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たまにはブックトークをした話でも。

児童担当もやっているよ(というか実際は全部担当)ということで、たまに児童サービス関係の話なんてのも。

さて、最近は学校で朝読ということで、読み聞かせに来てほしいという依頼や、授業時間でブックトークの依頼がよくあります。
書いちゃいないけど、幼稚園から中学校まで呼ばれれば行くというスタンスで児童サービスはしています。

ただ、バリバリの児童担当の人のように「あの人の絵はねぇ~」とか「この作家だったら定評があって…」という話には時々ついていけなくなったりしています。
ので、そういう方にはお叱りを受けそうですが、それなりの児童担当ということで…ご勘弁を。

先日、児童担当の人と、絵本の選書について、「図書館で、定評のある良い絵本を…云々」って言われたので、「じゃあ、良い絵本って?」と返し、「ぐりとぐらとか長年読まれている…」と言うので、「じゃあ、最近のは買えないじゃん」と、まぁ、そんな定番の(?)会話をしていたのですが、共通認識としては、最近の絵本は色使いが派手というか目立つというか表現しにくいですが、「今の子好みの感じだよね」って結論になりました。
要は、選書の話から始まったのですが、良書主義をとるか、色々な本に触れる機会と考えるかって元々似て非なる考えがある2人ですから、どちらの言い分ももっともということで、後半は「最近の絵本は…」って話になったわけです。

私は、何も図書館に悪い本(?)を置けって思っているわけでもないですが、大人の感性と子供の感性はやはり違うものですし、もしかして図書館であまり置かれていない本に出会って、他の本をも読みたくなったって子だっているかもしれませんし…、借りてみて「自分には合わない」とか「つまんない」って思うことで、本を見る目が育つような気もしますので、余程の受け入れられない理由がない限りは置いても良いと思っています。
しかしながら、もちろん、予算というものがありますから、以前も書きましたように、優先順位がついて何でも感は薄れてしまいますけどね。
なので、どちらかというと、定番の複本より多様性で購入って感じではあります。

で、こないだ、小学校へ同僚と一緒にブックトークに行ってきました…
が、先生から頼まれたのは1~2年生。
あまりブックトークにおすすめはされないらしい年齢です。(どうも3年~くらいの方が良いらしいってよく聞くので。)
かつ、私が担当したのは1年生。
でも、テーマは自由だったので、そこは安心。(以前、某所で「戦争をテーマにブックトークを…」って頼まれて、なかなか大変だったので。)

おそらく、普通なら「いや、その学年だとブックトークより読み聞かせが…云々」って主張するのもありでしょうが、私にはできませんので、頭では難しいなぁと思いながら、受けました。
実際問題として、図書館側としては、積極的に学校に出前をしたいところなのですが、ただでさえ、時間数が増え、授業内容が増えた状態で、「授業時間を1時間ばかりください」というのは、なかなか言いにくい状況ですから、どうしても受け身になります。
そのため、先生が突然、「来週のいついつお願いしたいのですが…」って言われたら(というか日程調整なしの場合が多いですが)、なんとかやりくりして出かけます。

さて、朝読の読み聞かせで中学1年生と小学2年生に同じ資料を展開してみるなど、実験的なことばかりしている、そんなそれなりの私が今回設定したテーマは、7月7日に実施したこともあり、『7』です。笑
強いてテーマらしく書けば、「何が7か考えよう」です。

こんな展開。

1.はらぺこあおむし(エリック=カール/さく,偕成社)

・あらすじ紹介
(一週間が7つ曜日があるというのを説明。読んだことがある子がほとんどなので、月曜日と土曜日を読み、蝶になるまでを確認)

2.ハンダのびっくりプレゼント(アイリーン・ブラウン/作,光村教育図書)

・読み聞かせ
(読み聞かせ後、ハンダが持って行ったフルーツを確認(7つのフルーツ))

3.ポテト・チップスができるまで(森山 京/作,小峰書店)

・あらすじ紹介
(おいてけぼりにされたところで紹介は終え、最後に良いことがあったことを予告(7匹の子豚))

4.こそだてゆうれい(さねとう あきら/文,教育画劇)

・あらすじ紹介
(挿絵を見せながら、内容を紹介。女の人は何だったのかで終わり。まぁ、タイトルでわかるし、つなげるためにバラすけど。(飴屋に7晩通う))

5.お月さまをのみこんだドラゴン(ジョアン・デ・レオン/さいわ・え,新世研)

・あらすじ紹介
(あらすじで全部紹介。月に竹藪があるか?という問いで次へ。(7つの月))

6.月をみよう(藤井 旭/著,あかね書房)

・説明
(世界にはうさぎ以外にもカニや女性に見えた人々もいることを説明)

7.ななほしてんとう(たかはし きよし/さく,福音館書店)
・説明
(少し脱力させるために、7つの星と言えばということで。一応中身も簡単に確認。(7ほし))

8.ほくとしちせい(藤枝 澪子/ぶん,福音館書店)
・説明
(7つの星の並びについて説明。また添え星についても興味を持たせる説明。(7つの本物の星…でも本当は…))

9.お月さんはきつねがすき?(神沢 利子/作,ポプラ社)

・あらすじ紹介
(挿絵を見せながら、内容を紹介。月は誰にでもついてくるよね?と確認(秋の七草))

10.しちどぎつね(岩崎 京子/文,教育画劇)

・あらすじ紹介
(最後、おおきなかぶと関連付けて(1度やられたら7度仕返しするきつねのあだ名))

11.おかえし(村山 桂子/さく,福音館書店)

・読み聞かせ
(最後にこの本は何が7つだったか確認(きつねのおくさんの贈ったもの7回))

でした。

トータル40分かかりましたが、1年生なのに、最後までしっかり反応してくれて嬉しかったです。
もっと素直に、7色の虹の出てくる話とかでも良かったかなぁ?と思いましたが、流れが「食べ物」→「夜」→「きつね」つながりで展開したので、いたしかたなく。
もちろん、他にも『オオカミと7ひきのこやぎ』とか、『ゆうかんなしたてやさん』とか、7に関わるものは案外たくさんあったなぁというのが今回の収穫です。
(例えば『こぶたを数えてIからMM』もローマ数字の説明だけど、ローマ数字って7種だし…(1年生じゃ難しいので却下しましたが))

今回注意した点は、1年生なので、読み聞かせは慣れているけど、ブックトークは基本的に「あとで読んでみてね」なので、違和感を感じると思って全部読むか、あらすじの説明かを言ってから、話をしたのが良かったかなぁ?と。
基本的に聞き手の反応でアドリブや展開の変更するブックトークなので、他に持って資料を持っていましたが使いませんでしたね…。

また、おそらく普通のブックトークだと紹介数多すぎと言われかねないですね…はい、でも、ご想像通り、低学年は集中力勝負なので、ハイテンポで話しました。

で、実際にやってみて、びっくりしたのは、月の影の部分の説明をした時、「えっとね中国ではカニに見えて…」って詳しい説明をし始めた子がいたこと。
なので、その子に合わせて話を展開したりして、楽しく話せましたし、子供達も最後の『おかえし』で、大笑いしてもらえましたから、楽しんでもらえたかなぁと思います。

なのですが、そのあとの時間は同僚の正統派ブックトークを見学し、「やっぱりそういうのが普通なのかなぁ?」って思ったりしました。
(もちろん、普通のブックトークっていうのも変ですが…)

ということで、今回ブックトークで思ったのは、最近はブックトークの虎の巻的な本が色々出ていますし、ネットでも紹介した本を紹介している所も多いのですが、レファ協みたいに、どんどん登録していき、1つにまとまっている所があると、とても便利だし、勉強になるんじゃないかなぁ?と。
もちろん、聞き手に合わせてプログラムを組む面白さや、聞き手の反応で展開を変えられる柔軟さが必要なので、紹介した本の羅列というのも味気ないかもしれませんが、「同じ本でこういう展開する方法もあるんだ」とか「この本も加えたらどうだろう」とか、知識が広がるのはソーシャルネットワークの本領発揮なんじゃないかなぁ?

確かに、長期的に図書館勤務で、資料把握も完璧で、自館未所蔵の資料も広く把握している状態は理想なのでしょうが、現実の正職員で司書持ちは多くない状況であれば、そういう場もありなんじゃないかと思います。

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雑多なつぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。初めまして。
私も図書館(類似施設)に勤めていて、毎月2〜3回小学生にブックトークをしています。ほとんどメンバーが同じこどもたちに行うので、毎回追われるようにテーマを考えます。おまけに1〜6年全学年いっしょのことが多いのでむずかしいです。
今回こちらのページを読ませていただいて、「おもしろそう」と“7”のアイディア使わせていただきました。事後報告に成ってしまって申し訳ありません。こどもたちには大好評でした。ブログ公開していますので良かったらご覧ください。
また他の記事も興味深いこといろいろ書かれているので私も考えながら読ませていただきました。

投稿: morinokaori | 2011年11月19日 (土) 09:56

> morinokaoriさん
コメントありがとうございます!
ブログも拝見させていただきました。楽しそうな感じで好評だったようですね。
その一助となれたことは光栄です。

それにしても1~6年というのは読解力が違うので大変ですね。でも、以前、『1こでも100このリンゴ』と『じぶんだけのいろ』を中学生と小2に読み聞かせをしたことがあり、中学生には色々な見方があるという意義を話し、小2には純粋に絵本を楽しんでもらうという感じで進められたので、上級生でもある程度意味ある絵本であればスッと入るんだなぁと実感しました。

今月は8本ブックトークのシナリオを作らないといけなかったので、児童専門でない私にとってはワタワタして、ようやく終盤になってきました。

で、やっぱり7や3がキーになっている本って多いですね。
時間があるときに学年別数字キーの本ってやってみたいところですね。

頻繁に更新するブログではありませんが、これからもよろしくお願いします。

投稿: トーネコ | 2011年11月20日 (日) 19:57

こんにちは。
8本ものブックトークのシナリオを作るなんて、凄いですね。私は月2回でもいっぱいいっぱいです。それでもずっと担当させてもらっているので大分慣れてはきましたし前よりはアイディアも浮かぶようにはなりましたが、何かないかなあといつも頭の片隅にあります。学年別の数字のキーおもしろそうですね。インプットしておこうと思います。(単学年のブックトークをすることもあるのでその時使えるかも)。またありがたいアイディア読ませてもらいました。ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。

投稿: morinokaori | 2011年11月23日 (水) 21:36

> morinokaoriさん
別の館の児童畑な司書に「8本も無理だって」って言われましたし、実際にやってみて、「う~ちょっと準備不足」って思うことや、「こっちにすればいいかなぁ」って思うことが多々あります。

おっしゃるように、ブックトークは『ずっと担当』していれば、以前作ったものを改良してとか、組み合わせてとか可能なのですが、私自身はブックトークはほとんど持ちネタがない状況でしたから、大変でした。(もちろんブックトークは以前も時々やってましたから作り方からってわけではなかったのですが、汎用性の低いネタばかりで…)

切り口や展開によって同じ本でも色々使えますから、今後のためにもイメージできた本のつながりを可視化して次に繋げたいなぁと思っています。

投稿: トーネコ | 2011年11月24日 (木) 07:44

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