« 子供と図書館 | トップページ | 雑多な話題オムニバス1(twitterの使い道・今の図書館員のためのバイブルは?)  »

志を継ぐということ。

 今日はたまには愚痴の一つでもこぼします。
 ちょっと仕事柄気になっていた会があり、Webページにアクセスしたが、ページがなくなっていた。
「もしかすると、見ていない間にページを引っ越したのか?」と思い、素直にGoogleなどで検索…
いくつか違うURLもあったのですが、ことごとく該当ページなし。
 過去のアーカイブに載っていたメールアドレスに送付したら戻ってきましたが、検索時に見つけた別のアドレスで、ようやくその会を担当している方に連絡がつきました。
 その方の話によると、担当者だった方が病気でなくなられて、ページの更新が不可能になったということで、活動も細々とその方が色々模索しているようで、実質休眠状態とのことでした。

 インターネット全盛の現代、昔のように一箇所に集合して会議をしたりしなくても、ネット上での会議や打ち合わせなどが可能ですし、インターネットを使って遠く離れた人も有志として参加してもらえるというメリットもあります。
 もちろん、会なので、諸活動をする場合や広報(会誌・会報などは会員専用ページでPDFファイルなどにして会員のみ見られる方式でもよいでしょう)など、金銭的に費用がかかることもあるため、会費などの徴収や活動資金の調達が課題になると思われます。
 ただ、少人数で活動を開始した当初であれば、代表の居住地が会の本拠地で、紙代とかは会員の自腹だったりすることもあるので、そのレベルなら、なんとかやっていけるでしょうね。
 ある程度大きくなって、事務所的なものを設置したり、片手間でない職員を置くとなると、その人の人件費やらなにやらで、無会費での運用が難しくなってきます。
 たぶん、その辺はNPOを設立した人などであれば、もっとノウハウがあるとは思うのですがねぇ…

 で、実際、その気になっていた会を引き継ぎたくても、亡くなった担当者の意志もあるでしょうし、現状は休止中であったとしても現に急遽引き継いでおられる方もいるわけですし、正式に引き継げなければ、活動は半永久的に休止になり、その会で作られたものなどは新たに使えない状況にあります。
 他にも、担当者や牽引者が亡くなったり、手を引いたため、存続しなくなった会もいくつか知っていますが、多少自分が関わっていたものは、無くなって寂しい気持ちがします。
 もちろん、それと類似した会を改めて立ち上げる方法もあるでしょうが、会の方向性と合わなくて脱会したというものでない限り、1から設立するのは思いの他大変ですしねぇ…
 まぁ、それに私なんかが立ち上げても求心力は0ですから。笑

 さて、図書館でないところから、話は始めましたが、以前のエントリーでも触れましたけど、率先して企画する人や中心になった人がいなくなると、図書館でもレベルは低迷し、いつしか楽な方へ流れていくことが多いと思います。
 もちろん、日々図書館に身を捧げているような人がいるのは構いませんが、突出した才能がある人ほど、その人が欠けた後の状態は散々なものになると思います。
 つい先日、テレビを見ていたら、工場の社長が「職人は簡単に育たないので、仕事が不況で少なくなってきている今、逆にその(忙しくない)時間でじっくりと職人の育成に努めている」という旨を話していたのを見て「そうだよなぁ」と。
 図書館司書もある意味職人っぽい面もあるので『志を継ぐ者』の育成って大事なんでしょうね。

 ただ、図書館に限らず志を継いだ人がいても『青は藍より出でて藍より青し』にはなかなかならないのが現状のような気がします。図書館界でよく名前を聞く某氏とか、確かにその功績は大きいものですが、その意志を継いだのであろう人たちは、その意を曲解してしまったり、二番煎じなことしかできなかったり、他の意見を聞けなかったり…
 もし、本来の師弟関係ではないにしても、その師のような人だったら、「こう思うだろう」とか、「こう言うだろう」とか、その人が亡くなっていないで隠居している人であっても、そんな話が出るのはどうかなぁ?と。生きているのであれば、意見を聞いてもらえばいいのに…
 その優秀な先人たちがいた時代と今の自分たちがいる時代では、図書館一つとっても、大きく様変わりしています。
 もちろん、図書館の根本は変わっていないかもしれませんが、枝葉はやはり違うのに、同じ手法で事足りると思うのは間違いだと思うのですけどね…

まぁ、永久に続くというものはないのがこの世の理なんでしょうし、『他人に任せるよりは自分でやった方が早い』と思ってやってしまう人が多いと思いますが、それだとその人がいなくなった時に、成り立たなくなってしまいます。
 実際、私もわけあってお休みをもらった時に、説明していた業務が滞っていたことがあり「ちゃんと細部まで伝わってなかったなんだなぁ」と反省することがありました。確かに、例えば「Webの更新をタグ打ちでやれ」っていうのはやったことのない人にとっては無謀ですし、時にはパスワードを伝えてもいないものがあったり、細やかな点で伝達エラーが発生していることがわかったので、それを基に万が一の場合に備えて引き継ぎファイルを作っておかないとなぁと。
 私のレベルでもそんなのでしょうから、優秀な方々の引継ぎ項目は細かく起こせば広辞苑くらいになるでしょうか?
 志やノウハウを伝えるのって、書くのは簡単ですが、ほんと難しいものですね…

 私自身、若い方だと思っていますが、同志に近い後継者作りを徐々に始めないとと考えています。若くても万が一ってこともあるし…
 それに加えて、能力的にはダメダメな私ですから、本業で手一杯の上に会の発足なんて、家族を犠牲にもしたくないですし、無理なのですが、発足したい会はいくつかあったりします。
 もちろん、私なんかより代表に相応しい人をヘッドハンティングしないと、きっと成り立たないのでしょうが。笑

 野望的にはいつの日か『新・日本図書館協会』の発足を夢見て、日々頑張るといったところでしょうか…

…読み返すと、ずいぶん抽象的なので、せっかく読んでくれる方に悪いなぁ…
ので、雑多な短い話をいくつか。中身はやっぱりないけど。ごめんなさい!
(twitter的に。笑(いや、twitter登録はしているんですけどね、入りにくくて…だって、つぶやくのはいいんだけど、ネットに繋ぐ時間が異なれば、つぶやく前に話が先に行ったりする気もするし…ので、非公開設定。笑))

・当館は車いすの方でも上の資料が取れるように、書架を低めにしているのですが、逆に一番下の棚も取りにくい気も。同様に膝が悪い年配者には書架の一番下の棚の資料は取りにくそう…ということで、業者に軽く相談。棚がスイッチひとつで上下稼動するなどいいかなぁという話になりましたが、書架改造にどれだけお金がかかるのやら…もちろん、一番下の棚と天板に資料を置かないというのもありなんでしょうが、収容能力がねぇ…お気軽にお声がかからないので悩みの種です。(逆にお声をかけたら「いや、自分でやるからいい」って言われたし。)

・職員からの質問。「予約が殺到しそうな資料に自分たちはいつ予約をかければいいのか?」「利用者優先なのはわかるが自身(職員)の利用者的な立場は?」…私の回答。「う~ん、数名予約が入ったら、その後になら。」(心の中では『買って読んだあと寄贈してよ』笑)

・見た目簡単そうな貸出処理。研修生などにも指導するのですが、案外スムーズにできない。「ほら、ちゃんと(資料の)スキャンできていないでしょ」「ほら、処理画面のメッセージを確認して」「ほら、利用者の顔と資料のバーコードと処理画面をちゃんと見て」と、案外小言を言っている私。

・図書館の効率化云々の資料に目を通し…「職員複数で選書会議などをするのが人件費の無駄なら、TRCの新刊全点案内のベル(『新刊急行ベル』:図書館の利用度が高いだろうと思われる新刊書を発売前に確実に確保し、任意のお申し込みによる自動送品するTRCの仕組み)の全点買いにすれば、選書にかかる人件費0だが?」とひねくれてみる。昨年度おそらく全点買いしても400万円程度なので、雑誌を200点くらい購入して200万くらいですし、資料費700万円もあればそれなりの図書館にはなるような…効率を考えるのも大事だと思いますが、例えばレファレンスだって調査レファレンスなんて人件費ベースでどれだけ効率の悪いことか…

・そんなことを考えていたら『それなりにまともに見える図書館を作るには』と、空想に走ってみたり。笑
偽医者になるにはどんなことが必要なスキルかと考えると本当の医者に必要なものが見えてくるのと一緒で、「図書館を本気にどうこうしようと思わない人が『この図書館は良いですね』と言わせるためにはどうすれば良いか」を考えると、『図書館』として必要なことが見えてくるかなぁと思って。

・ついでに、少し古い記事『もっとも効率的な図書購入方法とは?(英国)』(http://current.ndl.go.jp/e364)を思い出してしまった。

・「レファレンスは利用者の見つけた時の喜びを図書館職員が代わりに感じるもの」って感じに書いてあったページを探しているけど、見つからず。

・「ゲームソフトの収集をした方が良い」って旨が書かれた(うろ覚えな知識だと北海道の方が書かれた)論文も見つけられず…

・植物の名前レファレンスで特徴的にこうかなぁと思っても、図鑑類では花の色が全く違う感じ。でも、ネットで見ると受けたレファレンスの植物と似たような色なものがちらほら出ていて…こういう場合は、URL参照で提示するしかないかなぁ…もちろん、図鑑もするけど。

・当ブログの検索フレーズで『複写 全部』っていうのがいつもちらほらある。図書館で全部複写可能な場合は、著作権の保護期間が切れた場合か、著作権者から許諾を得ている場合のみで、「借りて自分でコンビニで…」というのは図書館の与り知らぬところです。笑 

・同様に『会社 資料 複写』というのもよく見られ、おそらく「会社の会議で必要な資料を複写する」なんでしょうが、図書館は著作権法31条で『図書館その他の施設で政令で定めるもの』に入るので、特定条件の下に複製が可能であって、本来会社で新聞記事の複製をコピーして会議とかはダメです。まぁ、公益法人で文化庁長官の指定でも得られれば可能なんでしょうけど。

今日はそんなところで。

|

« 子供と図書館 | トップページ | 雑多な話題オムニバス1(twitterの使い道・今の図書館員のためのバイブルは?)  »

雑多なつぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 子供と図書館 | トップページ | 雑多な話題オムニバス1(twitterの使い道・今の図書館員のためのバイブルは?)  »