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機関リポジトリ・リンクリゾルバ・FRBR

 まぁ、最近…とはいってもここ数年…よく見かけるようになった、抽象的にはわかるが具体的にはよくわからない言葉に『機関リポジトリ』『リンクリゾルバ』『FRBR』…と色んな言葉があるのですが、これらを私の浅い理解度で知らない人に話すにはどうすれば良いかを今日は考えてみます。

というか、ちゃんと理解できている自信もないので、メモ的にブログに書くことで、あわよくば誰かにチェックしてもらうと、浅はかな考えだったりします。(実際、私もよくわかっていないので、よくわかっている人にものすごくわかりやすく解説してほしいものです。)

 ということで、これらをこれから理解しようとする人にだと間違った方向へ導きそうなのがちょっとごめんなさいなんですけど…

 聞くところによると、公立図書館の司書の方でもどうもわからない方が多数派のようですので、「そんな言葉知らない」と言っていた人が、「聞いたことはある」とかになると「これはこういうことだよね?」って色々な人に聞いたりできるようになると、少しは話は進むのかなぁと。

もちろん、「わからなかったら自分で調べよ」的発想だと書くこともないんですけどね、実際検索すると小難しい解説は出てくるし。

 ただ、個人的には、これら先の概念を研究していくよりも、「え~今でもそういう考えあるの?」とか「それは図書館の本質じゃないんじゃない?」とか思われる、旧態依然としているような思考をちょいと押し上げて、『図書館』全体の平均レベルを上げる研究をしてもらいたいところですが、その手の話はどうも話が平行線になるようで…忘れた頃にポツポツ出てきて話題になるのですけどね。

 新しい言葉が色々出てきて、そういう言葉を普通に使えている先を行く人達の発言を見ていると、なんか先を行く人達に見切られているような感もなくはないです。ちょっと寂しいけどさ。

 さてさて、今回取り上げる『機関リポジトリ』『リンクリゾルバ』『FRBR』について、わかりやすい例があればよいのですが、『はじめての~』ぐらい噛み砕いたものがないんですよね…「レファレンスとは利用者の調べ物の手伝いをすること」(細かく言えば違うが大雑把だとそんな感じ)くらいの感覚で言い表すならば、

『機関リポジトリ(Institutional Repository)はその機関の人の論文をインターネット上で読めるようにするもの』

『リンクリゾルバ(Link Resolver)は検索結果から目的の文章に直接数クリック内で辿り着くためのシステム』

『FRBR(Functional Requirements for Bibliographic Records)は『書誌レコードの機能要件』って訳で1つの著作の関連情報を整理して書き出す方式』

って感じでしょうか…まぁ、違っていたら、トーネコの理解度はその程度だと、笑ってください。笑
 そういや、「最近R語多い!」って誰かに言われましたが、確かに…

 ということで、今回は、『機関リポジトリ』『リンクリゾルバ』『FRBR』について【雑談】を。

 まず、機関リポジトリ。
 国内の機関リポジトリの一覧は国立情報学研究所の学術機関リポジトリ構築連携支援事業のページ(http://www.nii.ac.jp/irp/list/)にあります。
 見たところ、ほとんど大学なのですけど、福井県地域共同リポジトリ(CRFukui(http://crf.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/))などでは県立図書館も参加しています。さすが!
でも、市町村立図書館の参加ってあまりないんですよね…

 私周辺の話で恐縮ですけど、以前、「公立図書館で『機関リポジトリ』ってどう?」って話が出ました。が、当時は「その機関に所属する人の『研究成果』(論文)を投げ込むもの」と狭義に思っていたので、「うちみたいな小さな館だと投げ込むものないし」って話になりました。

 実際、都道府県立図書館レベルで、屏風絵とか貴重書のデジタルアーカイブなどは別に出てきた頃なので、それらが『機関リポジトリ』とは呼ばれなかったし(まぁ、検索できるわけでないからそうなのかもしれないけど)、何が公立図書館から入れられるかわからなかったということもあるんですけどね。私自身論文を書くわけでないし。

 私は『機関リポジトリはあまり日の目を見ない論文を投げ入れてそれを検索させてどうこうするもの』と思っていたので、公立図書館でやれるとしたら…とその後じっくり考えると、地域の郷土史研究家の研究成果を入れさせてもらったり、出土品の写真とかもいいかも?と思いはじめていましたが、それだと、「その機関に所属する人という定義みたいなものからずれたりするし、研究成果でなくただのデジタル化じゃん」というのも一方では考えたりで、もやもやしていました。

 そんな時、ある機関リポジトリの研修の講師が、「利用案内とか、ポスターとか、なんでもいいんですよ」ってことを言ってくれたので、少し気が楽になりました。
 でも、そうなると、『機関リポジトリ』ではなく、「図書館が代行してデジタル化した地域デジタルアーカイブ」なんじゃないかなぁとも。
 大学の機関リポジトリを見ていると講義ノートや教材なども含まれていますので、これを公立図書館に当てはめると…レファレンス回答やパスファインダー?それじゃあ、レファレンス協同データベースじゃん。まぁ、これも一種の『図書館』という機関のリポジトリか??

 そんなこんなで、『公立図書館で機関リポジトリ』を考えていくと、まず、地域の図書館の責務として『地域デジタルアーカイブ』の手助けをすること、次に、図書館として『貴重書のデジタルコレクション』の作成をすること、第3に内部研修やスタッフマニュアル関係の資料なども、入れて『図書館ノウハウ・ドゥハウ』をオープンにして図書館レベルの底上げを図るのが、公立図書館としてできることかなぁと思ってみたり。

 ただ、著作権云々も確かに大きな問題なのかもしれませんが、個々のサーバで機関リポジトリやデジタルアーカイブを作るより、都道府県レベルで投げ込める…もっと言えば、レファ協みたいに、1箇所に投げ込めればより良いのですけど、その体系化をするのに地域の図書館を介すとして、その地域の図書館でアナログからデジタル化できるスキルを持ち合わせている人がそうそういないのも大きな問題になるんじゃないかなぁ…(とある作成物を作る関係で「そちらの図書館の入り口の写真をメールで送って」とお願いしたら、3MBのファイルを送ってきたりされたし…)

 おそらく、レファ協同様、一生懸命入れるところは入れるだろうし、入れないところはほとんど入れないという格差が出てくるでしょう。面倒だからって参加すらしてくれないかもしれませんし。
 (ちなみに、レファ協はうちは参加していません。面倒だからとか、システムに拒否反応がある職員ばかりだとか、そんな理由でなく、手土産(レファレンス事例もしくは調べ方マニュアルを、最低でも1件以上登録の条件)が他館のみなさまのに比べて陳腐だろうということで。そういや、「この花の名前は?」的なレファレンスは写真入りで登録できるのかなぁ?どこの図書館でもあると思うけど。)

 まぁ、それぞれの図書館が勝手に作るのではなく、1箇所にまとめるにしても、雛形・体系作りが一番混乱を極めるのでしょうけど、
 ・郷土史研究や当時・現在の写真や関係資料を検索できる『日本地誌デジタルアーカイブ』
 ・図書館のノウハウ・ドゥハウの宝庫となる『図書館向上アーカイブ』
 なんかができるといいなぁ。まぁ、「うちの税金で買った本を他市町村の利用者に貸すなんて…」とか「この図書館の特色だからノウハウは教えられないね」とか、そういう考えの人がまだまだ多いので、OPAC同様、各館で作って、横断検索って方式になるのかなぁ…

 公立図書館で機関リポジトリを広く捉えると、そんな感じになるでしょうかねぇ…
 で、逆に大学っぽく狭く捉えると、その図書館の職員の研究成果や論文…となると、図書館雑誌などだとよく見る名前の人が多く、機関リポジトリが成り立たない図書館が多数続出するだろう状況をみると、「機関リポジトリ?そんなのうちには関係ない」って頭を素通りする公立図書館職員も多いんだろうな。


 と、話の区切りがついたので、リンクリゾルバの話。
 図書館でレファレンスとして「○○について調べたい」と言われたとき、所蔵資料などから調べて「はい、それについてはこの資料とこの資料に載っています」と図書館職員が見つけてくれるのですけど、簡単に言うなれば、この図書館職員みたいなのが人間リンクリゾルバって感じでしょうか。

 実際、普通の公立図書館にある資料は、クリックだけでは著作権の絡みもありますし、「この資料に書いているかな」くらいまで調べられますが、その資料の該当部分は複写依頼か現物借受しないとできません。
 なので、電子ジャーナルなど豊富に契約している大学図書館などでは盛んなような気がします。

 もちろん、先の機関リポジトリなどが大学図書館などで広まっていますから、オープンアクセス…ようはインターネットを介して本文そのものが見られるものも増えているので、検索結果にそれらをリンクさせることによって、電子ジャーナルなどを持たない図書館でも使えるシステムになるかもしれません。まぁ、そのシステム構築が費用的にも大変なんですけど。

 ただ、「そうなると昔あった図書館で有用なページをハイパーリンクしていたようなやつ?」と言われると、そのようでもあり違うようでもあり…
 というのも、実際のハイパーリンクってそのアドレス指定で変更されたら見に行けなくなるので、職員の方で適宜メンテナンスをしていつでもそこに辿り着けるようにしているようなもので、『リンクリゾルバ=図書館職員』(?)みたいなもんでしょうかね。

 そうなると、さっきの『検索結果から目的の文章に直接数クリック内で辿り着くためのシステム』が微妙な説明になっているような…リンクリゾルバの結果として1次資料に辿り着けるのだし。まぁいいや。
 もっというなれば『リンク先ナビゲートシステム』、『リンク先案内システム』の方がわかりやすく、イメージに近いかな?『リンク先解決システム』でもいいけど。
 まぁ、これによって、結果的に検索したらその電子資料に辿り着くのが楽になったということですね。

 公立図書館で考える場合、どうしてもデジタルデータは少ないし、著作権(印刷して渡せないものが多い)のために電子化されていないものを見つけることが多くなるのでしょうけど、これに近い考えは常に持っていた方が良いでしょうね。
 どう短時間で目的の資料に辿り着けるか。
 その資料のどこにそのことが書いてあるか。

 イメージ的には児童用であれば『新・どの本でしらべるか』(図書館流通センター/編,リブリオ出版,2006.05)みたいな感じかなぁ…
・調べたい言葉を探す(検索)
・その言葉のページを開く(結果表示)
・それが載っている本のページを確認する(ナビゲート)
・その資料のそのページをみる(目的の資料)
 って感じで。

 著作権法上、全て引用ばかりというのはできないけど、コンピュータを使って、調べたい用語や事柄から、その図書館のどの資料の何ページに書いてあるかという調べ方ができると、レファレンス時間が短くなるものも多いかと。
 まぁ、これはリンクリゾルバではないですけどね、書いてあるページが移動することは図書に限ってないでしょうし。笑


 ということで、今日の最後、『FRBR』。
 はっきり言って、わけがわかりません。データモデルでもISBDでも目録規則でもなく、IFLAのために開発されたモデルで、参照モデルであって実体-関連モデルであるとのことですから。
 ただ、利用者という観点から構造化されているということです。
 よく例に出てくるのが、源氏物語とかアラビアンナイトとかでしょうか…

 わかりやすい例を…と考えると、ごちゃごちゃになるので、簡単なところまでですけど…
 まず、ある図書館での話。笑
・利用者が『十五少年漂流記』を探しているとのこと
・ある職員が『十五少年漂流記』で検索…0件!「うちの図書館にはないので…」と言っている中、
・別の職員が『二年間の休暇』で検索し、所蔵している資料を利用者に渡した。

 この例の『十五少年漂流記』と『二年間の休暇』はどちらも『Deux Ans de Vacances』が元に書かれている著作なのですが、普通の目録だと、『十五少年漂流記』から『二年間の休暇』は周知の事実ですけど知らないとヒットしません。
 そういうのも同じ著作群として見やすくしようというのですから、確かに利用者目線なんでしょう。

 著作(work)について、児童向け・一般向け・アニメ版・実写映画版などの表現方法(こういうのを表現形(expression)と言う?)に惑わされずに、それぞれを体現化した図書・ビデオ・DVDなど(これが体現形(manifestation)でしょうか…)における差異…例えば、著者のサイン入りとか落丁ありとかも含めた情報(個別資料(item)ってこと)を一つの著作群として見通しが利くようにするものがFRBRってことでしょうか…(第1グループだけの説明ですけど)

 続く第2グループは、普通であれば著者とか出版者なんかが含まれるでしょうし、アニメ版や映画版なら監督とかでしょうし、点字資料であれば点訳グループ名など(知的・芸術的内容、成果の管理に責任をもつ個人(person)および団体(corporate body))が書かれており、第3グループは、わかりやすいところだと件名みたいに、その資料につながる概念(concept)、物(object)、出来事(event)、場所(place))などが記述されるようになるもののようです。

ということで、(書誌が正しくないこともありますし、こういう表記法ではないかもしれませんが)例として、

著作『Deux Ans de Vacances』
表現形1:フランス語原本
表現形2:英語で表現されたもの
表現形3-1:日本語で表現された子供向けに簡素化されたもの
  個人:ベルヌ,ジュール
  概念1:外国語の小説
  概念2:冒険記
  場所1:ニュージーランド
  場所2:チェアマン寄宿学校
  場所3:チェアマン島
  物:スラウギ号
  出来事:1860年3月原因不明の事故により漂流
 体現形1:『十五少年』
  個人:森田思軒
  団体:岩波書店
   個別資料1:第1刷
    所蔵館:A図書館,B図書館
   個別資料2 第3刷
    所蔵館:B図書館,C図書館
 体現形2:『十五少年漂流記』
  個人:波多野完治
  団体:新潮社
   個別資料1:カバーなし
    所蔵館:A図書館
   個別資料2:カバーあり
    所蔵館:B図書館,C図書館
 体現形3:『十五少年漂流記』
  個人:瀬川昌男
  団体:集英社
   個別資料:初版
   所蔵館:B図書館,D図書館
表現形3-2・日本語で表現された簡素化されない訳本
 体現形4:『二年間の休暇』
  個人:朝倉剛
  団体:福音館書店
   個別資料1:訳者サイン入り
    所蔵館:B図書館
   個別資料2:一般流通版
    所蔵館:A図書館,C図書館,D図書館
 体現形5:『二年間の休暇(上)』完訳版
  個人:瀬川昌男
  団体:集英社
   個別資料:落丁あり
    所蔵館:D図書館
   個別資料;落丁なし
    所蔵館:A図書館,B図書館
 体現形6:『二年間の休暇(下)』完訳版
  個人:瀬川昌男
  団体:集英社
   個別資料:初版
    所蔵館:A図書館,B図書館,D図書館
表現形3-3・日本語で表現されたアニメ化されたもの
 体現形7:『十五少年漂流記』
  個人:高橋留美子
  団体:東映動画
  団体:フジテレビ
 体現形8:『瞳のなかの少年 十五少年漂流記』
  個人:雪室俊一
  個人:黒田昌郎
  団体:日本アニメーション
  団体:フジテレビ
表現形3-4・日本語で表現されたドラマ化されたもの
 体現形9:『十五少年漂流記 忘れられない夏休み』
  個人:若槻文三
  個人:遊川和彦
  個人:吉田健
  団体:TBS

と、途中で飽きた(笑)ので、こんな感じかなぁというところまで書いてみた。こんな感じなのがもっと関連事項(それぞれに属性…例えば○年出版とかISBNとかその作品の背景とか)が多くなって著作『Deux Ans de Vacances』群みたいなものができあがるんだろうと、トーネコの理解。
表現形と体現形ってどうも理解が難しくなるのですが、どこまでを表現形にするかによって、記述が変わってくるのでしょう。
例えば、上の体現形4の前に「日本語で表現された簡素化されない訳本で朝倉剛が1978年に訳したもの」って表現形をつくれば、1表現形につき1体現系になりますし、「日本人がわかるように日本語で表現されたもの」だと1~9全部の体現形が含まれるなるようなものです。たぶん。

 で、古典文学や色々な言語で書かれた翻訳本などや映画化されたものなどなら大きな群になって、面白いだろうなぁと思いますが、類によっては表現形式がただの冗長でしかないものもあるような気がしました。

 ただ、第3グループの『物』とか『場所』っていうのは好きだな。桃太郎だと『桃』『きび団子』『鬼が島』などが項目になるんですよね?(最初『桃太郎』群を作ろうとしてあまりの「ももたろう」の多さにすぐ挫折したので。笑)

 難しい話は研究者に任せておいて、FRBRから使えそうな考え方を少しチョイス。

 まず、タイトルの統一形があると良かなぁ。
 ほとんどの図書はそのタイトルしかないものも多いのですけど、この例の通り「十五少年漂流記」を探していると「二年間の休暇」が、知らないと出てこないのもなんですし、映画の原作本を探すのにも統一形があるのは良いでしょう。
 著者名だと統一形の典拠があるのにね…
 確かに司書なら知っていることでも、一般利用者が自分でOPAC操作すると出てこないとか、映画情報などアンテナを伸ばしていない限り、その原作本は一度調べないとわからないですからねぇ…
 システム的には、これだけならそんなに難しいことではないでしょう。

 次に、特徴的な『物』『場所』などの項目や『個人』に含まれないかもしれないけど『登場人物』も項目になっていると良いかなぁ。
 特に絵本。
 ネズミが出てくる絵本だからといって「ねずみくんの~」とか「~ねずみ」だけではないですし、利用者の記憶を頼りにその本を探すレファレンスにも有効でしょう。

 最後に、FRBRを体系的に理解するのはちょっと難しいけど、『検索者に優しくなるような情報をたくさん入れておく』という考えは、図書館員として持っておかないといけないですね。


 ということで、相変わらず長い文章ですけど、まとめます。
 実は裏タイトルとして『OPACが使いづらい理由を考える』というのがあったりします。


 『機関リポジトリ』に関係するところでは、現在の図書館の多くは出版されたもの、もしくはそれらを自分達で加工したものを中心に扱っていますが、資料になっていない部分を作ったりすることや、各館固有のノウハウをオープンにすることが少ないです。
 例えば、資料として自治体史はあっても、その当時のその場所の写真は住民の誰かが持っているかもしれないけど、資料にはなっていないということもありますし、そこで伝承された田植唄や盆踊り方法など、テープや写真や動画がないといつか忘れ去られます。そういうのは資料として残っていないのだけど、レファレンスなどでよく問い合わせがあったりもします。

 もちろん、郷土史料係とか自治体史編纂室などにそういう資料が残っているかもしれませんが、実はあまり日の目を見ないことも多いので、図書館がそういう資料をデジタル化して体系化して残す必要性はあると思います。
 また、他の館のノウハウを見て、その住民により良いサービスを提供できるようになると思いますし、「いつぞやの特集について」などの資料だって展示期間が終わっても問い合わせがあったりしますし。

 でも、目録であるOPACにはそんな情報は出てきません。今のOPACは資料にはリンクしますが、情報の所在やどうすれば解決するかなどは教えてくれませんし。
 私個人としては『機関リポジトリ』は各図書館でそれぞれの機関としてなんて考えていません。『図書館』という機関で作られるリポジトリでもアーカイブでも名前なんてどうでも良いので、そういうものを作っていく必要があるなぁと思います。


 『リンクリゾルバ』に関するところでは、目的の資料そのものを表示するというのは、なかなか著作権絡みで面倒なところもありますが、「いかに早く導くか」という考えは、今のOPACでは表現されない難しい面でしょう。
 タイトルや著者名や件名や内容表記などはフリーワードで検索にひっかかってきますが、それ以外のものもひっかかるようにするには、元々入力されている情報が限定的ですから、できなくて当たり前なんですが、OPACを使って検索された語から、そのことについて書かれている資料は○○の△ページにあるくらいまで、導かれると、ずっと楽になりますもの。


 『FRBR』に関するところでは、違うタイトルの本は違う本なのだけど、実は中身は同じ本の翻訳だとか、今の注記にあるような「サイン入り」とか「補修テープあり」も個別資料情報としてわかります(複本あるなかで読み聞かせように補修テープで補修していない綺麗なのを必要としたりするときとか便利かも。)し、うまく『物』項目を使えれば、「前に読んだこんな本」の検索にも有効かなぁと、思ったりしながら、今のOPACだと、新項目として新たに入力していかないと、そんなのは出来ないよなぁと、思った次第。

 今日はそんなとこ。


 蛇足。
 物項目を発展させて、「使う材料:豆腐」とかレシピの材料をどんどん入力し、料理本の書誌情報をボリュームアップし、今ある材料を入力するとまずレシピが表示され「○○という本の△ページに作り方あり」とナビゲート、いくつかヒットしたレシピから他に用意するものが少ないものを選択し、それが書いてある資料で確認をする。
 そういう情報を各館で持ち寄って、その資料が見られる所蔵館もチェックできるように、機関リポジトリ化すれば、「ちょっと買い物に出かけた(隣町でもちょっと足を伸ばしたショッピングモールでも)最寄の図書館で今晩のおかずの作り方を知る」ってことも…
 まぁ、所蔵館は出ないけど、材料から料理って『クックパッド』(http://cookpad.com/)そのものじゃん…笑
 (「今夜のおかずどうしようかな?」をレファレンスとしたいトーネコでした♪)

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