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雑多な話題オムニバス その2(図書館職員のSNS・図書館の書架配置・研修生の受入れ)

<図書館職員専用SNS>
 何かネタないかなぁと思い適当にGoogleで検索したら、ちあぼんさんのCheers!Librarian Blogの『「ライブラリアンのネットワーク」を実現したい。』(http://cheerslibrarian.blog122.fc2.com/blog-entry-11.html)のエントリーを発見。
私が図書館職員のためのSNSを設置したのが2006年9月16日なので、1年ほどあとの設置のようですが、同じようなことを考える方もやはりいるのですね。見つけたときは嬉しかったです。
ちなみに、私のは、直接口コミで知り合いから広げようと思いながら、ほとんど情報発信していないので、いまだ私以外いない状況だったりしますけど、どうかなぁと思うこともあるので、今のところ放置です。笑

ちゃんと探せば、他にも図書館司書の集まる『図書館職員のためのSNS』ってあるのかもしれませんが、どこが一番有名なんでしょう?
mixiなどのSNSでコミュニティとしてはありますし、それはそれで助かっていますが…図書館職員(パート等も含む)専用ってあまり聞かない…知らないのは<また>私だけ?笑

確かに、図書館関係者のブログやtwitterのフォローつながりを見ていくと、ある程度コミュニティ化しているとも思いますけどね。
ただ、どうもみなさん意見がハイレベルな感じがして、「今更聞いても…」って感じもします。
個人的な当時の(純粋な)設置目的からすると、パートさん同士の情報交換という場も必要だなと思ったからで、正職員であれば出張先でということもあるでしょうし、図書館大会や図書館総合展などに参加してという人も多いでしょう。

もちろん、パートさんなどでも、それらに参加する意欲的な人もいるとは思いますし、図書館に消極的な正職員も多々いるでしょうが、なかなか『ちょっとしたこと』を聞くためだけにはそういうところに参加はできませんしねぇ…

日図協や各都道府県立図書館レベルでそういうSNSがあるといいなぁとは思うのですが。

一方、図書館職員専用ではなく、利用者とのコミュニティとしてSNSを使っている(公式・非公式に関わらず)図書館というのはたまに見かけますが、利用状況はどうなのでしょう?
機会があったら聞いてみたいものです。

さて、図書館職員専用SNSという発想は、他の方ももっと早くから持っているかもしれませんし、私が知らないだけで実際に盛況なSNSを運営している方もおられるかもしれませんが、私の当時の設置目的の別のものとしては、『公にするには自信がない回答がある』かもしれないという裏の理由もあります。

何も明らかな違法行為をするというわけではなく、例えば、職場で図書館関係や書評の本の記事をコピーしてスクラップする行為や「複写関係でここまで認めた」というのが実は認められない範囲だったりで、解釈の仕方や考え方の誤りによる運用だったり、「利用者を呼び止めるのにフルネームを大声で言う」とか「督促電話で家人にタイトルを言う」のは守秘義務的にどうよ?とか、住所変更していない利用者への督促状を住基で調べて送るとか、直属でない上司に利用者情報の開示を求められたとか、新刊を利用者より早く借りる職員についてとか、利用者よりもリクエストが多い上司とか…(もちろんこれらは『例えば』ですよ、ただ単に今思いついただけですし。)、そういうのが、質問や回答にある場合、いきなり全世界公開だと、批判続出となるかもしれないと思うと、優等生質問に優等生回答になるんじゃないかなぁと思い、ざっくばらんに同業者として質問・回答・意見ができると良いかなぁとも思いましたので。

まぁ、もちろん、同業者だからといっても、徹底的に相手を批判する人もいるでしょうけどね。
(実際、複写関係の参考資料を作るために県立経由で、複写関係の現状について聞き取り調査をしようとしたときに、「各館の公式見解としてこのように具体的に書かれると、(あとで発表することも考えると)著作権法に抵触するかもしれないので、県では調査できません」と断られた経緯があるので、そんなことを考えました。)

最近では、色々な情報発信がされている図書館も多くなり、「あ~こういう展示方法、うちでも真似できるかなぁ」とか「こういう方法がベストだなぁ」と思うこと多々で勉強になるのですが、ノウハウがその図書館内部にしかなかったり、その方法が実は間違っていてもわからなかったり、よりコミュニケーションが取れるかなぁと。

 まぁ、メリットだけでなく、デメリット的には、図書館業界思考に陥ってしまう可能性があるかもしれない…つまり、大義の前の小義って感覚で話を進めてしまうこともあるかもしれないので。
 もちろん、集まり具合によっては、多数をとったもの勝ちってことも起こるでしょうし。

 いや、確かに、あちこちで開催される図書館職員の集まりに参加して、交流を深めるというのが一番なんでしょうが、出不精な人とか行けない人とかにとっては、インターネットは便利な道具ですからねぇ…
 最近では、twitterで生中継してくれる方もいらっしゃって、私としてはとても助かっている面もあります。

 私は、人見知りが激しいので。笑


<図書館の書架配置>
 7月28日の日経スペシャル『ガイアの夜明け』で、いまさらながらVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)ディレクターという視覚を意識した売り場演出を手掛けるプロがいるのを知りました。
 放送では、食品スーパーのことでしたが、そういう人の目線で図書館を見てもらうと、「どう改造されるか面白そう…」と思いながら見ていました。

 その時同時に思っていたのが、以前、赤木かん子先生が講演のため、うちの館にいらっしゃった時に、うち児童コーナーのダメ出しと改造指針のアドバイスをいただいたこと。
 確かに、使いにくい書架配置ということもあり、ボルト固定なのでおいそれと書架を移動できない点は個人ではどうにもなりませんが、それ以外は大量の図書のラベル張替えや移動など蔵書点検期間にならどうにかかるかなと思い、年度末に向けてちょっとずつ準備をしているところです。

 個人的には、赤木かん子先生が改造した学校図書館のビフォア・アフターが通覧できると良いのですけどねぇ。そういうのを見るだけでも真似べますからねぇ。

 もう一つ思っていたのが東洋経済の『元三重県職員が仕掛ける“わくわくする図書館” 図書館運営受託ベンチャーの夢』(http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/41bc4a9ae8ffc2f1170d9640419905e0/)の話。
 この中で『谷口は仕事に充実感を覚えていたが、一方で閉塞感もあった。谷口が転勤すると、一から作り直し。前の高校もこれまで提供していた内容が変わり、やがて質を維持できなくなるのだ。』と、私も前から書いている図書館運営ノウハウの持続性という点に「そうだよなぁ」と思ったのもありますが、「良いノウハウはビジネスになるんだ」と思った次第。当たり前のことだけど。

 ビジネスになるということは、利益率が低くても儲かるということなので、ノウハウをフリーで公開というのは難しいんでしょうね。いや、ここの会社ではなく、各図書館だとしても、せっかく培ったノウハウを他館のためには公開したくない人だっているでしょうから。

 そうすると、この記事にもありますが、属人的な面があり、図書館によっては企画展示が素晴らしい図書館もあるのですけど、展示飾りが担当職員の自費だったりという話を聞くと、後継者にはやりにくいかなぁと。
 まぁ、企画したり、何かを創り出すのにはエネルギーが必要なことなので、ありきたりなパターンにならないようにするためには、大変なのですけど、「あれ?次の企画どうするの?」と他人事のように聞いたり、一生懸命にどうしようか考えない上司に言われると「じゃあ、お前が考えてやってみろよ」と毒づきたくなったりするんですけどねぇ。

 で、そんなこんなで、次の日意識して利用者の動きを観察…
 まぁ、これも当たり前なのかもしれませんが
1.BDSゲートをくぐり、カウンターで返却・予約資料の受取をしてそのまま帰る利用パターン
2.雑誌・新聞架へ直行し、ある程度読んだら帰る利用パターン
3.OPACや目的の書架まで直行し、読みたい本を調べて帰る利用パターン
4.奥の閲覧席まで行って自己学習していく利用者のパターン
5.カウンターでレファレンスまたは参考図書まで行って戻ってきてレファレンスする利用パターン
6.児童コーナーに子供を放して、自分は目的の本を探しに行く利用パターン
7.その他ブース利用や時間つぶし的な利用パターン

 コンビニだと、入り口から右手か左手に雑誌、それから飲料、スイーツや弁当、そしてレジという流れだとか聞いたことがありますが、個人的に1が問題だったりするのかなぁと思ってみたり。
 そうすると、入り口から真正面の奥にカウンターを設けて、その間の書架で誘惑するとか、そういうのも良いかなぁと思ってみたり。
 企画展示も入り口付近でやっていると、それを見て図書館には入ってきてくれるのですが、そこにある資料を借りて中まで入ってくれないことも多いですし…

 あまり他館に行く機会がないので、もしかするとそういう図書館があるかもしれませんが、
 例えば、hanatomo31さんのハナトモのベルギー→スウェーデン→オーストラリア日記にある『美しい図書館』(http://hanatomo31.exblog.jp/9609191/)みたいに、ぐるっと壁面に書架があって、このままだとどこに何があるか見づらいので、分野ごとに色分けしてあったりで、入り口やカウンターから一望できるような感じの図書館とか、L字型で、短い方から入り口で短い方が児童、長い方を一般にして、角がカウンターという形で、壁一面のみの一直線書架とか…
 一定箇所から一覧できて目的の場所がわかりやすかったり、一直線に歩いたら全図書がブラウジングできるとか…

 そんなことを考えていたら、書架が動かないのではなく、気軽に動かせたら建築設計屋のデザイン重視から図書館の機能重視がた配置に改造できたり、企画展示も色々できるので楽しいのでしょうけど、やはり、地震などのことも考えると、ボルト固定なんだろうな…動かすにしても図書を載せたままというのは難しそうだし。
 書架の配置に資料を合わせるのではなく、資料や企画に応じて書架を配置できるのも一興かな。
 でも、常連には、「あれ?ここの棚の本どこ行った??」ってなるので、頻繁に変えるのはまずいですが、実際企画展示の時は、そういう声もあるので、ありなのかもしれませんけど。

 図書館で飲食物の提供や異なる業務とのコラボなど、そういうことで話題と人を呼ぶというのも、最近ではよくある話ですけど、個人的には、書架配置やデザインなどともちろん資料の収集・配置も含め、普通に考えられる図書館利用形態・方法で利用者の興味のきっかけ作りになると良いなぁと思います。
 そうしないと、「あそこの美味しい喫茶店、本も借りられるんだよ」って「コンビニ支払いも出来、写真撮れ、テレビも見られ、インターネットも出来る端末、電話もできるんだよ」と、携帯電話みたいなことにならないか不安だったりします。

 めったなことがなきゃ、書架本体の配置を自分で考えられるということは少ないのでしょうが、図書館建築学を机上で検討するのではなく実証実験みたいな感じで色々と組み替えられるような図書館があると面白いのになぁ…

 で、『学校をつくろう』のゲームではないけど、『図書館をつくろう』みたいなシミュレーションゲーム…いや、シミュレーションプログラムでもあるともっと楽しく図書館を考えられるかな?と思う今日この頃。笑


<研修生の受入れ>
 先日、1組目の研修生の受入れが終わりました。
 研修生と言っても、図書館司書の研修でなく、教員の。
 今年は教員の研修が2組、中学生の職場体験が1組、高校生の職場体験が1組で、大学生は今年はいませんけど、全部私が1人で応対するので、ちょっと大変。本業は本業でやらないといけないし。
 だからと言って、代わってもらえるものでもないし…

 ただ、図書館の仕事の触りだけやってもらっても、あまり研修にならないんだよなぁ…研修期間が3日あれば良い方で、1日って…
 仕事の話を聞いて、見よう見まねでちょっとだけやって、はい、一日終了ってことなんですが…
 他の図書館ではどんなことをやっているんでしょうか…

 配架とレファレンス演習がメインでうちはやっています。
 レファレンス演習は、最近はパターン化してきてしまい、
・理科年表を利用する設問(星のデータとか気象のデータとか犬猫の血圧とか)
・回答が2つ以上出てくる設問(凸の書き順とか食べ物の事始めとか)
・インターネットを利用して目処を立てる設問(旧名の施設に関してとか読み方や用途が直感で不明なものとか特定の新聞記事とか)
・実は電話帳が有効みたいな設問(ある自治体の美術館の住所とか)
・色々な参考資料を利用する設問(逆引き広辞苑とかレファレンス事典とか)

 こんな中から5~6問作って2時間くらいかけてやってもらうのですが、司書相手ではないので、難しくもできないし、百科事典で終了だと面白くないし、利用者が質問しそうもない問題だと実感わかないでしょうし…
 研修生のレベルや内容によってこんな問題が良いというあんちょこがあると準備も楽なんですけどね。閉館後準備するので、その練習問題で自分が熱中することも多々あるんですけどね。笑

 研修意義的には利用者との接客なのでしょうし、他館で見られるように「研修中です。ご理解ご協力くださる方はこちらの窓口へ。」とプライバシー云々を気にする利用者に配慮した掲示をして貸出なども任せているところもあると思いますが、1日だと、簡単なこともまごまごしてしまうので、あまりさせられませんし、レファレンス演習に時間を取られることもあり、もうそろそろ再考しないとなぁと、少し反省。

 でも、数日だとして、うちの館がそんなに大きい館でないにしても配架場所を覚えるのは難しいでしょうから、利用者に「これこれの本はどこですか?」と尋ねられても、『わかりません…』って顔で私の方を見ますから、私がご案内し、その後ろを付いてくるような感じになるので、「これじゃ職場体験というより見学だな」と思うこともしばしば。

 他におはなし会などを体験させるということもあるのでしょうが、練習1~2回程度でやるのは聞いてくれる子供に失礼だと思うし、朗読サービスも読み方というのもあるし…
選書を体験させて、実際に選書会議などで通ったものは購入するとかも面白いかもしれませんが、どう選ぶかを説明するのはなかなか難しかったりしますし…
ブックコート作業も本番ので失敗されたら目も当てられないし…
普段はカウンターでも同時に仕事をこなさないといけないのですけど、初めて説明を受けた仕事を同時というのは難しいので、一つずつやってもらうのですが、それだと「図書館の仕事って楽だし簡単だな」と思われるのも癪ですし…
だからといって、「所蔵資料を把握するのが重要なことです」ということで、研修期間ずっと本を読ませるのもなんだし…
そうなるとほんと軽作業か後で修正のきくデータ登録くらいでしょうかね。

 土日と平日の利用差があるので、研修は大抵平日なので「こんなもんか」と思われそう…だからといって土日は忙しすぎて受け入れる暇もないし。

 まぁ、それでも教員の研修生がレファレンス演習を終えて、「アプローチの仕方が色々あって、回答も1つではないことは勉強になった」という感想を述べるのを聞くと、それはそれで効果あったかなぁと思う自分がいたりします。

 研修生受け入れウィークが終わるまで帰省できないのが、私にとっては困りますけどね。笑

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