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雑多な話題オムニバス その4(雑誌の受入・要約筆記・図書館建設・著作権ではない権利の話)

<雑誌の受入>
 あまり言及している人を見ないので、誰も気にしていないのかなぁと思ったりするのですが、以前までは、未来発行日(例えば10月1日発行の11月号は11月1日発行と書いてある)の雑誌が多く、まぁ、それは流通云々の問題とか色々あって今はそれが定着していた気もします。

 もちろん、最初から現実発行日(10月1日には10月1日発行の10月号が出るパターン)形式の雑誌も存在していますけどね。

 それが最近、今まで未来発行日だったものが、前置きなしに現実発行日に変更されたから、うちの現場は大混乱(?)。色々な出版者で同様のことが起きていて、しかしながらまだ未来発行日にしているところもあり、何か通達とかあったわけでもないような気も…
(どなたか内情を知っていたら教えてもらいたいです。)

 混乱の理由は簡単。9月に発行された10月号の発行日が10月1日で、10月1日に発行された11月号も10月1日発行になっている…ともすれば、9月号と10月号の発行日が逆転していることも…

 そうすると、出版年月日順の並べ替えの時も引っ繰り返るし、同日発行になっているものは、ご丁寧にも「同じ発行日だからおかしいぞ」ってエラーメッセージ付で受け付けないシステムなもんだから、現場では「え~どうする?1日ずらす?注記入れる?」って。元々現実発行日でなく、書誌情報を雑誌の記述に忠実に入力していたからなのですが…

 確かに、一般人の人であれば、9月号を読んで10月号が読めれば良いわけですから、発行日を気にするのは図書館職員くらいだろうなぁと思っていたのですが、私にはそれに触れている人を見つけられず。まぁ、そんなもんだと淡々と入力しているだけで、うちみたいに大騒ぎにはなっていないのかもしれませんけどね。

 今後この調子だと、現実発行日が発行日になる雑誌が増えるだろうから、今は過渡期なのでしょうが、現実発行日にするのなら業界上げて「○年○月○日発行のものから一斉に切り替えます」にして欲しいものです。

 さて、最初はこれだけにしようかなぁと思ったのですが、あまりにも短いので、雑誌関連でもう1つ。

 雑誌の付録に付いているDVDについて。
 おそらく、DVDに静止画のみということはないでしょうから、動画であれば著作権法上、映画の著作物ということで、館外貸出をする場合は、原則許諾が必要になります。
 付録DVDには、大抵「無断複製禁止」と「レンタル禁止」という記述が書いてありますが、図書館での貸出は『レンタル』とは違うので、出版者へ確認しなければなりません。
 で、「貸出してもいいですよ」というところと、「貸出はご遠慮ください」というところがあって、それはそれで良いのですが、やはりいちいち確認を取るのは面倒…

 それが、出版者側でもそうなのだろうと思います(だって色々な図書館から問い合わせがあるでしょうし)が、そのせいもあるのかしばらく前から「図書館における館内閲覧・貸出OK」の表示がされている雑誌もちらほら見かけるようになりました。

 可能であれば、これもお互いの手間を考慮していただき、『館内閲覧のみ』とか『貸出OK』とか一文を付け加えていただければなぁと思ってみたり。
 もちろん、『図書館における貸出不可』とかも明記していただけると、嬉しいなぁ…と思うのですが、まだ付録DVDに対しそんなに図書館に言及している雑誌がないところを見ると、もしかして「映像だからだめだわ」って先入観で問い合わせしない図書館が多いのかなぁ?

 私が出版者の編集担当だったら、発売日にあちこちの図書館から電話がかかってくるのはいやになって「○○図書館ですが…」って言われた瞬間に「DVDは貸出OK(不可)です」と言って切りそう。笑
 

<要約筆記>
 「tsudaる」は知っていて「要約筆記」を知らないという人はいないと思いますが、どっちかというと「tsudaる」の話。
 「tsudaる」の厳密な定義はないのでしょうが、Twitterで講演会などで話されたことを要約しながら中継するようなことで、「要約筆記」はOHPやOHC、最近はPCを使って、会場にいる聴覚障害者のために公演内容をリアルタイムで要約しながら伝えるものということだと思って大丈夫だと思います。

 「要約筆記」で最近はPCの打ち込みが会話速度くらい速い人もいて、目まぐるしく文章が過ぎ去り、「ちゃんと要約してくれ」と思うこともあったりします。OHPの時は、あの眩しい光源を見続けるために、(サングラスみたいなものを付けていても)「大変だなぁ」と思いますが、OHCとともに言える良いところは、手書きなので、(国構えにトで図書館みたいな)略号を使える点でしょうか。

 さて、実際の要約筆記のある会場での出来事として、話が逆になっていることがありました。
 私自身、ちゃんと発言が聞こえるので、「○○ではない」と発表者が言っているのに「○○である」と打ち込まれ表示され、そのままスルー…というのがわかりました。
 おそらく、要約筆記を頼りにしている人は、「○○である」と思ったことでしょう。もちろん、その後の文章で中身が「である」ではないということはわからなくもないですが、私だったら混乱します。

 で、「要約筆記あり」の講演会でしたし、ある程度の規模ですから、PCの打ち込みが早いだけの素人とも考えられず、ちょっともやもやしたことがあったのです。
 (まぁ、それに気付いたのか、その直後の表示は少し内容が飛んだのですが…)

 一方、「tsudaる」の恩恵を(参加したいけど行けない場合などに確認できるため)私も受けている1人のわけですが、この要約筆記会場と同じ問題を危惧してみたりしています。
 おそらく「tsudaる」をしている人などは、要約筆記のカリキュラムなどを受けておらず、会場の実況中継くらいの感覚でやっているのでしょうが、著作権絡みの問題もあり、「要約」でなく「発言そのまま」という危ういものも時々目にします。

 「要約筆記」でのミスであれば、その会場内の人にしか誤伝達はないですが、Twitterの伝達速度は案外速いものですから、誤伝達が世界中に伝わる可能性があるので、ちょっと恐いなぁと。
 もちろん、誤伝達がないようにするのがベストですけど。

 「tsudaる」と著作権法の関係は色々と議論があるようですけど、発表者がOKを出せばOKというのを基本にしておけば、間違いはないでしょうね。著作物性云々よりもまずはマナーとして。ついでに、そういう場合も想定して、「録音・撮影はご遠慮ください」同様に「Twitterによる中継はご遠慮ください」なども今後は必要になるかと思います。

 講演会の中継は確かに会場にいない私たちにとっては嬉しいことなのですが、リアルタイムに見ていない時にはどうも下から順に1行空きの文を読むというのは、ちょっと読みにくい感じもしますので、個人的には中継よりも、ブログ等に、まとめて、ポイントを発言引用で書いていただける方が、良い感じもします。実際中継中にTwitterの不具合があったりすることもありますからねぇ…「その発言の結論は結局どうなの?」と気になったり。笑
 逆に、座談会や討論会的なものの場合だと、会場にいる人に外の人が代弁を頼むとか代わりに質問してもらうとかができるので、それはそれで有意義なことでしょうから、難しい面ではありますけど。

 ただ、私も何度か人前で話をさせてもらう機会がありましたけど、(当時はTwitterで中継なんてなかったのでなんとも言えませんが)間違った誤伝達されるのが嫌なのと、小さな会場だとカチャカチャ打ち込むのが耳に付くので、きっと断るなぁと。もちろん、私の話を「tsudaる」人なんていませんけどね。笑
 まぁ、もしそんな機会があれば、講演しながら、自分で「tsudaる」をやってみたいものです。予約投稿できるものも今はあるようですし(TwitDelay(http://twitdelay.net/)でしたっけ?)。
 どうせ公開中継するのなら、ビデオ配信ってのも悪くはないけど…

 ところで、実際に「tsudaる」人がいる会場に行ったことはないのですが、複数人が別々に「tsudaる」ってこともあるのかねぇ?


<図書館建設>
 最近、図書館が老朽化のため建て替えで新たに建設される話がちらほら聞こえます。
 うちも比較的、新しい館なので、建設途中で色々な意見が出した覚えがあります。けど、案外、設計事務所などに押し切られることもありますし、「あれ?こんな仕上がりになるはずではなかった」とか「うわっ、ここ使いにくい!」ってことも後から出てくるのですが、「もう修正効かないが残念」と思うこともしばしばです。

 さて、先日、『ゆうき図書館』の近くを通ったので、念願叶って寄ってみることができました。お会いしたい方には会えませんでしたが、全体の印象としては素敵だなぁと。
 ただ、期待が大き過ぎたせいか、逆に欠点…というか、「きっと現場職員も気にしているだろうなぁ」という部分に目が行ってしまい、そういう自分が悔しいというか残念というか…

 ということで、ちょっとだけ私なりの感想というか行動。

 まず、駐車場。
 ここの駐車場は地下にあります。この時、車で駅の方から行ったのですが、裏手に入り口があるのがなかなかわかりにくく、かつ入ろうとしたら、IN→側をまたいで出てきた車があったので、その車が出るまで入れないという感じでした。
 でも、やはり、地下駐車場というのは、私の中では理想です。
 だって、駐車場への往復で雨の日に資料が濡れるということがないんですもの。急な夕立とかで水損になり弁償になることもないので、なんまらいい。

 それから、エレベータに乗り、1階へ。
 入り口近くのカウンターの上を見ると「本日の業務は終了しました」の案内が…「えっ?もう閉館時間??」って気分でした。
 この勘違いをしたのはもう一つ理由があって、このエレベーター出たエントランス部分から図書館の入り口の間に入口・出口の自動ドアがあります。自動ドアなので閉まっているのは当たり前なのですが、それも合わせて「もう閉館したもんだ」と。
 「あ~残念だなぁ」と入り口ドアの前をうろうろしてふと見た横の案内には、開館時間が。「あれ?開いているんだよね?」と歩みを進め、ようやく中へ。笑(この時、中の人が声をかけようとしてくれていた行動は確認しましたけど、案内を見落としていたら帰ってました。)
 実は、ここ、複合館なので業務終了は総合カウンターだったんですね、そこは17時までらしいので。

 1階は主に児童コーナーで、普通見慣れない鉄の竹林状態が第一印象になってしまいます。書架は低書架にまとめられていて、配架も見やすくデザイン的な感じとしては良かったです。
 個人的には、この竹林に猿のぬいぐるみとか付けて、サインにするとかしたくなりましたけどね。
 2階は主に一般書コーナーで、やはり書架の横に縦に配置された蛍光灯が印象的でした。
 気になった点は細かいところですが、カウンターからはちょっと見通しが悪いのでフロアワークを一生懸命しないといけないなぁというのとか、せっかく400誌もの雑誌を購入しているのに、波状書架のためにインパクトとして欠けた感があったのとか、蛍光灯に色紙を巻いているのは案内サインのためなのかもしれませんが、その分暗くなってしまうし、蛍光灯が付いていないものもあり全体的に暗めだった(うちの図書館が明る過ぎるのかもしれませんけど)とか、職員のネームプレートがカウンターに座ってしまうと隠れてしまう(うちでは同じ首掛け式ですが、胸の位置になるような長さなので)なぁとか…まぁ、最後のは職員に話しかけられなかったので、ネームプレートで名前を確認しようとしていたからなのですけど。

 それでも、やはり、雑誌原則永年保存ということで、製本された雑誌が並んでいる書架は羨ましいとともに圧倒されます。(まぁ、全部が並んでいるわけではないでしょうけど)

 で、帰りもドタバタが1つあって、駐車券式の駐車場で、施設利用者は3時間無料ということが書かれていたため、「駐車券入れはどこだ?」ということでうろうろしていました。
 『駐車券入れ』とは、よく駐車券型の駐車場のある銀行などで、利用時に駐車券を挿入し、データを割引とか無料に書き換える装置のことで、函館の図書館だと、館に入ってすぐのところにあるので、ここもあるものだと…

 まっ、私の人見知り加減全開だったので、よほど不審者に見えやしないか気になるところでしたが、本当に行きたい図書館の1つで、素敵な図書館でしたし、今度はゆっくりと拝見させていただこうと思います。

 さてさて、ゆうき図書館の見学を前段として、図書館建設に関して何点か。

 私は某先生の建築学とか受講していませんから、素人考えの域を超えませんが、最近の傾向として、『明るく開放的』とか『デザイン性あふれる』とか『人に優しい』などがテーマになっている図書館が多いと思います。

 で、実際に出来た図書館を見てみると、ガラス張りや南側のガラス面が大きかったりするとか、子供が駆け回ったりするとか、デザインはスタイリッシュだけど機能的でないとか、一部の人にしか優しくないとか、とても気になる点が多いです。

 何が気になるかと言えば、今の例ではまず、ガラス面が大きいと、確かに採光上は明るいでしょうが、「眩しいのでブラインドを閉めて欲しい」とかの要望もありますし、図書の日焼けなど保存上の問題もあります。

 吹き抜け式の複合館などでは、会議やサークルの人たちの声が下の階の図書館に響いたり、子供が駆け回りたくなるくらい広々としていたり、子供の声が響いたりして、それはそれで、構わないという考えもありましょうが、やはり「図書館は静かなもので、その静かな中で読書や調べものをしたい」という要望も今でもあります。

 デザイン性は、機能的なデザインならばいざ知らず、デザインだけではやはり使いにくい。見た目は良いけどサインが見づらいとか、よく聞く話です。

 最後の『人に優しい』ですが、今は「バリアフリー」とか「ユニーバーサルデザイン」とか言われるものです。
 確かに、その考え方は良いのですが、例えば、館内誘導点字ブロック、目の不自由な方には良いのですが、肢体不自由な人や子供はつまづいて転倒してしまいます。(私は健常者ではありますが、歩き方が悪いのでつまづきました。)
 他に図書館的には、「車いすの人でも上の棚まで手が届く」書架として低書架気味にしても、実際は一段目が低い位置になるので、ひざの屈伸に不具合がある人には不評とか、スロープが遠回りだとか、まぁ、色々あるもんです。

 なので、新設だろうと建て替えだろうと、色々な視点で素敵な図書館を建てて欲しいものです。
 もちろん、建物は建物で、実際は中の職員の動き一つでイメージも変わりますけどね。


<著作権ではない権利の話>
 付録DVDのところで、映像資料では許諾が必要な話を書きましたし、図書館で貸出しているDVDは補償金を上乗せしてある金額で購入しているので高価だという話はこのブログにも書いていたと思います。
 で、ある日こんなことがあった、ということをメモ的に書いてみたいと思います。(ちょっと表現をぼかしていますけどね。)

 ご存知のように私はただの図書館司書です。なので、絶対の解釈ではないのですが、ある日別部門から「16ミリの映画会をやりたいんだけど、ちょっと相談が…」って話がありました。
 もちろん、(図書館にはなかったとか(図書館の上映権付きなものは同一施設内でなければならないし)の理由で)その16ミリフィルムは上映権付きのものを数万~10数万円かけて専門業者からレンタルしてという形なので、その辺は全く問題ありませんでした。

 そして、広報にも出され、小学校の児童にポスターの小さいのを印刷…(本来なら複製なのでだめなんでしょうが、その業者に聞くところ、元々広報用でコピーしても構わないとメーカーに言われているので、改変しない限り大丈夫と言われました。)と、ここまではOK。

 で、その本来の相談事は、「『その業者にWebで実施タイトルを表示しないでください』と言われたんですけど…」ですって。「え~っ?」

 もちろん、例えばその広報用ポスターをスキャナで取り込んで、「今度の映画会はこれです!」ってやるのは、公衆送信権などの問題もあるから、許可がないといけないのはわかりますが、「今度の映画会は『○○○』です!」ってテキスト表記がだめって、私は聞いたことがなかったので、その業者に問い合わせをしてみました。

 すると、丁寧な説明があり、私も勉強になりましたので、メモ的に公表。
 実際、そういう業者はメーカーから、元々35ミリフィルムだったものを16ミリに複製したものを受け取る時に色々な条件が付くことがあるらしく、今回借りることになったフィルムについては「不特定多数への宣伝を禁止」されているものだったそうです。

 その自治体内の構成員、ようは住民が主に見るであろう広報誌などであれば、大丈夫とされるようなのですが、それ以外も見ることになるであろうWebについては、『不特定多数への宣伝』と見なされ、それがばれると、取引が出来なくなるということもあるようなのです。

 そういうこともあるのかなぁ?と、その後見てみたら、兵庫県映画センター(http://www5b.biglobe.ne.jp/~hyogocc/2cinema-center/hyogoccdeha.html)で同様の文言を発見!『不特定多数への宣伝(呼びかけ)が禁止されている場合もあります。』。「あっ、これだ。」って感じです。

 広報誌に載っていて、Webには「○月○日、映画会開催!」ってだけで、「何を上映するのだろう?」って感じになるので、結局載せなかったのでが、そういうこともあるのですね。
 ただ…うちの広報誌、Webで公開されているんですけど?あれれ?笑

以上、今日の雑多な話題でした。

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