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2012年12月の3件の記事

『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準』が改正したんだけど?

2012年12月27日現在、まだ文部科学省のページにアップされていないようですが、12月19日の官報号外275号(http://kanpou.npb.go.jp/20121219/20121219g00275/20121219g002750000f.html)に、『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準』の改正した全文が載っていました。
パブリックコメントが募集されていた時に読んだ人も多いと思うので、その時点から変わったとこを中心に書きたいと思います。

相変わらず数値目標などが皆無なので、「努めるものとする」「ことが望ましい」ばかりで、必ずしも設置・採用・収集しなくても良いと解釈されるのがオチなので、読んで脱力してしまう感じがするのは否めません。
確かに、数値目標があるとそれにとらわれすぎて、「それを越えた部分はしない」となるのも本末転倒なんでしょうが、結果コメントにもあるように(参考:「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に関するパブリックコメント(意見公募手続)の結果について(http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000606&Mode=2))、『報告書では、「目標基準例」を掲載しています』とあくまで、基準には載せないというスタンスなんですね…
それなら、その例を基準にちゃんと載せておくのがわかりやすいのではないかと思うんですけどね。(ちなみに、報告書はこれ(http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000092338))
でも、結果についてにあるように「数値目標として設定することが望まれます。」って、どっち付かずなブレたコメントがあったりしますけどね。
数値目標が高すぎると地方自治体から反発されるし、低すぎるとそれはそれで文句が出る…まぁ難しいのはわかりますが、自治体の規模に対して%で基準を作るなど、最低基準と目標値といった数値目標を作れば良い気もしますけどね。

さて、まだ改正版を読んでいない人のために、主な変更点を簡単に書くと…
・私立図書館も基準の対象になった
・地域課題に対応したサービスも明記
・危機管理に関する規定を追加
・指標や目標、評価、結果などをどんどん情報公開すること
・電磁的記録や地域資料の電子化についての規定
が大きなところで、あとはサービスを充実させたり連携先を広げたりですかねぇ…

パブコメ後では、総則の『三 運営の基本』の最初に『図書館の設置者は、当該図書館の設置の目的を適切に達成するため、司書及び司書補の確保並びに資質・能力の向上に十分留意しつつ、必要な管理運営体制の構築に努めるものとする。』が増えた
5番目に図書館の管理が指定管理者以外もひっくるめて『他の者』になったり、公立図書館の『4 職員』のところの『専門的職員』が『司書及び司書補』になったということが、結果についてにも書かれていますが、主な変更点かなぁ。

パブコメ時にあった、改正についての主な改正内容に記述している『図書館機能を十分に発揮するため、館長に必要な知識・資格を有する者を置く』という文面を見ると、置くのが必須になったような錯覚を覚えますが、

旧版では
・館長は、図書館の管理運営に必要な知識・経験を有し、図書館の役割及び任務を自覚して、図書館機能を十分発揮させられるよう不断に努めるものとする。
・館長となる者は、司書となる資格を有する者が望ましい。

改正版では
・市町村教育委員会は、市町村立図書館の館長として、その職責にかんがみ、図書館サービスその他の図書館の運営及び行政に必要な知識・経験とともに、司書となる資格を有する者を任命することが望ましい。

となっています。
つまり、館長個人の話から任命権者に話をシフトしただけで、結局、『望ましい』なんですよね。「置かなければならない」ぐらいにならないと、人事担当などに「そうね、そういう人を置くのが望ましいよね、でも大人の事情があるんだから、置けなくても仕方ないよね。」と言われるのが目に見えています。

ほんと、初めの一歩だとしても、館長の有資格条項だけでも規定できれば、主幹級の人が今更資格講習を受けて資格を取りに行く人もあまりいないでしょうから、今現場にいる司書さんの館長への道が開けるし、図書館の運営に司書資格が必須になれば、ペーパー司書だったとしても、新たな雇用も生まれるのでしょうが…図書館法の改正で改「善」されないかなぁ。

まぁ、確かにそんなに言及するほどのものではないのですが、パブコメ時よりも話題が少ないってちょっと寂しい気もします。(単に私が気付いていないだけかもしれませんけどね。)
日図協のパブコメは公開されていますけど、正式版についての意見や見解はないんですかねぇ…正式版すらまだ載っていないし。平成24年12月19日から施行されているのですよ!一応…笑

日図協のパブコメを見ながら、結果についてのコメントを見つつ、本文を見ていると、なんとも苦笑いしそうになる感じです。

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(仮称)図書館員大賞を考えてみる

年末も押し迫り、クリスマスも目前で、なぜかどこの図書館も児童コーナーはどこもかしこもクリスマス本特集で、先日も『Xマス絵本 お薦めは? 図書館と書店に調査』中日新聞(http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20121220/CK2012122002000039.html)という記事を読み、私だったらどれを候補にあげようかなぁと思いながら、前回、TRC図書館スタッフが選ぶ…の話を振った手前、『もし、図書館員大賞をやるので、1月~11月末に出た本で0~8類の1冊ずつのおすすめを挙げてください』と言われた場合のことを考えてみました。

実際、考えてみると意外と難しいですね。
かなり印象に残っていないと、1月・2月の資料の印象が薄くなっている…そして、図書館で購入した資料以外の図書は基本的に選外になる…(選定候補も入れても良いのですけど…)

で、今回は私だけなので、紹介文を長くしても良いけど、本格的にやるのであれば、各人思い入れが色々あるでしょうから、100字~140字ならまとまるかなぁと。
大掛かりになれば、本屋大賞と同じようにタイトルのみの一次…って感じの方が能率があがるでしょうけど。

ということで、共感をあまりよばないだろうトーネコ選、2012年のおすすめ図書~9類除く各類1冊~。笑

0類
総記なんでコンピュータ関連や図書館、書評系の本とか色々あるのですが、私が選ぶのは、これ。

ご存じ、東京子ども図書館発行の図書で、児童畑の図書館の人にとっては、当たり前な良書(?)が、あらすじと簡単な紹介文で紹介されています。
また、特徴的な部分としては、キーワードから絵本を探せる点で、絵本選び、学校等への読み聞かせ、お話会、ブックトークに十分力を発揮することでしょう。

1類
哲学に、人生訓に、宗教などですから、『超訳ニーチェの言葉2』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)とか『夢解釈<初版>上・下』(中央公論新社)や地獄関連の本もいいなぁと思いましたし、見て楽しむというのであれば、『錯視図鑑』(誠文堂新光社)もと思って、かなり迷ったりしていましたが、私はこれを。



マジックに興味のある人は数多くいるでしょうが、この本は神経科学者が、どうしてあるものが見えなかったりするのかなどを科学的に考えています。
もちろん、適度にマジックのタネ明かしはされているのですが、理屈はわかっても、手品を見るとやっぱり騙されてしまう脳って不思議だなぁと思える本です。

2類
歴史に地誌に伝記と類で分けるのがもったいない気もしますが…地誌系だと『原色ニッポン 南の島 大図鑑』(阪急コミュニケーションズ)で、伝記系だと『この年齢(とし)だった!』(集英社)なのですが、最終決断して個人的には、これですかねぇ…



今でこそ、英語を話せる人も増えていますが、確かに幕末期にはオランダ語が話せる人はいたけど、英語は当時の日本人にとっては新しい言語だったんだよなぁと。
やはり、LとR音は当時も難しかったんだと、妙に納得しましたが、情報や移動手段が少ない時代の通訳できる人物の大変さがよくわかる本です。

3類
法律や経済、教育などちょっと硬めの本が多い3類ですが、逆に民俗などではちょっと楽しい本もあったりします。シリーズで出ている『47都道府県・こなもの食文化百科』(丸善出版)も今年出た中で良いなぁと思った一冊ですが、私はこっちで。



この本は赤ちゃんの気持ちがわかる本などの育児書でなく、赤ちゃんがどうやって認識し人間となっていくのかという科学的に分析された内容です。
だからといって、小難しい本ではなく、どんな実験をやってどんなことがわかったかが分かりやすく書かれており、人間ってやっぱりすごいなぁと思える本です。

4類
自然科学と医学の中から選ぶことになるのですが、『世界で一番美しい…』シリーズ(創元社)、『邪惡な植物』『邪惡な虫』(朝日出版)、『アートで見る医学の歴史』(河出書房新社)、『冥王星を殺したのは私です』(飛鳥新社)も個人的にはとても良かったのですが、最後に選んだのはこれです。



タイトルの印象とは違って、ヘンな虫図鑑というわけではありません。著者がコスタリカで見つけた変わった虫たちを紹介する中で、自然の大切さを知ることができるのがこの本です。
あとがきの『自然の中でちっぽけで「ヘンな」虫であっても…(中略)…大切で必要な存在だ』の部分が印象的でした。

5類
工業系から家事・育児までこちらも他の類に変わらずそのうち1つというのが難しく、『アイスクリーム基本とバリエーション』(柴田書店)や『電卓のデザイン』(太田出版)なんかが印象に残っているのですけど、最終的に選んだのはこれ。



過去の建築物である巨大ピラミッドから未来の宇宙エレベーター、そして銀河鉄道999の発着用高架橋まで、建設のプロのみなさんが、大真面目に考えたプロジェクトが載っているのがこの本です。
もちろん実際に作と予想以上の困難や費用もかかるとは思うのですが、出資者がいれば本当に出来そうです。

6類
どの産業に視点を向けるかで選択が変わってしまう感じがしますが、『おもかげ復元師』(ポプラ社)や『バナナの世界史』(太田出版)も良いのでやっぱり迷ったのですが、個人的にはこの本を。



この本は「どの魚が一番美味しいか」という本ではありません。味という視点以外にも、色、におい、食感、見た目など色々な角度から、どんな魚が「うまい」のかを考えていくことをテーマにした本です。
全100巻シリーズの40巻目なのですが、専門的なこともわかりやすく書いていて読みやすいです。

7類
こちらも芸術やスポーツで色々と好みがわかれるのですが、『絵本作家のアトリエ1』(福音館書店)や『絵本作家という仕事』(講談社)などは図書館員的には興味をあるところですし、『招待状のデザイン・コレクション』(グラフィック社)も素敵だったのですが、これかなぁ…



写真を撮る本の中に混ざっているこの本。タイトル通り、撮り方ではなく、証明写真などでの撮られ方について書かれている本です。
願書や履歴書、運転免許証、パスポートなど意外と思い通りにならない証明写真ですが、写りを良くする方法から貼る前のカット術まで、わかりやすく書かれています。

8類
言語系だと、日本語か関心の高い言語が選ばれるか、珍しい言語か…で、票は割れそうな類ですけど、職場体験の受け入れ時のレファレンスで筆順の話をよくするので、『筆順のはなし』(中央公論新社)も良かったのですが、こっちをあげてみます。


「てんてん」つまり濁点は、近代に発明されたものだそうで、その濁点について、その成立過程や歴史について書かれているのがこの本で、音を文字にする場合の日本人的な捉え方や考え方がわかります。
改めて、日本語ってすごいと思うとともに、日本人の感覚的な文字の捉え方に納得しました。

一般書はこんな感じでしょうかねぇ…
書評っぽく語りたい本や例にも出さなかったけどもう少し触れたい本もあるのですが、あくまで、ひとまずやってみるということで。

で、児童書も類別でも良いのですけど、児童書と絵本という組み分けで挙げると…

児童書
今回、児童書と絵本という枠組みにしましたが、絵本扱いにするかどうか館によっても違いますし、一般と同様に0~8類でそれぞれというのもありかもしれません。その中で選んだのはこれ。



今年の5~6月にイモムシの本が続けて出たのですが、ブームだったのでしょうか??子どもの目線でよく見かけるイモムシとその成長した姿がわかります。
どれも甲乙付けにくかったのですが、個人的に一番見やすかったです。

絵本
絵本は選ぶにしても量が多いので主題分類などを使って読み物系を除外するのも仕方ないかなぁと思いました。図書館員としては『としょかんねこデューイ』などでも良かったのですが…



他にも今年出た本で良いのはありますが、この本を読んで、こんな感じで「図書館の一日」ってのも出て欲しいなぁと強く思ったので、一番の印象に残っています。
博物館の研究員がどのような仕事をしているのかや、大きな展示品の展示の方法など文字通り博物館の一日を通して描かれています。
(ちなみに去年は『野球場の一日』が出てました。)

さて、ようやく本題。
(仮称)図書館員大賞を本当にやるとしたら、どんなことを考えないといけないのか、少しやってみて思ったこと。

<やる中身編>
・9類は類で除くか否か
 小説類は他で散々やっているから、図書館はそれ以外でというスタンスだったので、9類を全部除いてしまったのですが、小説だけが9類ではないですから、「9類(日本小説)、9類(翻訳小説)、9類(その他)」くらいには分けておこうか悩むところです。

・0~8類から各1冊か0~8類から1冊か
 9類を除いて1冊というのは意外とスッと出るような気もしますし、集計しやすそうな感じもします。
 また、各類1冊とした場合、印象度はやはり類によって異なるのもちょっと心配だったりします。 

・児童書はどうするか
 今回は児童書一括りプラス絵本としましたが、その館で絵本扱いにするか否かでも違ってくるでしょうし、一般で小説類を除いた場合、読み物系絵本は除くかどうかも厄介な問題な気も。
 児童書部門は児童奉仕担当者が選ぶのでしょうが、「最低でも5年で20年以上読み継がれたもので…」的な人がいる館だと「該当なし」になるかもということや(私の偏見?)、0~8類でシリーズものが良かった場合は1シリーズなのかそれでも1冊なのかとか、復刊系の取り扱いもある程度決めておかないといけないなぁ(それは一般書の方も新装版などでも言えることですが。)と。

・コメントの有無
 図書館員なので2000字…っていうのも悪くはないのでしょうけど、できるだけ気軽に参加できた方が良いので、前述のように100文字程度のコメントを付けてですかねぇ。
 そうじゃないと、最初から流されたり横着する人多数な気もしますし。

<やり方編>
・個人参加か機関参加か自治体参加か
 図書館員の個人参加だったら積極的な人が推す本が有利になりますので、やはり機関参加か自治体参加ですかねぇ…
 実際にやってみて、地域性にもよるのではないかと思いますので、分館の多い地域に流されないためには、中央館で集約してもらい各自治体で挙げてもらう方式が良いでしょうね。
 都道府県立図書館もやはり分館がある場合もありましょうが、都道府県立図書館1枠が妥当だと思うのですが、2票持つ権利があってもいいのかなぁと。

・参加館が増えたらどうするか
 まぁ、これは本屋大賞と同じように各自治体から出たものを県立図書館でまとめて、各類上位のものを出し合って、上位10くらいで再投票が良いですよね。
 地域性が出てくることを期待しているのですが、こればかりは箱をあけてみないと…

・どこが主催するか
 日図協が図書館年鑑に前の年の集計結果を載せるのが楽しいと思うのですが、きっとやらないんだろうなぁ。
 TRCがやっても良いとは思いますが、TRCと契約していない館が参加しにくいということで、図書館振興財団でしょうかねぇ。 

<準備編>
・まずは個人で。
 1年近く休止していたので、私が探していないだけで、同じようなことをやっている人(日常的に書評ブログがある人はすぐできそうですし)もいるかもしれませんが、県の企画担当などでなければ、なかなか一気にはできません。
 なので、個人レベル…例えば各ブログとかで同じようなことをやる人が増えれば、県域レベルでやろうという企画が持ち上がるかもしれないなぁと。
 ただ、私は影響力皆無な図書館員なので、まずそうそうに広がらないのが痛い所でしょうか。笑
 1冊挙げるだけならTwitterでハッシュタグ付けても良いのでしょうが…それでも、付けるとしたら #libgp-0、…、#libgp-8、#libgp-c、#libgp-pかな?

 以下様式っぽいもの。

 (仮称)図書館員大賞プレ
 ※9類を除いて今年出た本で私がおすすめしたい本

 ☆0類
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 ☆1類
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 ☆2類
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 ☆3類
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 ☆4類
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 ☆5類
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 ☆6類
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 ☆7類
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 ☆8類
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 ☆児童書
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 ☆絵本
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・次に県レベルで。
 県レベルで各自治体から集約することをすれば、全国規模まであと少しだと思われます。
 ただ、色々と込み入った事情もありますから、似たようなものを色々な都道府県でやってもらって、統一していくといいかなぁと。

ということで、まとめ。
(仮称)図書館員大賞をやってみたら、どれほど面倒…いや、楽しいことになるかと思い、考えてみたら、色々と配慮・検討しないといけないことが少し見えてきました。
でも、1年間の出版物を改めて通覧してみると、別出版社で同じ時期にピンポイントな本が出たり、今年の情勢やブームなどが見えてきたり、面白いなぁと思いました。

前座予定がなんか長文になってしまいましたねぇ…
こっちもちょっとやりたかったなぁ…19日の官報号外であった改正望ましい基準。
(参考:『「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」が改正される』(http://current.ndl.go.jp/node/22557))
一通り目は通したけど…やれやれです。
年内間に合えば。

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徒然ならざる雑記

1年ぶりのブログ更新です。
もちろん、図書館から離れたわけでなく、粛々と(?)図書館業務に勤しんでいました。
著作権法の改正、津々浦々の図書館で起きた色々なこと、研修について、図書館の自由に関する宣言について、日常業務で思ったこと、もちろん先日無事に終った地獄の(?)ブックトーク月間とか、話題には事欠きませんが、書ききれる前に月日の方が進んでしまい、今に至っています。orz
なので、復帰1回目は、軽く近況報告から始めます。

まず、先日、かなり久しぶりに図書館総合展に参加してきました。初日だけですけど。
有楽町の東京国際フォーラムでやった最後の年だったので、8年くらい前だったでしょうか。
横浜はちょっと遠い感じなので、なかなか行く機会がなかったのですが、なんか変わったなぁって印象が強かったです。

前回からかなり日が経っていますし、私自身もそれなりに年を重ねていますからなのかもしれませんが、大学の学祭的な感じが増えたかなぁと。
それと、ブースは…「うちのここを見て行ってくださいよ」的な積極性が少なくなった感じも…

初日のフォーラム始まる直前の受付の混み様は大変でしたね、この大人数への対応であれでは、参加者が図書館関係者でなければ、揉め事が起きたんじゃないかと。
例えば、名刺ありの人と記入する人を分けるとか最後尾表示やフォーク式の行列にするとか、各フォーラム受付でも受付できるとか…

あと、感想は、前回よりあまり知り合いに会わなかったなぁ(顔見知りで同時間にいたけど会えなかった方もいましたし、知っていても会うのは初対面(?)な方には、人見知りが激しいので声をかけなかったからもあるんでしょうが)ってとこですかね。

それでも、参加したフォーラムは『図書館100連発-フツーの図書館にできること 』(http://www.ustream.tv/recorded/27151402)と『思いがけずシステム担当者になってしまったら -OPACをDIYで充実させる』の2つでしたが、講師の方から元気をもらった感じがしました。

次に、ブログ休止中に、『図書館の自由に関する宣言』に絡む事案のメールをいただきました。
ちょうどその頃、似たような案件が出たこともあり、深く考えることとなりました。

1.あまり図書館で収集されない図書は提供されないこともあるのか
2.図書館の自由に関する宣言の絶対度はどのくらいなのか
3.図書館は結局どういう施設なのか

ということについてです。
たぶん、これだけ書くと、

A1.提供されないことはあり得ない!
A2.図書館司書たるもの絶対順守!
A3.国民の知る権利を保障する機関!

なんて、回答が返ってくるのでしょうが。(笑)

実際には相互貸借されなかった資料もあるし、取り寄せ利用者実費負担だと買った方が安くなる場合もあるし、収集方針により購入見送りということも多々あります。
そして、私自身は『図書館の自由に関する宣言』は理想論ではあっても現実からかなり乖離しているなぁと感じていますから、私の1と2への回答は推して知るべしでしょう。
もちろん、貸出館で貴重書扱いなどであればなおさらですし、コミック系の相互貸借しない館も数多くありますけどね。

3については、「図書館は福祉機関なんだから、云々」とか「この本の内容はエグいのでYAコーナーに置くのは教育機関としていかがなものか」とか…まぁ、そういう時には「『図書館の自由に関する宣言』に…」とある種のダブルスタンダードだったりもしますが。

他の図書館の方々はどうなんでしょう?図書の所在が確認できれば必ず提供まで進めているのでしょうか…
もちろん、提供するまでの時間は問わないのであれば、そりゃあどうにかなりそうですけど。笑

自分の館では収集しないけど、相互貸借で借りられたら提供するとかも、ちょっとナンセンスな感じもしますしね…

最近は来年度の予算要求でドタバタやっていますが、行政事務側(財務とか首長とか)に『図書館の自由に関する宣言』を説いても、「業界団体の宣言ごときは云々」と一蹴されますし、「法的根拠がなければ云々」と資料費は大雑把に削られるは、司書だろうとなんだろうと異動対象にさせられるは、なかなか思うようにいかないことが多々あるので、図書館戦争じゃないですけど、宣言を図書館法に盛り込み、数値目標も明記して、司書有資格項目を追加して…と、図書館法を変えれば全ては解決するんですけどね。

もちろん、何でもかんでも法にするのはちょっと…とは思いますけど、v.s.財務課や人事課等をするのであれば、絶対に法的根拠がないと一蹴されるのがオチですからねぇ…
光を注ぐ交付金だって、大臣がどんな発言しようとも、上乗せではなく、付け替え(交付金分減額)したところも多数あるようですから(図書館がそういうのを望むわけがないですから)、なかなか大変なわけです。(そういや、付け替えした状況などの集計って出てませんよね?)

最後に、最近気になった話題は、本屋大賞ならぬ図書館職員による大賞をと以前から考えていて、他にも同じように考えておられる方もいたので、近々実現するかな?と思いながら月日は過ぎて行っていましたが、それに近いことをTRCの図書館スタッフでやってくれたことが、なんか第一歩という感じで良かったなぁと。(ただ、本屋大賞と違って2011年の出版物に対してなんだよなぁ…)
(参考:http://www.trc.co.jp/topics/e_ranking.html

個人的には、一括りで集計していたので、それぞれの分野から1冊ずつあげてください的な各分類同数程度集計とか9類を外す縛りとかが欲しかった(もちろん9類は9類ででも良いですけど)のと、児童書、絵本のランキングもあると良かったなぁと。
企画的にはとても良いと思うので、おそらく来年もパワーアップして開催されるとは思うんですけど、どうでしょう?

私もそういうのをやりたかった方の人なので、『もし私が各都市の図書館にアンケート用紙を送りつけたら回答どのくらい集まるかなぁ』と考えたり、『日図協とかでやってくれないかなぁ』と他人頼みをしてみたりしていましたが、例えばいっそTRC主催でも良いのではないかと思ってみたりもこれを見て思った次第。

時々、図書館関係の調査が大学の研究室経由で(卒論・修論用も含め)送られてくるけど、それは「研究だし」とか「後輩だし」とか意外と回答率が高かったりするのでしょうけど、一介の図書館屋の私なんかがなんとなくで調査したって…と思う今日この頃です。
まぁ、そこで根回しして動けるか動けないかで決まるっていえばそれまでなんでしょうけど。

それから、今なんとなく気になっていること。(箇条書きにて)

・神奈川県立図書館や埼玉県立図書館の統廃合
 どちらも耐震関係の名目なのですが、市町村立図書館と同じように直接貸出等をしてきた状態から館数も減り、どういう位置付けになるか…

・認定司書関連
 現在認定司書の人は(http://www.jla.or.jp/committees/nintei/nintei/tabid/210/Default.aspx)に載っているのですが、結局のところどうなんでしょうかねぇ…
 第1期認定審査で37名、第2期認定審査で15名ということらしいのですが、元の応募数は知りませんけど、3期は10人前後くらいになるでしょうか。もう少し減るかな?
 やはり、認定されたメリットが見えないですし、論文や講師もどうも似たような人たちで回っている感じがするので、そもそも10年居られるかも疑わしい現在ではねぇ…
 おそらく、今後は数人ずつといったところでしょうか。そうすると身近に認定司書がいて「あの人のように」とはならないだろうなぁと、第3期の応募状態が気になっています。

・U40 - Future Librarianの現在
 しばらく関心から外れていたら、結局どうなったのか不明のため。

・雑司ケ谷R.I.P.などが結局どうなったか
 6カ月経ったあととかの比較がどこかないかなぁと思ったけど見つからなかったので。

本日は、衆議院選挙の投票日ですねぇ、私はいつものように期日前投票だったのですが、ふと、数年前の『日本図書館協会、政党マニフェストの公立図書館での閲覧についての要請を提出』(http://current.ndl.go.jp/node/16410)ってのを思い出したんですけど、うちの館内にないなぁ…なんて。笑
解散総選挙だと、各党アンケートとか日図協はしないんですかねぇ…やはり日図協の動きが見えない…

そんな感じ(?)で、これからもどうぞよろしくお願いします。

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