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2009年5月の5件の記事

利用券の発券(新規&再発行)

 検索語を見てみると、複写関係でのアクセスが多いこのブログですが、『図書館 + ○○』って感じの検索ですと、ブログ中の言葉でもヒットになってしまいますから、探しているだろうテーマでないことも多々あるでしょう。
せっかく見ていただいたのに…ということで、その検索語の中から業務に関するのがちらほらあったことから、書くことに事欠いた時のテーマとして、『勝手に図書館業務シリーズ』をシリーズ化してみる(笑)。もちろん不定期。
せっかくなので、順序良く書いていこうと思い、表側の仕事から。

 図書館を利用する時、公立図書館であれば、駐車料金は取られることはあっても(もちろん最初から無料なところもあるし、銀行系などで見られるように、駐車券を○時間無料の手続きをしてくれるところもあるけど)、入館料は原則取られません。
 つまり、旅先でふらっと図書館に寄って図書館の雰囲気を味わったり、図書や新聞や雑誌を眺めたり、旅先なのにAVブースで時間をつぶしたりもいいですし、その図書館でその街の歴史や見所とか、美味しいお店とかレファレンスをしてもらうのも良いかもしれません。(私はよく道を聞く。笑)

 利用者の入館は図書館業務としては明確なものはないですが、強いてあげれば、玄関前の清掃や整備だったり、初めての人でもわかりやすい書架配置やサインだったり、笑顔で迎える気持ちの準備(人間だもの、朝気分の悪い時だってありますし。)だったり…その辺??

 まぁ、細かく書けば、無断持ち出し防止装置(BDSとかBPSとか呼ばれるゲート)の起動や入館者カウンターのリセットなんかもこの業務か。
 華麗なリセットボタンの押し方とか、言及できる点があれば良いのですが、その辺はスルーで。

ということで、図書館利用者が行なう『利用券の発券』という業務からスタートです。

<利用券の発券>
 図書館で資料を貸出して欲しいときに、利用者が行なうのが『利用登録』です。
『利用申請書』とか『図書館外利用申込書』(○「としょ・かんがい・りよう・もうしこみしょ」で「としょかん・がい」ではないらしい)とか、ようはその手の申込書を利用者は記入します。

 この申込みが可能な人というのは、図書館の運営規則などで決まっていて、主に「その図書館のある地域の住民」や「その地域に通勤・通学している人」とか「周辺市町村に住所のある住民」というのが、多いところでしょうか…
 中には、「住所が確認できるのならどこでもOK」という図書館もありますね…この場合海外の住所で借りて返し忘れて帰宅しちゃったら、督促状はやはり届くのでしょうか…届くのでしょうね。

 「その他館長が認めたもの」という条項があるところなら、館長さえ説得できれば、作れるかもしれません。笑

 この申請が虚偽でないかどうかを確認するのに、図書館員の多くは住所確認という作業をします。
 通常であれば、住民票の写しや免許証、保険証、消印のある郵便物、電話帳など(信用度は右に行くほど低下?笑)で確認とする場合が多いかと思います。
性善説に立てば「申請書を確認作業なしで信じる!」なのでしょうけどね。

 まぁ、この単純で簡単な決まりにおいても、色々な問題が発生したりしています。

・「大人はいいけど子供の確認は?」

 よくあるのは、「自分宛の消印のある郵便物を持ってきてね」とか、一緒に保護者がいるのであれば、「保護者の確認で代えさせていただいています」とか、「電話帳で確認します」とかですかねぇ…
 もちろん、「小学生以下は申請書は書いてもらうけど住所確認作業がありません」って館もあります。
 小学生の高学年でも自分の家の住所や電話番号がテキトーな子もいますし、返すのを忘れる子も多いことから、督促状を送るためにも正確な住所の確認が必要だと思われるのですが…(もちろん性善説なら返さないことはないのでしょうけど)

 親子一緒に図書館に来ていて「ねぇ、私利用券作りたいんだけど?」と相談しながら利用券申込書に記入して作成するのなら、良いのでしょうが、『利用者の秘密を守る』として『貸出情報』の他、最終利用日などの『利用情報』も秘密として守るのであれば、『図書館の利用券を持っている』も秘密にになるでしょうし、そうであれば住所確認はその子が自分でできる範囲(『保護者の証明書』でないもの)でないといけないんでしょうかねぇ…

 一番楽なのはその所属小学校に問い合わせしてなんでしょうが、小学校だって「個人情報ですのでお答えできません」と断るのが普通。
 自治体内であれば、住基システムで確認という(運用上多少問題あるかもしれないけど)最終手段も取れますが、広域利用者の場合は難しいですしねぇ。

 電話帳に載せていない人が多い現状を考えると、消印のある郵便物が子供でも可能ですかねぇ…保険証のコピーでもいいけど、親に言いたくない子であれば、親に言うと「何に使うの?」と絶対聞かれますので、できないでしょうし。
 ただ、なんたらメール便的なDMなら来るかもしれないけど、消印のある郵便物はなかなか来ないこともありますし、年賀状ならなんとかあるかもしれないけど、越してきたばかりとかだとねぇ…
 小学生で在学証明書というのもなんだかなぁ…学生証ならぬ児童証とか園児証とかなんて聞いたこともないし。

 まぁ、最低限、正確な住所を書ける子でなければ1人で申請できないというところでしょうか?
 小学校高学年で友達の名前と住所などを書いていた子もいたので、個人的には住所の証明が必要だと思います。(電話帳の確認であれば、嘘の申請で書いたその親の名前もわかるし、指さしできるし)
 その住所証明は、郵便物(消印のない年賀状やメール便も含む)か、親に保険証のコピーをもらうか、学校から証明してもらうか、自治体内なら住基で確認するかなんでしょうね。

・「住民票を移していないんだけど?」

 普通に引越して住民票を移す手続きする前に図書館に来館してくれる人もいて、それはそれで嬉しいのですが、虚偽登録で持ち逃げ…いや、借り逃げという話を聞いていると、「役所で手続きした帰りに寄って下さい」とお願いしたくもなります。
 学生であれば学生証、一時的な単身赴任とかなら職場の証明などあるので、良いのでしょうが、諸般の事情で住所を移せない人だっておりますから、そういう人にも貸してあげたいけど、ルール悪用する人もいるからなぁと、悩むところ。
 どこか公的機関が、「住民票はないけど、この場所に住んでいると証明する」というものが出れば良いのですけどね。(給付金云々でも問題が出たはずですが)

 それか、アパートなどの契約ではありませんが、連帯保証人みたいな人がいればOK(その保証人(可能であれば住基でもチェックできる図書館と同一自治体内の人)同伴で来館してその保証人の住所確認ができたらOKといった感じで)とするというのなら実用的かもしれませんが、あんまりそういうの聞かないなぁ…

 外国人の方も、本当なら転居したときに、その自治体の窓口に行って変更登録しないといけないと思うのですが、「数ヶ月~数年ごとに現場が変わるので…」って変更手続きをしていない人もいたり…

 同様に、
・「免許証の書き換えはまだです。」
・「保険証に住所って書くんですか?」

 「正直でよろしい」というか、そう言われると困っちゃうんですよね。
保険証だと「その場で書けばいいんでしょ?」と言われることもありますしねぇ…
職場で渡された時に「書くこと」って言われないんでしょうか?

 免許証だって、道路交通法で『第94条(免許証の記載事項の変更届出等)免許を受けた者は、第九十三条第一項各号に掲げる事項に変更を生じたときは、速やかに住所地を管轄する公安委員会(公安委員会の管轄区域を異にして住所を変更したときは、変更した後の住所地を管轄する公安委員会)に届け出て、免許証に変更に係る事項の記載(前条の規定による記録が行われる場合にあっては、同上の規定による記録)を受けなければならない。』とあるので、先に手続きしてくれ…ってのが本音。
(よく考えたら『速やかに』って曖昧ですよね…、出生届とかは日数決まっているのに…)

 もし、図書館が、何かあったとき(借り逃げとか)に最後まで追いかけるつもりであれば、申込書と一緒に免許証や保険証のコピーを取っておくと良いでしょうね。それを条件に申請を信じるという形でうしょうか、やるとしたら。
 よくレンタルビデオ屋とかだと写しを取るけど、図書館でやっているところありますかねぇ?私が知らないだけ??

 いや、もちろん、これらの場合「住所の確認ができない状態なので作れません」と断るのが大多数なんでしょうけどね。

 さて、住所確認はなんとか代替でもできたけど、在学・在勤という条件でも問題が発生します。
 まず、在学関連では…

・(4月はじめに)「今度、○○に入学するのですが、入学式がまだなので学生証ないんです」

実際、うちでもあった事例なのですが、確かに入学式が終わらないと、学生証もらえないんですよね…学生だと住所を移していない人も多いから、困るんですけどね。

 まぁ、その学校の合格証とか入学金納付証明と、住居の契約書なんかの合わせ技(公的機関の証明ではないけど)で、それに代えるってことも考えられますし、保障の確保ということであれば、実家の住所を確認できるものの提示を求めるという方法もありかもしれません。

 次に、在職関連では…

・「パートでどこそこに勤めているんですけど、利用券作れますか?」

 在職の証明として、厳密に会社の身分証明書や在職証明書の提出を求める図書館もありますし、偽造があるかもしれないけど、住所確認は最低限するのだから、名刺をもらってそれに代えるところもありますが、パートさんだと名刺を持っていない人もいるから、任用通知や契約書くらいでしょうか?

 まぁ、住所確認さえちゃんとできれば、「どこそこに勤めている」というのはそのまま信じるということもありなのかなぁ?
 新会社などだと、その会社もあるのかどうか確認しなきゃいけないのもなぁ。
 パートでも在職証明書は出してもらえるでしょうから、運営規則に則って業務遂行するのなら、「在職証明書をもらってきてください」なんでしょうね。
 他にも建築関係などで、「建て終わるまで数ヶ月こちらの現場に来るんだけど?」とか、派遣社員などの短期雇用なども、一応その自治体内の勤務なのでしょうから、職場の証明があれば良いのですけど、面倒な場合が多いみたいですね。

 他の登録時の問題としては…

・「本人がいないけど利用券って作れるか?」

(うちの館の場合ですが)原則、本人の来館が必須なのですが、来られない人への配慮も必要だとは思います。

 通常であれば、来館する代理人を立ててもらって、代理人依頼書みたいな押印された書類を作ってもらい、本人の住所の証明と代理人の証明をさせてもらって…ってのが普通かなぁ?

 立てる代理人がいなくて、「電話で登録して郵送貸出ってしてもらえませんか?」という場合は、他の図書館ではどうしてるんでしょう?同一自治体内であれば住基なんでしょうが…

 ということで、利用登録の条件が『同一自治体内か特定広域自治体内に在住か同一自治体内で在学・在勤の方』という簡単な条件なのに、その証明をするのになかなかスムーズにいかないもんだと実感する日々であります。


 せっかくなので、似たような業務として『利用券の再発行』の話をする前に少し脱線。こう考えていくと、全国・全世界のどこの人でも貸出できるという図書館でないのが、多数を占めているのであれば、館外貸出は住居地などで制限しているところが多いのだから、利用に制限がないのは閲覧のみということですし、それであれば前にも書きましたが、対価を取ってはいけない『図書館資料の利用』は『閲覧まで』でも良いとは思うのですけどねぇ…

 それか、利用登録前に無料の『図書館の利用の仕方講座』を受講してもらい、それを修了した人のみ、利用券発行という制限もあっても良いような気がしますが、『利用講座』はあっても、利用券発券条件にはなっていないんですよね…

 ところで、以前どこかで書いたか言ったか忘れましたが、住民にもれなく利用券を配るのはどうなんでしょうね?
「図書館を使わない権利もある」って言われそうですが、住基カードに図書館利用番号を組み込む事例も出てきたわけですから、まだ事例がないと思うけど登録業務しなくても住基カードを持ってくるとそれだけで借りられるような感じでも良いと思う延長線上の考えで、使わなかったら破棄してくださいじゃだめなんでしょうか、やはり。
 まぁ、どちらもたしか前に書いたことですから、続きに話を戻しましょう。


<再発行の場合>
 新規の時にカード発行手数料という料金を取るところは、公立図書館ではほとんどないのですが、再発行に関しては、有料…とは言っても、実費程度の図書館をちらほら見かけます。(閲覧は無料で出来るんだから、借りたいときの手数料または利用券料を取ってもいい気もするのですが…)

 大学図書館だと500円というところが多かったりもするのですが、公立図書館だと数十円から数百円まで色々です。(もちろん再発行無料のところも多いですけどね)
 もちろん、再発行の実費ということであれば、わからなくもないのですが、「なぜ新規の時は実費でない?」と思ってみたり。(いわゆる無料の原則に抵触するから?再発行の場合はしないという理解??)
 複写だって、図書館資料の利用ですが、10~50円程度実費ですよね?
 まぁ、その図書館の運営規則上そうなんでしょうから、いいんですが。

 で、この再発行の実費徴収を深読みすると…
 利用券の裏によく『住所変更などがあったら届け出てください』とか『利用範囲外になったら返却してください』とあるので、返却を要するのであれば、もしかすると『利用券』って本人の物ではなく、「あなたの番号は○番ですよ」という図書館による利用券の貸与という理解にすれば、スムーズかな?

 そうすると、『図書館の物をなくしたんだから、その弁償料だよ』と。(それなら、理解可能。)

 さてさて、この再発行、利用者の「なくしました~」ですぐ発行すると「やっぱりありました~」ってなるパターンが多いので、うちの館では「1ヶ月ほど探していただいて」と条件を付けています。
 もちろん、その間は『利用券忘れ』と同一手続きをして借りることができます。
 まぁ、その手続きが面倒でなければ、再発行手続きをしなくても良いのですけどね。笑
 他の図書館だと仮カードを発行したりするところもあったと思いますけど…
 手続きが簡単だったら、きっと紛失率が上がるんじゃないかなぁ?「無くしても再発行してもらえばいいし」って。(そういう統計も取ってみたいな…)

 再発行の手続き方法としては、大抵新規手続きと同様な手続きが取られている図書館が多いと思います。
 その時に改めて住所確認書類の提示をお願いすると、「新しい住所の方ですか?」って…『変更したら届け出てって書いてあるでしょ!』(心の叫び)
で、住所変更手続きと一緒にやろうとしたら、「まだ新しい住所に住民票移していないんで…」と。笑

 利用券の有効期限があって、その都度、住所確認などの手続きをしている所はまだ良いのでしょうが、有効期限があっても『その間利用があった場合は自動更新』みたいな条項があるところなどでは、再発行だったり督促状が戻ってくるなどの事態にならない限り、『利用者の変更手続き待ち』となることが多いでしょう。

 中には「結婚して名字も住所も変わったけど、実家に帰省した時に借りれるからと思って…」とそのままの人もいますし…(督促の連絡の時、(実家になるので)「○○はもう家にはいません」って言われるし…)


 ということで、図書館では利用券発券から手間がかかることが多いこともあるということで。

 最後に、利用券発券に関する私の疑問を1つ。
 手のひら静脈認証で登録して、利用できる図書館(例えば那珂市立図書館)があります。
 誕生日を端末入力し、手のひらをかざす形だったと思うので、手をかざしてみて、誤認識された人の番号でってことはないようですが、利用券レスなのは良いけど、手を怪我したらどうなるんだろう?
 もちろん、免許証とか別の身分証明書みたいなものを持っている大人ならまだ良いですが、子供は?子供は怪我し易いし…
 利用券の不正利用みたいなことはほぼ0ということで、有効な方法だと思いますし、カウンター前で「あっ、これは○○図書館のカードだ…えっと、こっちは…」ってトランプみたいに広げられることもなくて、良いのですが、「(勤務時間中の)夫に頼まれて△△を借りてきてと言われたのですが…」とかの場合、手のひらを切ってよこすわけにもいきませんしねぇ…利用券なら渡しておくことが可能ですけど。
 うちでも、そういうメリットがわかるので、導入したいとは思っているのですが、大好きな星新一さんのショートショート『頭の大きなロボット』や『番号をどうぞ』が頭をよぎって導入に躊躇してみたりしています。笑

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図書館におけるインフルエンザ対策

 最近は、新型インフルエンザで休館する図書館が出てきているのですが、図書館ではどうすれば良いんでしょう?

 今図書館で行なわれているのは…
 まだ周辺住民に新型インフルエンザの患者がいないところでは
・新型インフルエンザの情報のリンク集を作る
・同じく、最新情報の掲示をする
・インフルエンザ関連資料の企画展示をする
なんてところが多いでしょうか…
 新型インフルエンザそのものの資料ってH1N1でなくH5N1ならたくさんあるのになぁ…まぁ、予防の対策的にはいいんでしょうが。

 もちろん、患者のいないうちに、患者が発生したらの対策を練ることも内部的にはやらなきゃいけないことなんでしょう。

 患者が発生するまでの対策としては
・職員のマスク着用
・利用者のマスク着用の奨励
・アルコール殺菌剤等の設置
・返却資料のアルコール殺菌
が上記に加えてあることろでしょうか…
まぁ、感染者でない人がマスクしても、予防効果がないという話も聞きますがねぇ…

 患者が発生したら、『不特定多数が集まる公共施設』ということで、対策的に
・企画・イベントの中止
・休館にする
というパターン化しつつあるような…

 まぁ、私自身「自分の命や利用者の安全がどうなっても図書館は開館する!」なんて戯言は絶対に言いませんし、それはそれで予防の必要性から、国なり自治体の対策本部なりが判断するので、良いとは思いますが…

 「あれ?季節性インフルエンザや結核の発生のときってどうしてたっけ??」とふと思ってみたり。

 季節性インフルエンザはともかく、H5N1の鳥インフルエンザと同等の二類感染症である結核の発生のときって、休館した図書館ってありましたっけ?

 もちろん、パンデミックになるならないの差などもあるので、一概に言えないのでしょうが、私の少ない記憶には今回みたいなことはなかったような…

 季節性インフルエンザが流行しているとき、確かにマスク着用とかを職員はしていましたし、学級閉鎖になっているはずの児童も休みだからって来館したり、他館の話では「どうみても(インフルエンザ感染で)ふらふらしている子も来館した」って話を聞きますし、現在の新型インフルエンザで休校になっている生徒が繁華街で遊ぶ場所探しながら歩いているという話も聞きますので、図書館以外で感染する確率の方が高いんじゃないかな?(どうせ図書館は3割の利用しかないようですし…)

 そこで、新型インフルエンザ患者が図書館利用可能圏内(もちろん図書館はどこの誰でも閲覧利用などはできるでしょうが、広域利用圏内ぐらいの範囲)で発生した時、『休館なら休館で何ができるか』とか『それでも開館する時はどうするか』とか考えてみたいなぁと。もちろん、対策本部の指示には従う予定ではありますけど。

 まず、『休館中』の図書館利用について。
 全てをチェックしているわけではないですが、26日くらいまでの1週間程度休館ということで、返却日や予約取り置き日を1週間程度延長と書かれているところが多いですね。
で、それ以外は普段の休館と一緒のよう…それで良いの???

 何度も書きますが、『開館した方が良い』とは言っていません。
 あまりにも突然の休館なので、『不要不急』ではない「明後日提出のこの書類の書き方は?」とか「急な冠婚葬祭であいさつ頼まれたんだけど」といったことはそれでも不要不急なんでしょうか…つまり、不要不急でないことへの対応をしてあげられないのかなぁ?と。
例えば、電話やメールによるレファレンスでも、郵送貸出でも、やれることはやってあげたいような…

 どうせ、職員は休館だからって出勤しないってわけではないんですよね?たぶん。
 書いていないからしていないんじゃなく、実はそれ(郵送貸出など)が当たり前になっている…ってことはないでしょうけど。

 もちろん、同様なことは普通の休館日だって起こり得ますが、それは予測・予告されていることなんで、仕方ない…(おいおい…)

 そんなことより、個人的に興味があるのは、この臨時休館のときに休館している図書館の職員は何をしているのかということ。
 上記のように、電話・メールレファレンスをやったり、郵送貸出をしたりをしていない場合、「○日まで臨時休館とさせていただいております」との電話応対や、修理本の修復、書架整理、寄贈資料の登録、その他普段なかなか手に付かない業務なんかをしているのでしょうか…1週間も?
 もしかすると、蔵書点検やら、大規模な書架移動なんかもしているかもしれませんし、もちろんインフルエンザ情報の収集なんかもしていることでしょう。
 是非、『この臨時休館の時に私たち図書館職員がやっていたこと』なんかを公表してもらいたいものです。誰かまとめてくれないかなぁ…(他人任せ…笑)

 うちの図書館で「もし、臨時休館として1週間休館になったら、何をしようか?」という話をしたときは、『蔵書点検』と『図書館改造(大規模な書架移動など)』って話が出ましたけど…

 次に、普通に開館を決めたところは自治体でそれで問題ないという判断なのだから、私からは何も横槍は入れません。図書館によっては不特定多数というより特定少数の住民しか来ないところも…まぁ、人数は関係ないわな、でも、どうしてもインターネットをできない環境にある人や、新聞を取ってない人や、テレビを持っていない人から、図書館という情報取得手段を奪うのは忍びないという図書館職員がいるかもしれないので、安全に開館させる方法を思いつくまま考えてみます。

 まず、不要不急かどうか考えると、その人は他の新型インフルエンザ情報取得手段を持たないので、必要緊急でしょう。
 開館しておいてサーモグラフィー付きのカメラで発熱しているかどうかで、入館をご遠慮いただくというのも、潜伏期間中の人などであれば、わからないですし…
 体内のことなので、夏にみかける濡れないミスト発生器でアルコールに変えてみてゲートに設置とか(うまく機能するかもわかりませんが)しても、表面しか殺菌されないですし…
 もちろん、不特定多数にならないようにするという方向から考えるのも面白いかもしれません。
 館内に入れる人数を数人ずつにする…でも、並んでいたら意味ないか。
 くしゃみとかせきとかは数mも飛ぶらしいから、確か2m以上離れていれば良いと書いてあった気もするので、半径1mのフラフープみたいな装着具を作って、お互いが絶対に2m以上離れるようにする…う~ん。

 館内ということなんだから、面倒なんだということで、いっそ風通しの良い…いや、それ以上の青空の下で5mくらいずつ離れた座席を作り、そこで新聞を読めるようにするとか…雨と風の日がなぁ…。(厚生労働省のQ&Aで『一方屋外などでは、相当混み合っていない限りあえてマスクを着用する必要はありません。』とあるのですし。)

 本の貸出については、郵送貸出以外にも、ドライブスルー型貸出とか、非滞在型図書館の究極型で対応できるんだけどね。新聞はそうでもいしなきゃ、貸し出しちゃうわけにも…

 いや、無難にそういう情報を集めたものを、入り口から5mくらいおきに掲示場を作って、(図書館内に入れなくても)そこに掲示というのがほんと無難だと思いますけどね。
ただ、情報を集めてそのものを掲示するのは、難しいことではないのですが、それを複数部作るために新にまとめるのがなかなか手間かな?

 Webのリンク集はリンクかけるだけだけ(著作権法違反となる複製行為はない)ど、印刷複製を作るとなると、必要なことであっても著作権法が嫌でもちらつきますし…もちろん、厚生労働省が「なんで勝手に複製したんだ」なんて言わない(著作権法は親告罪ですし)とは思いますけど、新聞だと切り抜きそのものを掲示するしかないですし(そうすると複数掲示は予算的に…)…

 まぁ、インフルエンザに関する連絡先の一覧と、国内状況と周辺状況だけだと、簡単にまとめられるのですけどね。(実際、そのくらいで良いかと思いますけど。)
 いやね、リンク集でリンク先の情報を全部印刷していられないような充実したリンク集のところもあってさ。(印刷しないけど)

 ということで、個人的には、来るべき未知の新型インフルエンザ…例えば強毒性のH5N1とかその他今後出てくるだろう各種インフルエンザやその他の病原体に対し、図書館閉鎖などが起きた時の情報提供の仕方を考えるのに、今回は良い機会なんじゃないかと思います。

 ただ、休館するのも一緒くたに1週間休館で良いのでしょうか?潜伏期間があって、確かに1次感染者は発症しているのでしょうけど、濃厚接触者しか感染しないという保証もないのですよね?運悪く、その人の近くに短時間いたけど、たまたま体調不良だったので感染する場合だってあるのだから、タイミング悪く2次感染者の潜伏期間中に休館解除になる…みたいなタイミングも0とは言えません。

 そうすると、終息宣言でも出ない限り、開館できなくなってしまうのではないか…なんて、杞憂なのでしょうが、じっくり考える良い機会になりました。

ということで、休館中の図書館職員は何をしているのか、参考にしたいので、教えてください!と、改めてお願いしておきます。

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低きに流れる??

先日の『県立図書館の行方』のエントリーで、色々なご意見をいただけました。同僚だとそういう話をしてもそういった意見が出ませんから、小さな図書館にいる私としては色々と勉強になりますし、とても嬉しく思います。個別にはお礼は難しいですし、トラックバックも今のところ受け付けていないですし、おそらく全てを拝見しているわけではないですが、戯言のようなこのブログを読んでくださっている皆様、ありがとうございます。

さて、その中でyoshim32さんの『読書ノートのつもり?なつれづれ日記』のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20090507/1241672714)でも、取り上げていただいて恐縮および感謝していると同時になるほどなぁと思った部分から話題を展開しようと思います。

都道府県立図書館と言っても、おそらく市町村立図書館のように『どこも同じ』ということはないでしょう。
なので、同様に、首長もしくは都道府県教育長の考え方次第で、いわゆる図書館行政が異なるかと思われます。
そうすると『県立図書館の行方』での極論である『市町村立図書館の県立化』をしてもyoshim32さんがおっしゃるように『県全体が停滞なんて可能性もあるよ。』は現実的な意見だと思います。

例にあげられている先進的町立図書館(A図書館)とそうでない図書館(B図書館)があって、合併したときに、A図書館がサービス低下し、B図書館が変わらないということは確かにあると思いますし、私も聞きます。

どうしてそんなことになるのか…
今日はそれについて思うことを書いてみようと思います。

『予約とリクエスト…ようはすぐに手に入らない資料のこと。』で書いたレベル云々で考えると、A図書館がレベル5-1で、B図書館がレベル2だとすると、レベル5の手法を2でやろうとしても、その需要すらないので、内部的には「需要もないし無駄なんじゃない?」となるでしょう。

なので、A図書館のメンバーがB図書館に行っても一気にはレベルは上がりません。
A図書館のレベルが下がるのは、おそらく、A図書館の主要メンバーがいなくなったということが考えられます。
感覚的にも館長もしくは副館長レベルが音頭取りをしている図書館は新しいことなどにも積極的です。
もちろん、その部下達だけが頑張っている図書館もあるのは知っていますが、特定の人が身を粉にして情熱的にやっている事が多いか、上司が大らか過ぎで、部下のやることに口を挟まないかというパターンかな?

どちらにしても、その中心の人がいなくなると、普通は一気にレベルが低下します。
今の例だと、A図書館に元B図書館の上司や年配者が上を占めていると、そういうことが簡単に起き得ます。

このレベル低下の理由は簡単です。
おそらくどこでもそうでしょうが、事務引継ぎというのがあるでしょう。
なので、事務は引き継がれますが、肝心の考え方やノウハウは実際には引き継がれていないことが多々あります。(ついでに書くと、事務引継ぎは細かい事務は引継ぎされていないことも多々あります。)
もっと言うと『志は引き継げていますか?』。

A図書館で、ちゃんとやっていることを引き継げていれば、事務的にでも現状と同じサービスはしばらくはできます。
でも、「なんでこんなことしているのかなぁ」って思いながらでは、新たなサービスなどは考えもつきませんし、「需要なさそうだし、近隣じゃやっていないし、やらなくていいか。」って消えることもあります。
A図書館で主要メンバーが残っていたら、異動してきた人は渋々ながらも付いて行こうということになり、おそらくサービス低下はほとんど見られないと思いますが、こういう合併後の人事って、私の知っている限りですが、良い図書館の中心的人物は能力を買われ異動するパターンが多い気が…。

B図書館では、若くなくても、異動先に行けば、異動前と同じ勝手ではできませんから、しばらく様子見するでしょう。(私は赴任初日から上司と些細な言い争いをしたのですけどね…笑)

で、B図書館はもれなく年功序列型・前例主義型でしょうから、B図書館で「いや、そんなことは今までしていないし、そういう需要もなかったから」と言われておしまいのような気がします。

そんな中、唯一目論見どおりに行く方法としては、A図書館の先進性が館長の音頭取りによるものである場合で、合併後、A図書館を中央図書館とし、B図書館の分館長は中央図書館長より下の立場におき、引き続きA町立図書館の館長が中央図書館長として君臨するパターン。
もう1つは、図書館に対する情熱の塊のような人がいて、館長などが一目を置いているパターン。

そういう成功パターンをあまり聞かないって…笑
そりゃそうでしょう、館長が音頭取して先進性を実現している図書館なんて数少ないですし、往々にして、市と町の合併でB図書館タイプの市立図書館とA図書館タイプの町立図書館という形が多いですもの。合併するとどうしてもB市立図書館が中央館になるでしょうし。
もう1つのパターンだと凡人の私なんかは真似できないほどパワフルな方がいる場合が時々ありますね。きっとその方が音頭取りとして機能しているのでしょう。

個人的には、図書館の特殊性から、市役所のような年功序列型の職場より、『上司1、あとは全員対等』型の職場の方が良いと思っています。意見も言いやすいですし、共通意識も持ちやすいですし。
もちろん、年功序列であっても、素晴らしい館長が音頭取りをしていれば、いいんですけどね。

で、B図書館型市立図書館、A図書館型町立図書館のような形が起きるのかと考えると、上司が出来た人でなければ、小さな図書館の方が『上司1、あとは全員対等』型になりやすいからで、大きくなればなるほど、年功序列・前例主義型の年配職員の圧力に負けてしまうパターンが多いのではないかと思います。
公立図書館の多くが各自治体で運営されているので、お役所意識の上司も多いですし『上司1、あとは全員対等』の実現は難しいです。
どちらかというと、教員集団(もっとも、先輩・後輩・ベテラン・若手の序列型の学校も多々ありますけど)が近いかなぁ。
教務主任・生徒指導主任・進路指導主任などがいますが、上司的なのは校長・教頭で、あとは平職員みたいな…
まぁ、どちらにしても、若手・ベテランの別なく意見を言い易い環境であれば、一番です。

それが難しいので、では、図書館的に素晴らしい館長およびそういう館長になれそうな人材はどのくらいいるでしょう?
そう考えると、リーダーシップを取れる素晴らしい館長なんて全自治体に配置できるほどはいないでしょうし、数が少ないのでしょうから、そういう人を都道府県立の館長に据えると、yoshim32さんの条件『リーダーシップを誰かがとらなければ』もクリアできます。

実際、そういう館長のいる図書館であれば、県立化など図書館合併しなくてもやれているんでしょうが、その影響力をその館だけでなく周辺図書館でも発揮できる状況になっていれば、人件費削減云々の指定管理者制度の時は「あそこの図書館でもやっているんだから」と鵜呑みにして強制をする割に「隣の自治体の図書館が何をしようが、うちはうちなんだ」と他館の状況を伝えても無視を決め込む行政職員がいたとしても、図書館としてはその館長下サービスを向上できることになります。

もっとも、素晴らしくない図書館長が、牛耳ってサービス低下するのも否めませんけどね。まぁ、『れば・たら』言っていたらいつまでも堂々巡りですけどさ。

ところで、私の勤めている館は小さいです。部下の話をちゃんと聞いてくれる上司であれば、私の意見がそのまま新サービスになります。
が、私という人間は1人ですから、あれもこれもやりたいけども、自分自身に無理をしないように考えれば、やれることは限定されます。
もし、私が能力の高い人間で仕事一筋の人間だったら、10やりたいことの8くらいはできるかもしれませんが、1人でやれる量は現状3~4かな?
で、せめて、5~6は実現したいときには、同僚などにお願いするという手法があります。
でも、同僚も何もしていないわけではないですし、能力いっぱいの仕事をしているのに、「あと2やってね」は難しいですし、思いついたのが私であれば、私に説明義務があって、作業手順から説明しますが、相手に「それがどうして必要なのか」「どういう効果があるのか」について疑問があるようであれば、やってくれても能率が悪いことになると思います。
そうなると、それを納得させる・やる気にさせるのにも私は尽力する必要が出てきます。それにも時間と労力を割かないといけないんですよね…

ついでに書くと、私自身、できるだけやり方をファイルに残そうとはしているので、倒れても誰かがやってくれると信じていますが、引継ぎでなく、万が一の時は、そのファイルの存在に気付かれないこともあるでしょうし、もし見つけてやってくれてもおそらく面倒なことはそのうちやってくれなくなるでしょう。そうすると倒れてもいられなくなりますね…笑
突然変なことを書きましたが…

低きに流れるのは人間ですから、楽な方へもちろん流れると思います。
ノウハウや志がどこに定着しているかが大問題なんじゃないかなぁ?
何度か書きましたが、ノウハウがその職員1人に定着しているのであれば、その人が不慮の事故でいなくなるとか、異動でいなくなると、また最初からになります。
志も受け継ぐ人がいなければ、例えばその館長が退職されたらもれなくサービス終了となります。
事務引継ぎって1度だけされたことがあるけど、書面が1枚程度でしたから、その人が経験してきたノウハウは受け継がれずに、私が最初から試行錯誤してきた反省もあるので、ノウハウなどの継承についてはとても気になります。

もちろん、運営ノウハウなどは図書館ノウハウとしてちゃんと蓄積され新しい職員にもちゃんと根付くようにしていくのも重要でしょう。
それと、住民や利用者にも「うちの図書館はこういう部分が自慢だ」とか「図書館サービスとはこのレベルなんだ」と、その志の種を蒔いておくと、低きに流れそうな時に、「それはこの図書館には相応しくないんだ。もっとこうしてくれ。」と意見が出てくるはずです。
(もちろん無視してくるB図書館的な人もいますけどね。)

最終的には、司書資格云々より、どうやって図書館を良くしていくか志の高い人が集まれば、自ずとサービスは向上するでしょうが、低きに流れるのは、職員が突出したサービス展開をしてしまい、利用者育成が付いていっていないか、情熱をたちどころに消してしまう、火消し上司がいるからなんじゃないかなぁと、まとめ。

空気が読めない職員も確かにいますが、図書館の醸し出す雰囲気…例えば、工夫を凝らした書架配置だの、お手製グッズだの、蓄積された公開情報やノウハウがあり、利用者が慣れた様子で今までどおりのサービスを要求している雰囲気を感じられるようにすれば、低きに流れるということはないんだろうな。

最後に、補足として全くの蛇足事で話を終えようと思いますが、かつてあった県立主導の中央図書館制度について。
当時の状況からすると、図書館としては黒歴史として封印したい面もあると思いますが、図書館令施行規則の7条の『(6)図書及図書館用品ノ共同購入ノ斡旋』ってちょっと魅力を感じるなぁ…
他は大体図書館法に引き継がれているのに、図書館用品の共同購入も残っていれば、良かったのに…笑

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予約とリクエスト…ようはすぐに手に入らない資料のこと。

 G.C.W.さんの愚智提衡而立治之至也というブログの『予約』というエントリー(http://jurosodoh.cocolog-nifty.com/memorandum/2009/04/post-9534.html)を読ませていただいて、いくつか思ったことを書こうと思って、その前に用語の整理なぞ。

 『予約』と一言で言っても、図書館によっては、『リクエスト』という言葉であったり、ごちゃまぜだったりするので、ようは『現在書架にない資料を用意してもらう』のを『予約』とすると、整理して考えないときっと議論のどこかで平行線になるだろうなぁと。
1.所蔵資料が貸出中のため、返却後すぐ読めるようにする『所蔵資料予約』
2.未所蔵資料で、図書館で用意できたらすぐ読めるようにする『リクエスト予約』
2-1.そのうち発売前の新刊・発売後の既刊で購入するもの『発注待ち予約』
2-2.そのうち発売後の既刊で相互貸借するもの『借受待ち予約』
で、それ以外は『図書館都合キャンセル』。笑
館によって違うかもしれないけど、今回はこんな風に用語統一をさせていただきます。

 おそらく数値的には全て予約数になるのですが、レファレンス件数が難しい事項調査もクイックレファレンスも道案内すらレファレンス件数になるかもしれないのと同様、中身を精査して考えないといけないのだろうと思います。

 1のパターンでは、資料に満遍なくある程度の予約が付くのであれば、それはほどよく図書館が利用され、ニーズにあった資料が置いていることであると思われるので、悪いことではないと思います。それはG.C.W.さんが『図書館に期待している「利用者」が多いのだよな,という感じ』とおっしゃるように、そうだと思います。
でも、その一方で、ベストセラー本に大量の予約というのは良くも悪くも物議をよんでいますね。

 その図書館の利用者サイドからすると、「数百番目っていつ読めるんじゃい」ということもあるし、一時のブームが去ったときのこと(書庫にずらーっと並ぶ)を考え「複本大量購入するもなぁ…限られた予算で多様な資料を提供してあげたいし(複本の大量購入するということはその分、他の資料が買えないので)」と躊躇する図書館もたくさんありますし、大量購入したらしたでマスコミに「無料の貸本屋だ」とつつかれ、出版社や作家などにも「そんなことするから本が売れない」とつつかれ…

 だからといって、その図書館の利用者が「それでも私たちのニーズを満たしてくれた良い図書館なんだ」という賛成意見は見事に掻き消され、最悪、予約順位がかなり後なことに文句を言っている割に「そんなに複本を買うなんて…」と言う利用者もいますし。
 いっそ、極端にベストセラー中心の複本大量購入で参考資料が一切ないような図書館を作ってみれば、すごくよく比較できるんでしょうけどねぇ…
 あれ?でも、複本大量購入しちゃうと、予約が減っちゃいますね。笑

 今日はあくまで『予約』についてですから、ベストセラー複本大量購入云々については、ここ以外で昔から議論されているでしょうから、ここではこのくらいで軌道修正しましょう。
1のパターンで、予約数が増えるということは、(ベストセラー複本を購入しようがしまいが)その図書館が利用者に一応なんらかの期待されている『かもしれない』指標にはなるんじゃないかと思います。

 で、2のパターンではどうかと考えると、『発注待ち予約』であれば、購入後、1名は少なくても利用がある保証があります。それ以上はどうかわかりませんが、リクエストで購入した資料は案外利用されているという論文(?)をどこかで見た気がしますので、それを丸まま信じようとは思いませんが、経験則からすると、他0ということもたまにありますが、確かに借りられることはあると思いますので、悪くないかと。

 他方、『借受待ち予約』で、本来の相互貸借の原則としては「その図書館で購入努力をして」という大原則があって「購入でいない場合に所蔵している図書館に依頼する」なんですが、どうもなし崩し的に「他の図書館が持っているようだから借りよう」になりつつある感じもします。
 それはそれで、「県内に1冊で良いのか?」その辺の議論にもなりましょうが、話し出すとたぶん私も止まらないので再びスルー…

 新刊はまだ発売も購入もしていないのだからともかく、既刊資料に付いては、予約がどんどん増えるというのは、『必要な資料がない』というのが目に見えるという点で、その時点では『悪い図書館』なのかもしれません。(もちろん、新館で、古い本が少ない場合はそれは話が違いますよ。)
 「こんなに予約が入っているんです。だからもっと予算を!」で、すんなり予算がもらえるのなら、おそらく資料費について予算が足りないという問題は出てこないでしょう。
 逆に、「ニーズに合った選書していないんじゃないの?職務怠慢なんじゃ?」とか「他から借りられるんでしょ?財政難なんだから。」って言われるのがオチで、良くなる気配はないのですが…
 利用者だって、いつも借りるまで待たされるんじゃ、利用も減るでしょうしね。

 ということで、2-2のパターンの予約が増えるということは、「新館だから」とか明確な理由がない限り、『そもそも購入しようとも思ってなかった、またはあったけど古いので除籍しちゃった』というどちらかというと先見の明がなかった図書館なんじゃないかと…
(というより、他人の褌で相撲をとるようなものなのかもしれません。確かに財政難なのは百も承知ですが。)

 もちろん、『リクエスト予約』があって、既刊でも購入して対応するのであれば、良いでしょうし、絶版なので仕方なく相互貸借というのもあるのでしょうが、「じゃあ、どうしてその時買っておかなかった?」と、先見の明がなかったことを反省する材料にはなりますね。

 で、そうなると『所蔵資料予約』が少ない場合は、スムーズに蔵書が回転しているか、必要とされていないか。
 『リクエスト予約』のうち『発注待ち予約』が少なければ、「きっと買ってくれるだろう」と期待されているか、利用者に新刊への興味が少ないか。
 『借受待ち予約』が少なければ、所蔵資料に満足しているか、手数をかけると思い利用者が恐縮しているか。

という判断になりますが、そもそもそういう予約やリクエストが周知されていないというのも確かにありますけど、数値だけでは『スムーズに蔵書が回転』し、『新刊も期待通りに購入』され、『蔵書も満足』できる図書館なのか、それと真逆な図書館なのか一概には言えません。

 とどのつまりは、利用者ニーズをちゃんと満たすと、自ずと予約数は減ってしまいます。

 G.C.W.さんの『極端な話,蔵書が1冊しかない図書館なら予約率は幾らでも上げられる』ではないですが、「住民ニーズと全く合わない資料を収集すれば、予約数は(期待されているうちは)激増する」わけでして、そんな図書館をそのアツイ人達が目指しているとは少なくても思わないですし。
 まぁ、逆にそういう図書館が県内にあってくれると、通常所蔵がない資料がバンバン所蔵しているでしょうから、全県的に見ると(あっても)良い図書館になるかもしれませんけどね。笑

 ただ、予約やリクエストの業務などが周知されている(もしくは周知できている)と思う図書館であれば、予約数が多いことより少ないことに意義があるんじゃないかなぁ。
 そういう意味では、G.C.W.さんの予約増加はあまり好ましくないという意見に賛成。もちろん、予約数を過大評価すべきでないことはもっと賛成。

 まぁ、周知されていない図書館だったら、周知するようにして、予約数UPに向かっても良いのでしょうが、おそらくそういう図書館なんだから、ある程度周知できたら『予約数が増える=反省しなければいけない点が多い』ことも頭に入れてより良い図書館にするようにしてほしいなぁと。

 ということで、貸出至上主義というのは今もある感はありますが、予約数が増えれば増えるだけ良いと考えている人って今もいるのでしょうか?ベストセラー複本の大量購入は是非はともかく、利用者を待たせていることには代わりないのですし…
 そういうことを考えると、以前少し触れた図書館レベルと地域レベルで話は違うんじゃないか、それなら話は平行線になるし…と思いました。
 どれがどういうレベルというのは、独断と偏見に満ち、語弊が多々あると思うので、そこはご了承願って、大雑把ですが、例えばこんな感じ。

レベル0:図書館は未設置・地域の要望なし
・世の中に『図書館』というものがあるらしいが、あまり必要ないと思うレベル

レベル1:図書館は未設置・地域の要望あり
・行政側がその声を無視も出来ないが財政難に頭を悩ますレベル。
・「ひとまず自分の自治体にも『図書館』というものが欲しいなぁ」と思うレベル。

レベル2:創成期型図書館・地域需要少
・せっかく図書館があるのだから、貸出数を増やしてアピールするレベル。
・「『図書館』で本が読めるぞ!でも、あまり本って読まないし」と思うレベル。

レベル3:創成期型図書館・地域需要中
・そこそこ図書館も認知され、イベント連発で人を図書館に呼んで、使ってもらうレベル。
・本を借りることがメインだが、他のサービスも機会がある人だけに利用されるレベル。
・「貸出以外にもそんなサービスもあるんだぁ」って思うレベル。

レベル4:発展期型図書館・地域需要多様化
・地域住民の需要に応えるべく各種サービスも拡大していくレベル。
・運営上の問題がちらほら出てきているがサービス提供件数の伸びで見えていない状況。
・基本的な図書館業務を理解しているが、まだ好き勝手な要望が比較的多いレベル。
・読みたい・知りたいことが増え、図書館への要望を言えるようになってくるレベル。
・5-1の図書館と5-2の図書館への分かれ道。

レベル5-1:成熟期型図書館・地域需要高度化
・「あの図書館に行けば、なんとかなるんじゃない?」と利用者に言わせれるレベル。
・『量より質』で勝負できる図書館が現れるレベル。
・現状の地域図書館では高度な要求に応えにくくなり図書館連携が求められるレベル。
・「自分で本を買ったり、調べた方が早いかな?」という人がちらほら出てくるレベル。
・時間とともに解決しなければならない大きな問題も多くなってきているレベル。
・問題が解決しないと5-2へ。解決できたら6へ。

レベル5-2:衰退期型図書館・図書館見限り化
・マニュアルはあるがルーチンワーク的なことしかできなくなってきているレベル。
・「図書館に行ってもなんもないし」と思われるレベル。
・地域住民がより良い図書館を探しに周辺図書館へ行ってしまうレベル。
・職員にも気力が見えないレベル。
・ようは存亡の危機。(何も財政難ってわけでなく。)
・現状を打破できる人材が出現すると5-3か5-1へ。

レベル5-3:再生期型図書館・地域協力化
・職員も地域住民も「せっかくの図書館なんだからどうにかしよう」と思うレベル。
・ある程度専門的知識を持つようになった地域の有志が多数集まって職員と協力体制を作るレベル。
・有志が中心になって人が人を呼ぶようになるレベル。
・首長が変わるとまだちょっと危なくなるレベル。

レベル6:活況期型図書館・活気のある地域化
・住民の日常生活の一部のような図書館のレベル。
・首長といえど、おいそれとは方向転換しにくいレベル。
・図書館を通じて地域活性化のアイデアが次々と住民により出されるレベル。

レベル7:安定期型図書館・安らぐ地域化
・地域住民にとって図書館が不可欠な要素なレベル。
・ここまでくると図書館は安泰。でも、地域住民のために図書館自身でさらなる発展を目指すレベル。
・図書館における問題も地域における問題もほとんどなく、安心した生活が送れるレベル。

レベルX:理想型図書館・理想的地域化
・究極の図書館…どんなのでしょう?想像できないや。
・その時の住民は本来の意味の自治体を作り出していることでしょう。

と、用語・見解ともめちゃくちゃですが、話の関係上例えばこんな感じだとしてください。
(全くの思いつきで書いているので、この手の話がどこかにないか、時間があったら論文とか調べてみます。)
(思いつきながら、日本の図書館の現状は最高に良い図書館で5-1で、地域的には4と5-1の間くらいだと思っています。なので6以上は想像しにくい。)

 で、突然何を言いたいかというと、そんな感じで対応が異なると思うので、例えばレベル2の図書館に「貸出数を増やしたからって良いってことない」と言っても、それは酷というもので、きっと図書館にも発展順序があるのでしょう。
 それを違えたら、例えば、レベル3の地域&図書館にレベル5のサービス展開しても、需要はほとんどないような感じなんじゃないかなぁ?

話がだいぶ逸れたけど、今日言いたかったことは…
・予約数は良い図書館の指標というよりは良い図書館になるための反省材料
・でも、図書館・地域の発展レベルや予約の種類と内容を精査しなければ、数値だけでは言えない面も大きい。
・それでも利用者は期待して待って(待たされて?笑)います
ってとこでしょうかねぇ?

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都道府県立図書館の行方

 徳島新聞Webの2009年4月14日の記事『先細る書籍購入費 県立図書館、今後の展望開けず』(http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/04/2009_123967184969.html)という記事、徳島県立図書館の図書購入費(資料充実費)が〇九年度には三千二百三十万円まで減り、徳島市立図書館が指定管理者にしたときに「三千三百万を下回らない」という条件付きだったので、逆転したとのことなのですが…

いや、そんなにビックリすることでもないんじゃ?

 普通に、県と市の単位だと、分館の多い市などで、資料費が県立より多いってことはあるし、政令指定都市とかでも県立を越えているのは普通なんじゃないかなぁ…詳しい比較はまだしていないけど。

 都道府県立図書館で個人利用(個人貸出)ってしていないって10年数年ほど前の感覚(北海道立図書館はその頃普通に個人利用が閲覧以外できなかったので)でいたら、こっちの図書館に就職した頃には普通にどの都道府県立図書館でも(都立中央は除く)できることがわかって、ビックリしていたことがありました。
 幸いにも今勤めている自治体には県立図書館はないのですが、ある自治体では利用者の競合とかってないのでしょうか??
 イメージ的には、入門書的な資料の多い市町村立と専門的な資料の多い都道府県立という構造なのかもしれませんが、その逆の資料がお互い一切ないというわけでもないし、読み聞かせなどのお話会などはどちらもやっている状況のようなので、どうなんだろうと。
 もちろん、県立も市立も気軽に利用できる地域に住む住民にとっては、機会が増えるだけ良いという感じもしますから、それはそれで良いのでしょうが、実績値を出せと言われる市町村立図書館だと客足を取られる心配があるような気がしますけど…

 望ましい基準では市町村立図書館は『住民のために資料や情報の提供等直接的な援助を行う機関』とあり、都道府県立図書館は『市町村立図書館に対する援助』をし、図書館未設置の『市町村の求めに応じて,図書館の設置に関し必要な助言』をおこない、『住民の直接的利用に対応する体制も整備』していて、『図書館以外の社会教育施設や学校等とも連携』するということなのでしょう。
 サービスについては市町村立図書館のサービスを準用+αということなんで、それが望ましいというのだから、そうなのでしょうが…
 なんか、大型スーパーと個人小売店って感じがします。
 店員もたくさんいるし、品物も豊富だし、値段も個人小売店より安いとなると、大型スーパーが有利です。
 大型ショッピングモールの進出の話が出る時に、「商店街が寂れる云々」というイメージと一緒です。
 でも、多少閉店する個人小売店がありますが、長年の細やかなサービスで生き残っている個人小売店もあるので、同じように市町村立図書館も棲み分けが出来ているんだろうなぁとも思います。

 まぁ、それは大型スーパーが個人小売店を本気でつぶしに行っているわけではないからでもありますけどね。
 同じ商店という業種ですから、同じサービスは(採算や費用対効果をじっくり考えなければ)いくらでも可能ですし、革新的な商売法やサービスを思いつかない限り、個人商店には同じ土俵に上がるのは不利この上ない気もします。

 都道府県立が市町村立をつぶそうとはさらさら思っていないでしょうし、同じ資料を購入して同じようなサービスをしてもサービスレベルからするとなぜか市町村立が有利ってことが多々ありますから、共存できるのでしょうけどね。

 ただ、県立図書館の比重が『住民の直接的利用に対応する体制も整備』の名の下に「県民のために資料や情報の提供等直接的な援助を行う」に重点を置いているような気がします。
 『住民の直接的利用に対応する体制も整備』と『住民のために資料や情報の提供等直接的な援助を行う機関』の言葉の違いから感じる違いは、『受身的に行なう』と『積極的に行なう』という感じです。

 実際は『市町村立図書館に対する援助』というのが重点的に行なわれて欲しいところですが、相互貸借の物流(時として1千万円ほどかかるらしい)とレファレンスにおける協力(資料はたくさんありますからねぇ)くらいしか思いつきません。
 確かに、相互貸借の物流を各館郵送等でやっていたのを、県立図書館が主体となってやっていただけるのは、大変ありがたいことなんですけどね。(全都道府県でやっているわけではないようですが)

 どなたかが、「相互貸借で借りるから日本に1冊あれば良いってこと?」というような旨をおっしゃっていたのですが、そこまで極端でなくても、市町村立図書館で購入を迷っている資料があったとして、県立図書館が購入することがわかっていれば、「めったに利用がなさそうだから、やめよう」とか、逆に「県立でも購入するんだから自信を持って買おう」って選書の指針にもなりそうなのですが、前もって県立の購入資料を知ることはできないし、選書会議から購入までの速さからすると案外市町村立の方が早かったりするのですが、どこも資料費削減の状態の現在だと全県的に購入調整をしないと、「同じような資料はどの図書館にもあるけど、自分の読みたいなぁと思った資料は、県内どこもないってどういうこと?」ってことが多々起きるのではにないかなぁと。

 例えば、一般的に図書館に置かれる雑誌ではないが利用が見込める雑誌を「おたくの図書館ではこの雑誌は購入しておいてください」となれば、全県的に見ると多様な雑誌があるので、相互貸借で提供可能になるし…

 もちろん、図書でもそれをすると「相互貸借で借りるから県内に1冊あれば良いってこと?」と言われそうですが、雑誌の場合は多くは逆に年間通しての購入なので、買う買わないでなかなかリクエスト希望が通らないことも多いですし。
本当であれば、県立図書館がそういうどんどん雑誌を購入してくれたり、市町村立図書館の購入希望を満たしてくれると、『市町村立図書館に対する援助』になるのですけど。

 さて、以前県立図書館の方に「県立の利用者が減ってきて…」とか「レファレンス数が減ってきて…」と言われたのを聞いた時、「市町村立図書館と同じ方向性になっているんじゃないか」と思いました。
 もちろん、それは構わないですが、可能であれば住民に対して情報の提供等直接的な援助を行う機関としての市町村立図書館を立ててやってほしいなぁと。
資料数の差から、利用者が急ぎだと言うので、県立図書館に直接利用者に行ってもらったことがありますが、その逆はないですねぇ…自治体史などの資料は県に寄贈していますし。

 たぶん、『都道府県立図書館は住民に直接的な援助をするな』と書くと語弊があると思いますが、少なくても上下関係でもはっきりとした棲み分けでも良いので、差別化をはかってもらいたいと思っています。

 そこで棲み分けパターンなどを色々考えていると、
1.住民窓口は市町村立、都道府県立はそのバックアップに専念
・都道府県立でレファレンスまで潰してしまったら、もったいない気がしますけど、資料の貸出は原則市町村立図書館で(未設置自治体の利用者のみ直接BMなどで借りられる)にする。
・レファレンスも簡単なものは市町村立にまわし、専門的なもののみ都道府県立が回答する。
・もちろん、市町村立図書館への協力レファレンスは惜しまず、貸出カウンターに人を置かない分、全力で迅速に協力する。
・県内図書館の状況を把握し、的確なアドバイスをしたり、各市町村立図書館の除籍資料の保存と移管業務(A市立図書館の除籍資料で欲しい資料をB町立図書館へ送る業務)をしたり、購入予定資料情報や市町村立図書館が欲しいと思う情報を提供する。

2.県内の市町村立図書館の収集状況を把握し、専門的で高度な資料も含め、県内にない資料の収集に努め、保存機能を中心に運営していく
・例えば、埼玉県で行なわれている単館所蔵(県内に1冊しかない資料をその館で責任を持って保存する)方式では、県内に2冊あって2冊とも同時にというのが普通に有り得ますので、県内の残り冊数や所蔵していない資料の把握をしておく必要があると思います。
・それでも実際、ISBNの付いた資料については、この埼玉県立の取り組みは良いと思いますが、付いていない資料をどうするかが問題です。
・複数館ある都道府県はできるだけ1館にまとまって、残りを書庫的に利用する。

3.いっそ全部都道府県立図書館にしてしまう。
・PFIってわけではないですが、各自治体で建築し、職員も市町村立職員なんだけど県に出向みたいな職員によって運営され、システムや運営の大元は県立みたいな感じで。
・そうすると、全部県立の分館なので、システムは1つで横断検索っぽいのは分館なので簡単ですし、各自治体でバラバラなものよりシステムの料金が安く済むとか、人事的交流がはかりやすく図書館としての共通意識を持ちやすいとか、メリットが大きいような感じがしますので。

この3点に意見がまとまってしまいました。

 そうでなくても、現在、都道府県立図書館に市町村立図書館のためになるようなことを色々やってもらいたいので、とやかく言う私なのですが、「予算の関係で」と断られることばかり。
 何も、最初から「業者にお願いして作れ」とか「資料をじゃんじゃん買って」とかお金のかかることを前提には話していないのに、「そういうことをできる人がいない(から業者になる)」とかそういうのばかり。
 少なくても、市町村立図書館より充実した資料の蓄積があるわけですし、「どうすれば、お金をかけずにそれが実現できるか」と考えない発想がちょっと頭にきたりしました。

 市町村立図書館の『図書館ビジネス』は支援してくれないのでしょうか…(まぁ、できるのであれば、都道府県立自らが立ち直っているのでしょうけどね。笑)

 確かに、私の希望することを私が立ち上げて、「使ってみて」「やってみて」というのが可能なものもあります。
 でも、県内の全ての市町村立図書館に有志を募ったりするのは、「うちより小さな自治体の図書館司書の言うことに乗りたくはない」と考える大図書館のご意見番の方も多々おられるので、県でやって欲しいんですけどね。

 都道府県立図書館はどこへ向かっているのでしょうか、直接利用の個人利用者に対してだけでなく、市町村図書館とその職員にとっても使える図書館になってほしいなぁと思ってみたりします。
 なので、都道府県立図書館は、個人利用者の来館数や貸出数などの指標にこだわらず、どれだけ市町村図書館に有益な情報を発信し、都道府県内全体の図書館の把握と向上に努めて欲しいものです。
 都道府県立図書館自身も迷走を始めているのだから、本当だったらおかしな方向へ進む前にアドバイスがもらえるはずの市町村図書館も大迷走をはじめているのが現状のような気がします。

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