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光そそがれない交付金再び

以前に引き続き、今年度も光そそがれる交付金が出されるという怪文書(笑)…じゃなくて、連絡のFAXが某T社(笑)から届きました。

で、それが本当であるのなら、首長や財務担当者によって悩まされる図書館が出てくるでしょうね。
私はそういう図書館にとっては「『光そそがれない交付金』だな」と勝手に呼ばせてもらっているのですが…

前回は次のような図書館が見られるという話を書きました。

財務担当:「喜べ、交付金が出るらしいから、うちでもらう分は俺たちが調整してやるから」
図書館 :「いくらもらえるかなぁ…ドキドキ」
財務担当:「図書館には●●●万円付けることにしたぞ」
図書館 :「え~そんなに~☆」
財務担当:「まぁ、来年度に繰り越せるので手続きが必要だけどな」
図書館 :「それだけもらえるのなら…」
財務担当:「ただ、●●●万円分、通常予算からは来年度の予算を減らしたけどな」
図書館 :「えっ…」
財務担当:「せっかくの交付金だから、何か「こういう資料を買いました」的なものをよろしくな」
図書館 :「ええ~っ!」
財務担当:「合計予算額が減らなかっただけ良かったじゃないか」
図書館 :「…。ところで、来年度は元に戻りますよね?予算。」
財務担当:「まぁ、臨時の交付金だから戻るとは思うよ」
図書館 :「いや、思うだけって…はぁ~orz」

…と、勝手に会話調にしましたが…笑
光をそそぐためには、通常予算にプラスして予算付けされるからこそなのですが、上記のような図書館の場合、交付金を合わせても通常予算程度にしかならず、目玉商品を無理に買う必要があるので、通常年度より通常資料が買えない事態に。
そんな図書館があることはネットワークの広い某T社をはじめ、日図協や各都道府県立図書館なども把握しているようなんですが、日図協などで緊急調査などもなく…

もちろん、首長や図書館主導のもと、通常予算に普通にプラスされている図書館だって多いですし、一部調査では交付金で何を購入したかとか事業をやったかとかは調べられているようなのですが…
たぶん例に挙げた図書館だって、そういう調査では「その目玉商品を購入しました(泣)」って回答するでしょう。
なので、大々的に調査はやってもらいたいですが、調査項目に通常予算にプラスされたか、交付金分減されたかの項目はあってほしいものです。そして、公開してもらいたいです。(それによって図書館への力の入れ具合がわかるじゃないですか)
で、前回は次年度送りができなくすれば…と書いたのですが、ある人から、「いや、たぶん、そういうとこだと、『今年度増やした分資料が多く買えたから、減らしていいよね?』って笑顔で財務担当に言われるんじゃない?」って言われ、妙に納得してしまいました。

今、地方自治体では議会の真っただ中だと思われますが、おそらくそれに気付いてそんな図書館を助けてあげよう的な人はいないでしょう。たぶん、今回も。

そんな感じの記述が前回。

そんな悲しい状況を打破するためには、そういうことをしないようにと国から通達するのが一番なのですが、今の情勢では無理。
他に、その手の記事を大々的に宣伝するというのもありだと思いますが、図書館の中の人だと、匿名記事でない限り、ちょっと怖いものがありますし、個人レベルでは記事の大きさも知れています。(まぁ、日図協がコメント出しても大きな記事にはならないでしょうけど。)
首長に日図協から文書?効果0だな。(NDLの書誌データ無料ダウンロードには早々と説明を求められたけどさ。)
前述のような調査結果を公表するってのはいけると思うのですが、逆に「そういうのもありなのか、今度はうちも」って藪蛇も怖いなぁ…

いや、もちろん、片山前大臣が8月に次のようなことをおっしゃっていたようですが…
『確かに交付金を事業に充てたことにはなっているけれども、その分を、その充てた分を翌年度の当初予算から削るとかですね、結局、2か年度を見てみたら、全然金額は増えていないというような、そういう自治体もあると聞いておりまして、結局、それはそういう自治体の場合には、当方が目指した、期待した効果が必ずしも上がっていない。その交付金を使って事業をやったことになっているけれども、翌年度のそれに、本来ならば毎年投入されていた予算が削られているということになれば、結局、プラス・マイナス・ゼロでしかないのではないかと、こういうところもありまして、これは、非常に、こんな使い方というのは残念』(http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/48265.html より)
この部分はもうちょっと大々的にニュースになってくれれば、多少は変わったかもしれませんが、『残念』『もっと真摯に汲んでいただいて』だけだとやっぱり弱いですかねぇ…「指導」とかになれば別ですが。たぶん、この部分はそういう方式の自治体はスルーだろうな…(不利な事(発言や通知)は、なかったことにしそうだし。)
ただ、内閣が変わったので、『皆さんに情報資料として、後刻、提供を申し上げたいと思います。 』って資料も出てくるかどうかあやしい感じもしますし…

もし、その意思が引き継がれていたのなら、首長や財務担当宛てに文書を送ってもらいたいものですね。

今年度の住民生活に光をそそぐ交付金は、果たして、前回悲しくなった図書館にも光が注がれるでしょうか?

さてさて、この交付金が無事プラスに付いた図書館はどのようなことに使ったのでしょうかねぇ?

その多くは資料の購入でしょうけど…
一概に資料と言っても、地元学校への支援的に調べ学習用の資料を購入したり、年配の方のために大活字本を購入したり、『○○支援』的にビジネス書・子育てに関する本・病気に関する本などを購入したり、視聴覚資料や参考資料、全集など普段買えない資料を購入したり…と、各館の思惑で様々違うと思うのですが、どうも注文しても出版者品切れで購入できない事が多かったから、もしかすると児童書の購入が一番かぶったかも…と思ったりしています。
他にも「に基づく地域づくり」の整備として、図書館情報システムや電子書籍貸出システムなど導入経費の足しやコンピュータ化などもできそうですが、その後のランニングコストを考えると、この手のは数は少なさそうです。
あとは、貴重資料などがあれば、資料の電子化などもやっているところあるかなぁ?
基本的に外部データベースの利用などランニングコストのかかるのは、やろうとしていた所以外ないかも…
なので、資料、機器、書架類などの購入と今まで修理しようと思ってもできなかった施設の修繕ぐらいが聞いた中では多いでしょうかね。
私は、「いっぱいもらえるんなら、書庫増設してほしいなぁ…」って言ってみたけど、「事業計画に元々ないからだめ」って言われてしまいました。笑
ただ、もらえたら、これをやりたいってのはあると思いますが、図書館のない自治体に図書館建設費とかはだめなんですよね…確か。

ということで、その政府から出されるかもしれない情報資料も気になりますが、やはり、全国規模で、どのように使ったかという調査をしてもらいたいものです。
もちろん、経常年度に比べて図書館運営費はどうなったかという問いも含めて。
例として

1.平成22年度の住民生活に光をそそぐ交付金(以下「光交付金」)は図書館に付けられましたか?付いた場合、金額はいくらですか?
a.付けられた(   )万円
b.付かなかった(設問5へ)

2.平成22年度の光交付金はどの年度で利用しましたか?
a.平成22年度中
b.平成23年度中
c.その他(       )

3.光交付金は何に利用しましたか?(複数回答可)およその金額と利用内容をご記入ください。
a.資料費(    万円)(主な購入種別・目的・テーマ等:              )
b.機器の購入(    万円)(機器名:     )
c.図書館の修繕(   万円)(修繕箇所:    )
d.その他(利用したもの:     (     万円)(目的:      ))

4.平成23年度予算についてお伺いします。平成23年度予算はどのようになりましたか?
a.経常予算も増え、光交付金分も増加した
b.経常予算は変わらないが、全体的には光交付金分増加した
c.経常予算は若干減ったが、全体的には光交付金分増加した
d.平成22年度中に利用したか光交付金が付かなかったが、経常予算は増加した
e.平成22年度中に利用したか光交付金が付かなかったので、経常予算とほぼ変わらない
f.平成22年度中に利用したか光交付金が付かなかく、かつ、経常予算から減少した
g.光交付金分、経常予算は減少したが、全体的には変わらない
h.光交付金分に加え、経常予算も減少した
i.その他(                    )

5.光交付金について調査結果を公表する時に、自治体名を公表してもよろしいですか?
a.公表しても構わない
b.公表されると困る

6.光交付金について何かあればご記入ください。(自由回答)

といった感じでしょうか…
もっと細かい調査…例えば、前大臣の発言を知っているかとか、光交付金の配分決定プロセスとかなんかも良いかもしれませんが、概して調査が長く難しくなってくると回答率が下がりそうで…
問3をもう少し細かくも図書館の中の人としては知りたいですけどね…
で、問5はbが多かったらどうしようとか、考えてしまう問ですが、逆に市町村名を公表しないという前提なら問4でgの回答も書きやすいかなぁ…と。

日図協主導のもとで、都道府県立図書館が共通設問で各市町村立図書館に問い合わせる方が一番手っ取り早いでしょうが、そうすると、全体の調査結果が出るまでに、平成23年度の光交付金に(もしあれば)間に合わなくなってしまいますから、都道府県立図書館主導で責任を持って(もしくは公開速度を競って)結果を公表という方がもう少し早いかな。

さて、今年度はどうなることやら。

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