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ドライブスルー図書館

ファイルを整理していたら、数年前の書きかけのエントリーを発見。
ちょうど、読売新聞オンラインにその手の話(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110520-OYT1T00108.htm)(※無理があったわけでないと思うけどな)があったなぁと思ったので、せっかくなので書きなおして再度エントリー。笑

ドライブスルーはファーストフード店だけではなく、薬局やクリーニング店や先にあげた書店などにもあったりするわけですが、図書館は?となると、アメリカにはアリゾナ州グレンデールのFoothills Branch Libraryがある(http://current.ndl.go.jp/node/8230)ようですが、日本だとブックポスト返却が可能な函館市立中央図書館などくらいですかねぇ…

そこで、ドライブスルー図書館を実現するべく、どうすればできそうか考えてみました。
(いや、もちろん、様々な条件はあるのですけどね。)

ドライブスルーな施設づくりから始めないといけないのですけど、それだってカウンターが1か所で済むようであればファーストフード店的で良いのでしょうが、そうもいきませんし。
小さな図書館なら可能だけど大きい図書館だと不可能ということも色々ある気がします。

ドライブスルーの流れとしては、
1.入口側で注文をする
2.ぐるっと店をまわって受け取り代金を払う

なので、それを図書館の貸出に当てはめると、
1.入口で借りたい資料を検索する(OPACで)
2.出口でその資料を受け取る

うん、簡単そう…でもないんですよね。
まず、貸出の面からだと、お店の注文であれば、ある程度の選択肢になり大丈夫ですが、図書館となるとメニューを一覧にしたら大変なことに…笑
電話でタイトルの聞き違いもあるように、マイクも外の風で聞きにくい状況で、間違いが少ない方法を考えるとOPACなのですが、運転席から上半身を乗り出して、両手でキーボードを打つのはなんかしっくりきません。
そうすると、片手でタッチパネルになるのですが、例えば10冊検索してそれぞれ貸出確定ボタンを押すのにどのくらい時間がかかるだろうか…と思うと、ドライブスルーの入り口で渋滞が発生しそうです。
もちろん、検索に時間がかかってくれれば、それを書架に取りに行く時間ができるので、良いのですが、ドライブスルーの快適感は減るような気がします。

そうすると、薬局系が事前にFAXしてもらえば早く渡せるとうたっているのと一緒で、ある程度事前に検索してもらえるのであれば、PCで予約してそれから来館とか、直前に携帯電話で検索してもらい、それをバーコード等の表示にするなど、次善策は取れそうです。
もっとも、ドライブスルーの入り口カウンターに人を割けるのであれば、やはり同じように窓越しに聞き取りながらできますけどね。

あとは、全資料からではなく、おススメ本やテーマ、新刊などであれば、もっと効率はあがるでしょうか。(先にあげた書店のような方式)

貸出の場合は、利用者の資料の選択(注文)の次に注文を受けてから資料を集めに行かないといけないので、どれだけ素早く捌けるかが問題です。
書架の棚アンテナである棚が光るなどすれば、すぐに行けて良いのですが、ドライブスルーだけでなく通常業務もありだと、いきなり光ったりしてびっくりするでしょうし、難しいです。
あとは配架に行っているスタッフの近い場所の人に無線指示とか、ある程度、配架抜き出しの担当書架を決めておくと効率が良いかな?

いっそ、立体駐車場のように5Fくらいまで上がってもらって、下がってもらえば、時間的には良いかなぁ?笑
それか、自動販売機的(全自動図書館の拙エントリー(http://c-town.way-nifty.com/blog/2009/01/post-24cf.html )で想像していましたが、提供数は少ないけど本当に稼働しているのはあるようですね(http://www.shvoice.com/watch/news/8327.html)や(http://japanese.china.org.cn/life/txt/2011-02/24/content_21993960.htm))に、0類の貸出機、…9類の貸出機とかのようにして、イメージ的には車で書架(自動販売機型)を回っていうのも面白いと思いますけど、交通整理が…(一方通行とか?笑)

おそらくそれでは場所も広大になりますから、全部を一か所でスルーするのではなく、検索して貸出するレーンは次のものとは分けた通路にしないといけませんね。

返却を考えてみると、資料にICタグを付けて、ベルトコンベア式の自動返却機を置くと返却作業がない分、ただのブックポストより楽かなと思ったりしますが、でも、利用者的には1点ずつ入れないといけないので、停車時間が長くなるか…開館時間中ならドサッとスタッフに渡せて夜は自動返却装置ですかね…
まぁ、ブックポストの中に人を置いて、入ってきたらどんどん返却処理をするという方法もありですね。(見られたくない人用って感じで)

あと、すぐに出来そうなのは予約本の受け取りですが、24時間資料貸出ロッカー方式(資料を貸出処理して、そのロッカーのキー番号で借りていく方式)も良いと思いますし、それを拡張して、携帯電話が利用券代わりになるのだから、携帯電話でピッとすると自分の割当ての資料の入っているロッカーが開くというので良いでしょう。
もちろん、普通に入り口で利用券を読み込ませ、中の人が予約棚から取り出して出口付近で渡すっていうのもありだとすぐ実現出来そうですね。(もちろん図書館がドライブスルー構造でないからできないのでしょうけど)
レファレンスは電話で受けて、貸出できる資料があれば予約扱いで貸出してしまえば良いですし…

ということで、予約本の受け取りと返却は1レーンあればOKで、スーパーのレジの様に商品が少ない人、つまり2~3点だけ借りる人もそのレーンで良いかな。
大口顧客は集める時間がかかるので、図書館を大回りしてもらうか渋滞覚悟かですね。

もし、ドライブスルーのみの図書館であれば、新刊雑誌や新聞の閲覧はないですし、内部は自動書庫で良いので図書館内を奔走するスタッフはいなくて済むので、4~5人で回せるでしょうか?(大きさによるでしょうけど)

ちょっと味気ない図書館のような感じもしますが、Webサイトを充実させて館内の資料の紹介を一生懸命やり、非滞在型の図書館を目指すのも一興かな。
いつかまた新館に携われるチャンスがあれば提案したいものです。

が、やはり問題点もあると思います。
というのは、当たり前ですが、中身を確認してから借りるなどが難しいということ。
用意してもらったは良いけど、やっぱり違うのとなると、後ろの車もつかえてしまいます。
図書館が湖などに面していて、かつ一方通行道路の場合とか、ぐるっと回る間に運転者以外の人が、中身のチェックをしたり、新聞の閲覧などができたりというのもありかと思いますが。
もちろん、車のない人にメリットはないですし、おはなし会なんかも出来るわけがありません(ん?でもサファリパークみたいない方式とかで車にラジオ載せて敷地内放送ということで、ストーリーテリングするとかはあり?)。
それに何より、目的の本以外の本を知るブラウジングなどが一切排除されるのもおかしなことだと思ったりもします。

今回、ドライブスルー図書館を考えてみて、一番のネックは10冊20冊の貸出を来館してから考えるときに、その資料を検索したり、中を確認してから借りるのが時間がかかるということです。
でも、実際にカウンターにいると、返却しに来るだけですぐ帰ってしまったり(なので、返却窓口を一番奥にしようかと思ったことも)、予約本を取りに来るだけの人も多くいますので、それなら、その人たちは車から降りない方が良いのではないかというのが発端です。
梅雨が近づいているので、駐車場から図書館まで屋根があるといいなぁと思いつつ、どうせならドライブスルーで、と思いました。

そういや、とある駐車場で、駐車券に自分の車のナンバーが印字されていたことがありました。
おそらく、入り口のバーのそばにあったカメラで読み取ったのでしょうが、同じようにその所有者の車のナンバーから予約貸出ロッカーに導いて家族単位での貸出っていうのも面白いんじゃないかな?

ではでは。

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