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雑多な話題オムニバス1(twitterの使い道・今の図書館員のためのバイブルは?) 

<twitterの使い道>
 カレントアウェアネス・ポータルで『JLAもTwitterを開始』(http://current.ndl.go.jp/node/13423)とあり、「へぇ~」程度でもチェック。
思ったとおりというか、思ったよりひどかったというか…今後に一応、念のため、偶然があるかもしれないし、期待だけはしておいてみる。笑

 ただ、団体がtwitterを使うのは、どうなんだろう?確かに、リアルタイムに今何が起きているかの情報発信手段としては良いのでしょうが、企画展示の情報であれば、普通にWebページでも良いでしょうし、速報性的な形だとしても、ブログレベルで大丈夫だと思うんですけど…

 まぁ、私自身、使い始めて間もないから、一人つぶやきというか、Webメモ的な利用ですから、使い慣れてくると、情報発信手段の一つとして有効という判断になるかもしれないけど、今のところは…う~む。

 例えば、この中ですごい投稿数になっている横芝光町図書館を例にとると、twitter以外でも真似を試みたこともありますが、私なんかには真似できない速度で情報発信をされておられます。
 それはそれで、すごいので尊敬を通り越して、神様的なのですが、あえて気になった点を書いてみると、twitterは担当者が頑張っているだけなのか?という点。
 他の図書館のtwitterを覗いてみると、たま~に気が向いたら『つぶやく』という感じですが、横芝光町図書館はほぼ毎日…すごい。
 今月の休館日は月曜日と2日が休館日のようですが、27日現在、2日と15日はつぶやきが入っていますけど、日曜日と3日、23日、25日だけがない(見えない?消した??)…ということがわかります。ということは、担当者がお休みの日は誰も書かないということなんでしょうけど。

 ブログだと、予約投稿などがあるので、時間のあるときまとめてということが可能ですし、未来投稿も可能です。(イベント予告とかは未来投稿で公開すれば良いのですし)
twitterは、細工できるかもしれないけど、たぶんリアルタイムなんでしょうから、担当者の休みなく入力すると、ただでさえあれだけの更新をブログやWebサイトでしているのですから、人間ならば壊れます。もしかすると、壊れない人なのかもしれないですが、私なら、1週間もすると死にます。
 ただ、自分の休みの日に、他の同僚がやってくれると、とても助かります。
 まぁ、まだ試行期間中なのかもしれないので、他人に頼んでいないのかもしれませんが、もし、twitterをフォローして見ている人が、担当者休みの日に見ていたら、「あれ?今日は休館?」って思ってしまうかもしれないのが、ちょっと危惧。
 そんなことを書くと、担当者が無理をして倒れるかもしれないのが、私にとっては最大の危惧するところなんですが、以前にも何回か書いたけど、一人担当とか、一人エキスパートとか、それだと、その人頼みなんですよねぇ…万が一のことがなくても、その図書館の担当になったら、みんなが無理なくできるようにしなければ、持続されないんですよね…

 これで、どこぞやの図書館のように、Webページの変更も起案・決裁が必要なとこが、twitterをやろうとしたら、どういうことになるのか、見物ですが、おそらくそういうところはしないでしょうね。笑
 うちは、最初に起案したきりで、更新は私任せなので、たまに誤字チェックが入りますが、比較的ゆるやかですから、やろうとすれば、できると思うのですが、八面六臂ではないので、通常業務の上にtwitterは無理。

 まぁ、ブログで『図書館員のつぶやき』とタイトル共通にして、更新していっても同じような気もしますけど…(自分の館では在り来たりなWebサイトしかないですけどね。)

 個人的には荒れるのは必至ですが、図書館にいる利用者につぶやいてもらったら、面白いなぁと思ってみたり。
 「今図書館で何してる?」から始まり、「新しい雑誌が装備されて置かれたよ」とか、「今日返したこの本面白かったよ」とか、よく、カウンターで一言二言交わすような簡単なことでもつぶやきで書かれると面白いかなぁ。
 『図書館つぶやきボランティア』ってのも面白いかもしれない…

他には、図書館のレファレンサーがつぶやくとか…
手が回らないときには、他の手が空いている人が回答するみたいな…

 もう少し、twitterに親しんでから、どういう情報発信方法が良いのか、考えてみます。


<今の図書館員のためのバイブルは?>
 先日、かつての…いや、今も一部には熱烈な信仰を集めているかと思われる『市民の図書館』(日本図書館協会,1976年版)を改めて読む機会があり、ふむふむと読んでみました。
 まぁ、30年も前のものなので、私には「あ~そういう時代だったんですね」と、想定されている中身の違いに苦笑いだったりします。まぁ、適当に順にピックアップ。

 『11公共図書館の基本的機能』で『公共図書館の基本的機能は,資料を求めるあらゆる人々に,資料を提供することである。』と最初にあります。私はひねくれていますから、「資料を求めない人には提供しなくて良いのか?」とか「『その資料を提供』とはないので違う資料の提供も可なのか?」とか、しょーもないところに突っかかりながら、その後も「そもそも国立国会図書館ですら100%の資料があるわけでないから、『資料に対する要求にこたえるだけでなく』というより応えてさえいない現実は?」と冷めた目で見たり…で、なかなか読み進まない。

 確かに、私も一応図書館員ですから、利用者の要求にはできるだけ応えてあげたいですが、『利用者の求める資料は原則としてどのようなものでも提供する』というのは、どうなんだろう?「他の図書館にあれば」「購入許可が下りれば」「予算があれば」など『諸般の事情が許す限り、提供する』のが現実的で、『諸般の事情』を『極力減らすように努力する』のが目標で、理想は80%の提供といったところでしょうか。「『原則として』だから100%ではない」のであれば、原則ではない場合も列挙してほしいところです。

 「夢は大きく」でも良いのですが、実現不可能な理想をあげられても、現実とのギャップが大きすぎて、若手のつもりの私としては、お先真っ暗感になってしまいます。やっぱり、熱烈な図書館司書の方では、いつかは100%可能になるとでも思っているのでしょうかねぇ…まぁ、30年も前の話ですし。

 こんな感じで書き始めると、いつ終わることない感じなので、ざざっと。
 『12知的自由と公共図書館』では『個人の力で必要な情報を探し出し利用することは,ますます難しくなってきている』とあるが、図書館ですら難しくなってきている現実(レファ協でも未解決がたくさんあるし)に「30年前は図書館ならできると思っていたのか…」と羨ましく思い、『情報が一部の階層に独占されることなく』ってとこで「そんなことはない」と思ってみたりしました。

 『13市町村立図書館は公共図書館の中核である』では『住民に直接サービスができるのは,市町村立図書館である。』って言葉にヒット。前も書いたけど、県立図書館は主な業務として直接サービスより市町村立図書館の支援をお願いします。

 『14市立図書館は全市民に奉仕する』では『図書館は資料を提供するところであって,座席と席だけを提供するところではない。』…ブログやtwitterでつい最近見たような…笑。でもさ、図書館で資料を使ってなら学校の勉強もOKなら、学習参考書を図書館所蔵にしておけばきっとOKになるんですよね、『原則としてどのようなものでも提供する』んだし。というか、個人的にはキャレルデスクは椅子なしで、閲覧席は机なしのスツールでいいんじゃないかと思うんですけど…本を読むのに机が必要なら通勤電車に机があるでしょうし、調べ物をする時って、私だけかもしれないけど、机の上に何冊か開いて、チェックしながらメモするから、椅子に座らないことが多いし…

 『15市立図書館は一つの建物ではない』では「図書館長の地位は30年間変わっていないんですが?」と苦笑いすると同時に、『館長が図書館サービスの専門家』である必要があるかどうか疑問。個人的には「館長は図書館サービスの理解者」であれば、資格とかあまり必要ないかも…と。

 『16市立図書館の仕事』では『貸出しとレファレンスのこのような構造的関係を理解することは,当面図書館は何を重点に行うべきかを考える上で重要なことである。』とあるのですが、30年経ってもいまだ当面で次のステップには進んでいないんだなぁと改めて実感しました。

 『2 いま,市立図書館は何をすべきか』は『21市立図書館の現状』と『22サービスの重点』があるのですが、『市立図書館の現状は貧しい』とか今の現状を言っているようでもあり、やはりここでも『当面の最重点目標』の「貸出」と「児童サービス」と「サービス網」が30年続いている現状に気付かされます。30年前、児童だった人はもう大人になっているのにねぇ…目標達成すらしていないんだろうな…。ここで、ちょっと世代のギャップが1つ。『図書館もまず貸本屋くらい市民に親しまれる存在になってから』とあったのですが、「そもそも現在の貸本屋の現状は??」と『貸本屋』なるものを利用したことがないので、ふと悩んだのですが…「今ならレンタルビデオみたいなもん」と言われ、それでもとても親しまれている感はしないのですけどねぇ…
 で、話を戻して、当面の目標だったものがその後長々と続きます。

 『3 貸出しをのばすために』で気になったところは…『保証人を立てさせるような図書館は,最近ほとんどなくなった。』って…あったの??30年前は。私も先日図書館業務の登録についてこのブログで書かせてもらいましたが、転居しても住民票を移さないでいる人に保証人云々って書いたんですけどねぇ…市町村立図書館の県立化のときも『昔の中央図書館制度』などご指摘されましたし、温故知新というか、昔は昔で問題があったから今があるんでしょうが、今の問題を解決するには昔に学ぶ必要もあるのかもしれないのかなぁ…私だけか??『延滞料の徴収は労多く効少なく』とあるんだけど、取って良かったんだ…30年前。とか、ちょっと「あれあれ?」と思うことが多かったりします。

 そんな中『36図書選択』、つまり今で言うと選書について書かれているのですが、『なるべく幅広く網羅的に収集』と『需要に応じきれない図書は,複本を買うべきである』が矛盾を来たしていることが、予算という有限の資源を使っている時点でわかろうものを…。まぁ、貸出が増えれば予約も増え、図書費が足りなくなって、要求すれば無尽蔵に増えるという甘い考えがもたらす結果なのかもしれませんが、30年変わっていないんだなぁ…。この中にあることを現状に合わせて考えてみると、「質の高い資料を蔵書にしても利用が増えないのは,市民の要求に合っていないので、実は要求が質の低いものなんだ」ということなのかなぁ?『図書館が考えているほど低くはない』とあるけど、『高くもない』のか。

 『4 児童サービスを広げるために』は、比較的効果が現れた数少ない事例なんじゃないでしょうか。ただ、(登録票を)『正確に書くことができない低学年の子どもには,図書館員が書いてやる』とかありますが、住所すら言うこともできない高学年の子が多いのですが?笑。それと、『成人図書以上に立ち入った評価を与えなければならない。』とか、ちょっと変なとこもありますし、『良書で人気のあるもの』と書いている時点で「大人が良書として考えているもの」では人気は出ないと思うんだけどなぁ…ついでに、これが30年前で、市民の読書要求を高めるためのサービスだったはずだったと思うんだけど、結果は??おそらく、最近の方々が述べられているように、児童サービスで読書習慣がついたように思えたけど、現実は付いてなく、YAでサービスがほとんど見られなくなって、習慣がなくなって成人に至るというのが、本当だったのかもしれないですね。もちろん、YAサービスが充実したとして、これから30年後、結局変わらないかもしれないけどさ。笑

 『5 図書館の組織網をきずくために』では、分館や移動図書館について書かれているんですが、利用者の身近に図書館を置くのは確かに賛成で、異論はありませんけど、この章、水道の蛇口を例にしているのですけど、貯水池(中央館)が枯渇することや、水が無限に出てくるわけでないのを忘れて、書かれているような気がします。まぁ、最近ですからねぇ、ダムが干上がったとかニュースになったの。

 『6 図書費を増やすために』は『61図書費の重要性』は皆知っていることですが、今の現状をみると、やはり「貸出数かけるなんぼ」とかでは予算は付かないわけでして…すでに論外なんですよね。

 『7 サービスをすすめるための規則と権限』は条例や規則などの例があるのですが、目についたのは『72 規則』の『○○市図書館運営規則』の例で『つぎに掲げる日を除き図書館奉仕をうけることができる』、つまり休館日は「祝日」と「年末年始」と「日曜日」と「資料整理日」と「特別整理期間」となっています。30年前のこれをバイブル化するのであれば、是非とも祝日と日曜日を休館日にしましょう!笑

 『8 奉仕計画』では計画の立て方などが記述されています。『83まとめ』で計画が実行できない原因で挙げられている例が『1.計画にムリがあった』『2.サービス計画を実行する条件(予算,職員など)が目標に達しなかった』『3.方法に誤りがあった』『4.職員の意欲,協力に欠陥があった』『5.計画をたてる時の考え方に誤りがあり,現実認識に誤りがあった』『6.市の社会的な変化が急激であり,この変化に柔軟に対応できなかった』とありますが、計画が甘く、予算もあまり伸びない状況を30年近く続けてきている現状は、『まとめがよく行われ』ているわけではないことを如実に表しているのでしょう。

 『付 その後の発展,ほか』の『2ひろがる文庫活動』は、今の身近にない図書館を補完するのに、今でこそ発展して欲しいことです。
 また、『5図書館員の問題』として『図書館に専門職員をおくようになっていない自治体が,なお少なくない』とか『なかにはおく必要がないと主張する自治体すらある』って、「今もそうじゃん」って言いたくなるような内容でした。
 読み返した感想を二言でいうと、「30年前とほとんど変わっていない」「当面の目標が永遠に達せられていない現状」がわかります。

 他にもこの時代「中小レポート」とか出されていますけど、それは長くなるので割愛して、今の図書館員のためバイブル的なものはなんだろうなぁと考えてみると…

 ない??笑

 「望ましい基準」も「これからの図書館像」も表現が抽象的な面も多くどうもはっきりとした目標となるものでもないし、「浦安図書館に~」も愛読している人が多いけど、タイトルに個人的には難色を示したいところ。嫌いじゃないし、読んだけどさ。

 個人的には『発達段階別図書館の指針』とか、『設置状況別これからの図書館像』とか、そんな図書館員必携&愛読的なものが出されると良いんですけどねぇ…
 30年前と検索貸出方法ぐらいが変わっただけで、ほとんど変わらないのですが、改めて、『都道府県民・市町村民の図書館』みたいな資料がまとまってくれると嬉しいなぁ。もちろん、今の状況では貸出至上主義的なのが改めて出るかもしれませんが、対抗馬的な資料も是非どなたかに出して頂いて…と他力本願。笑

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