』。
 つまり、某県図書館協会に入会していないと、相互貸借が郵送でやらざるを得ないということに。資料費削減の昨今、これはちょっときつい…

 で、そういう脅し的みたいなメリットであっても、良いのですが、日本図書館協会の会員になった場合、入会案内から見ると…
(1)『図書館雑誌』を毎月お届けします
(2)協会出版物をお届けします
(3)あなたの求職活動をサポートします
(4)あなたのスキルアップをお手伝いします
(5)協会出版物が割引価格で購入できます
(6)協会資料室が利用できます
(7)電子メディアでの情報提供も行います
とのことですが…
(1)は、図書館で見られるし、万一施設会員でなくても、他館で読めるし…
(2)は、施設会員限定なので、個人には意味がないし…
(3)は、すでに図書館で働いているのですが…
(4)は、そもそも職場をそんなに空けられる余裕はないし…
(5)は、いまだに「これを買って読みたい」と思うものが出ていないし…
(6)は、利用したいと思わないし…
(7)は、メルマガは(1)と同じ理由…

 それとも、『図書館の自由に関する宣言』の最後に『万一そのような事態が生じた場合にその救済につとめること』が日本図書館協会の責務とあるので、「会員でなければ救済しないぞ」ってわけなんでしょうか?笑
 まぁ、会員であってもどう救済してくれるか、本当に救済できるのかわかりませんが。

 何も私がメリットを見つけられないからといって、入会している人に脱会をオススメしているわけではありません。
 それは人によって入会するスタンスや要望が違うのでしょうから、「図書館雑誌を手元に置きたい」人もいるでしょうし、「求人広告出したので就職できました」という人もいるかもしれませんし、「割引価格で欲しい本が買えました」という人もいるでしょう。
 私だって、友人が所属している劇団の会員ですが、劇を見に行くので、チケットの割引価格はメリットですし、その劇団の活動をWebでも確認できますが知りたいですから、会報も送ってもらえるので悪くはないと思います。
 でも、日本図書館協会の会員になるメリットが私自身に限って言えば見当たらないので、ならないというだけです。

 これでもし、以前書いた、「図書館職員電話相談サービス」や「図書館職員が自由に交流できるインターネット上のサービス」が『会員限定で』あるとか、「あなたの研修中スキルを持った代替要員を派遣します」(代替要員が素晴らしすぎて同僚に「帰ってこなくていいぞ」と言われるとショックですが。笑)とか、「他自治体への異動もサーポートします」とか、せめて『日本の図書館』など会費以上の出版物をくれる(残り物感があるかも?)とか…
 そんなのがあれば、「入ろうかな?」って気にもなりますけど…笑

 ただ、以前も書きましたが『図書館の自由に関する宣言』は、意義のある宣言であると思いますが、日本図書館協会というただの一団体が勝手に言っている事とすれば、「守らなくても…」って意見が成り立ってしまうおそれがあります。

 個人的には、公立図書館協会・大学図書館協会・学校図書館協会・専門図書館協会・図書館類縁機関協会などがあって(現在もある協会名もありますが)、それぞれ都道府県支部があり、その都道府県支部がまとまっているのが都道府県図書館協会という形で存在して、その都道府県図書館協会の上位組織でもあり、各図書館協会に影響力がある組織として、真の日本図書館協会っていうのがあるっていうのが理想。
 どうも図書館運営と同様、各自治体・各組織に任せてばかりだと、今の現状であるような…

 他は並列でも良いけど、例えば『国立日本図書館』という別格で頂点に立つ図書館があれば、県図書館協会が県立図書館の仕事としてやれる気がするように、国立の仕事として『日本の図書館の発展に云々』というのをしていれば、図書館協会みたいな団体は不要なんじゃないかと…

 海外の図書館協会の事例は、言語能力の低い私にとっては敷居が高いのですが、時々『丸山高弘の日々是電網 The First.』(http://maru3.exblog.jp/)などのブログを拝見することによって米国図書館協会などの事例を見聞きすることがあります。
 そうすると、日本図書館協会があまり…いや、ほとんど活発でないように読み取れます。
国が違うので、考え方も方針も違って良いと思いますが…確かにちょっとね…
 日本図書館協会の方々は、私みたいに、「英語が読めないから、他国の図書館協会のことはさっぱり…」ってことはないでしょうけど、他国の事例を真似ぶことも必要かと思います。

 ところで、『専門職員認定制度』って、こないだ予備審査への申請があって、「81名もの申請」があったそうですが、個々のじゃない結果はいつ出るんでしょ?
 もし、4~50人程度が通過して上級司書なりになった場合、逆にどこの所属の人がなったのか知りたいですけどね…個々でなくても、都道府県別だとか市町村立のどこに所属しているかみたいな統計が欲しいなぁ…
「なりたい司書の鑑」「尊敬する司書」のような人であれば、良いなぁという意味も込めて。

 ついでなので、「81人もの」って想定より多いってことでしょうか?
そもそも、図書館勤務年数が10年以上の人って全国にどのくらいいるんだろう?
私は10年経っても申請しないだろうな。メリットないし。

 話は脱線しましたが、ようは、なんたら図書館協会が乱立している時点で、1箇所に求心されていないということですし、一度解体して、再構成しないと中途半端な状態なままでそれこそ船頭多くて…
 図書館が各自治体に任せきりでピラミッド構造にならないのなら、せめて協会再編くらいはして欲しいです。
 館種を越えたサービス展開とか、個々なら良いですが、大きくやろうとすると話をどこに通せば成り立つのかわからないし…

 最後に日本図書館協会の個人会員の方で、惰性やステータスという以外に、「入会したらこんなに素晴らしい」っていう方がおられましたら、教えて欲しいですし、施設会員って脱会したらどんなデメリットあるのか知りたいです。

 そういや、業界では周知の事実なんでしょうが、TRCって『社団法人日本図書館協会事業部の業務を継承する形で設立』なんですよね。
 当時の方々やその後の方々の尽力で今のTRCがあるのでしょうが、逆に分離しない形で資金投入及び業務委託状態であったら、日図協MARCとかできて、施設会員割引とかになって、メリットも格段に大きく…
 というか、もしかすると、「日本図書館協会だし…」って図書館採用率99.9%になっていたかも?(で、公取委なんかに是正…笑)
 まぁ、逆に赤字運営が続きすぎて、図書館業界がもっと衰退して荒廃していた公算も大きくはありますが。笑

 私がただ単に知らないだけとか、変なことを言うので弾かれているだけかもしれませんが、どうも『○○図書館協会』って言われる団体の求心力ってなくなってきているような気がします。それで、どうなのかなぁと思い書き連ねてみました。
で、結局日図協のことばかりになった…笑

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コメント

すごく正直に書かれたと思われ、おもしろかったです♪

投稿: yurikon | 2014年3月29日 (土) 17:11

> yurikonさん

コメントありがとうございます!
亀レスですが、お褒めの言葉、嬉しいです。

図書館に限らず、○○協会って、業界を監視し誤った方向に行くのを防ぎ、指導し導く団体であってほしいなぁと、思っています。
ただ、あまり力が付けすぎると、不正等があった時に浄化作用が疎かになるという…塩梅が難しいものですね。

投稿: トーネコ | 2014年5月 4日 (日) 13:50

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