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2013年4月の1件の記事

図書館とポイント制度

武雄市の図書館がオープンしたようで、そっち方面に行くことがあったら寄ってみたいなぁと思っていますが、行く機会は皆無だからなぁ…まぁ、誰かがレポートしてくれるでしょう。
と思っていたら、ちょっと見つけたのが『全国的に話題の『武雄市図書館』に行ってみた。』(http://ekagen.net/archives/25486884.html)のエントリー。

ものすごくうるさいということで、まぁ、確かにオープンしないと(事前見学では)わからない部分です。

でも、カフェ併設している図書館はあるし、私が訪れた館は、一応複数階に分かれている館ですが、カフェ+雑誌コーナーということで多少違いはありますが、やはりそういうような音と香りはしていましたね…

他にも『図書館寄席』を開催してドッと笑い声があがる館もありましたし、公立直営の館でオープンスペースの講座を開催している館もあるし、BGMを流している館もあるので、「図書館=静か」ではない場合も多々あります。

その一方で昔ながらの図書館もあり、そのイメージでいる利用者も少なくないのはよくわかります。

私が以前いた館は、設計段階でコミュニティ機能をコンセプトとした設計だったため、階上の講座が廊下から見える感じの吹き抜けになっていたのですが、講座の声などが階下の図書館にも音が聞こえるため、「うるさい」という話が出ることがありました。

もちろん廊下でバカ騒ぎしているようであれば、注意もしますが、構造上どうにもなりませんし、コンセプトとその利用者の図書館イメージと異なっていたために出た話で理解してもらうまでが大変でした。

それとは逆に、別の館では比較的静かな館で、普通に図書館でお話会が開催されているのに、「お話会の声がうるさい」ということもありましたし、パソコンのキータッチや新聞の閲覧の音についても「うるさい」という声があがります。
「子供がうるさいので注意してくれ」ということで、騒いでいたら注意することもあるのですが、親がちゃんと「○○ちゃん、図書館で静かにしてね」と言っているそばで注意するのもどうかなぁ…ということで、子供にシーッのジェスチャーするだけのときもありますし。

図書館は不特定多数が来館する以上、図書館へのイメージは多種多様で、全員が納得するのはなかなか難しいところではありますね。
一番良いのはゾーニングなんでしょうが、色々細切れにするのはお金もかかるので、静かに読書したい人の部屋を別置すると良いですかねぇ?
無響室みたいな静音読書室を作ったら…逆に静かすぎていられないか??

話の感じからすると、非滞在型図書館と滞在型カフェがある図書館と解釈すれば、静かな図書館を期待している人は資料を借りるだけの図書館だし、カフェ風に使いたい人にとっては図書館付カフェということなのだから、良いのかなぁと思ったりします。

私がちょっと気になる点といえば、CD・DVDのレンタルが併設している点。
図書館にCD・DVDはないのかなぁ?と思ったら検索ではそうでもないようで、レンタルと競合しないものが置かれているのか、そうでもないのかがわかりませんでした。
レンタルの方がタイトル数はあるでしょうから、「図書館にないやつはレンタルで…」という流れになれば、それは儲けものでしょうけど、「図書館の視聴覚資料が少ない!」ってクレームになれば本末転倒だなぁと。
あと気になったのは、館内OPAC。併設のメリットを生かすなら、「これはセルで在庫あり、これはレンタル可、これは図書館在架中」という表示もありなんじゃないかと。Web-OPACでアマゾンで購入ボタンがあったような感じでさ。どうなっているんでしょう?

他にももちろん、色んな人がおっしゃっている指定管理までの経緯とか問題点とかあるのでしょうが、個人的には首長が一番の上司で、自治体の一機関としては公務員的に上司の指示に従う義務があるんだから、ある意味導入されちゃったんだから仕方ないことなのかも、と。

一番の問題点は個人情報の件なんでしょうけど、例えばGoogleで何気なく検索していたら、cookieを利用した広告が出てきて、年代、性別、住居地域がドンピシャで、検索語関連の広告も出ますし、アマゾンや楽天などの「これを買った人は云々」みたいな利用のされ方も今の時代ですからよくある話です。

また、SNSを利用しているせいで個人情報がダダ漏れということもありますし、アンケートや懸賞などで自分から開示している場合もあるし、街の防犯カメラなどまでひっくるめると、逆に個人情報がきちんと管理されている方が少ないような…

民間企業で社員や派遣社員やアルバイトが個人情報引き抜きって話も最近はよく聞きますし、図書館のシステムは絶対安全でスタッフはきちんとしている…ってわけでもないですしね…

そうなるとどこも誰も信用できなくなってしまいますね。

もちろん、CCCが万全な体制の企業かどうかというのは別問題で、図書館の立場的には問題ありなんでしょうけど、その企業を信用しないなら、いっそその図書館は使わないで、広域利用のできる館を使うとか、図書館は未登録者にも開放されているわけですから、登録せずに閲覧だけするでも良いのかなぁと思います。

まぁ、そんなことを書くと「それはおかしい」という意見をもらうのですが、全国津々浦々の図書館で全く同じサービスが受けられるかというとそうではないわけですから、その自治体の方針がたまたまそうなってしまったので、あきらめるか、次の首長や議員の選挙に反対票を入れるかするしかないのが現状だと思いますけどね。
個人情報関係の問題は、少し前にも図書館システムから漏洩した話もありましたしねぇ…
そういうベンダーが図書館システムをやっている館なので利用しないという考えも個人の考えですからありなわけですし。

それとは別に、Tポイントカードのポイントについても問題提起がされていますが、なんかたまたま話題が大きくなっただけで、問題なさげな感じもするんですけどね…

ということで、本題は、図書館でのポイント制度の話。
3月に社団法人日本書籍出版協会が出した質問状で、『著作権法第38条第4項に定められた、非営利無償の貸与の範囲を逸脱する』といった旨の質問状(http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/takeo20130304.pdf)を出しているのですが、これについては「?」。

参考までにその項は『4  公表された著作物(映画の著作物を除く。)は、営利を目的とせず、かつ、その複製物の貸与を受ける者から料金を受けない場合には、その複製物(映画の著作物において複製されている著作物にあつては、当該映画の著作物の複製物を除く。)の貸与により公衆に提供することができる。』というわけですが…

Tポイントで利益誘導されるのはCCCだけなんでしょうか?「Tポイント使えます」っていうお店はCCC傘下だけでないですし、もし、参加するためのお金がCCCに流れているからということであれば、問題という論法なのかもしれませんけど、運営主体云々言い始めれば、民間会社の指定管理者全般にも言えることでしょうし…

そうでないとし、1日3ポイントということであれば、その部分については、結果的に営利になる場合もあるかもしれませんが、3ポイント分の金銭価値をその複製物の貸与を受ける者に与えているので問題ないのかなぁと思ったりします。

問題だと思う団体があるのは構いませんし、どうせなら裁判を起こしてくれると、白黒はっきりして良いのですけどね。

Tポイントがどのくらいの価値なのかいまいちわかっていないのですが、無人貸出機を使うと1日3ポイント。たぶん3円(?)。365日開館していたとしたら、約千円。
(その複製物の貸与を受ける者が-3円(実際には3円分もらっているわけなので-(-3)円という意味で)料金を受け取っているという意味に強引に解釈すると前述のが当てはまるか…?)

もちろん金額ではないのですが、次のサービスと比べたらどうでしょう?
・1時間100円の駐車料金が図書館利用者は1時間無料。
・貸出票(当日分)を見せると特定の商店で商品が数%OFF。
・貸出票に商店街クーポン付。

どちらも実際にある図書館のサービスなのですけど、金額的にはこっちの方が大きいでしょ?
前者は、「図書館を利用するのに駐車料金を取るなんて…」っていう考えはわからなくもないですが、駐車場の管理委託先はやはり民間企業だったり事業団だったりで、本来なら1時間100円をもらいたいところですよね…
それに、そういう図書館で、「図書館来館にかかったバス代やガソリン代を負担します」って話はききませんから、本来負担すべき駐車料金がサービスでお得になっているわけです。

また、近くに商業施設があったり複合施設だったりすると、図書館にちらっと寄って、駐車料金を無料にし、本は借りていかない人も少なからずいたりしますから(もちろん返却だけの人もいますし)、100円分利用者はお得ですし、もしかすると無料にされた分は還元されて、公費からその業者に支払されているかもしれないですし…

後者2つは、貸出票が金券と化しているのですから、読まなくても借りておく、最悪、借りる手続きをした瞬間に返却して貸出票だけ持っていれば、荷物にもならないわけで、Tポイントで云々言っている方々に、「そういう図書館にもクレームを入れているんですよね?」と問い質してみたいんですけど。
まぁ、そういう館があったことを知らないからという理由もあるかもしれませんが、話題があるなしで差別するのはどうかなぁ?

図書館の図書館らしいポイントの付け方とすれば、前にどこかで書いたかもしれませんが、延滞が5年間なかったのでゴールド利用券で貸出数がブルー利用券+5冊までOKとか、+3日まで返却期限が伸びるとか、自分専用予約棚が出来るとかがあっても良いですよね。

延滞でなくても、利用回数とか利用冊数で利用券がランクアップダウンする…
魅力は金券系に比べると今の時代半減するかもしれませんが、元手は少ないので良いかなぁ。

ポイント数で、借りたい資料を無料で配達とか、図書館送迎ありとか、図書館用品と交換できるでも良いのですが、そんなの財政担当課が許すはずもないですし。笑
利用券がゴージャスになるだけってのも面白いかもしれない…紙製→パウチ→プラスチック→金箔付…とか。

同じような感じで独自のポイント制度をもうすでにやっているとこもありますし。(例えば日進市立図書館(http://lib.city.nisshin.lg.jp/riyou/main.html))

ということで、図書館でのポイントや利用特典を付けるのはありだと思いますが、どこまでがOKかは今後の議論かなぁと。
とにもかくにも、図書館現場としては、悲しいかな、行政報告や事業評価のための指標の1つに貸出数があり、貸出至上主義になりたくなくても、貸出数UPのための方策を考えなければならないという面が少なからずあります。

もちろん、そんな本末転倒のお得感なくても貸出数を増やせれば良いのですが、資料費がなく呼び水としての新刊依存もできないし、資料の魅せ方1つで変えられるとわかっていても、ノウハウを持っている人も少ないし、創造する時間的人的余裕もない状況の館も多いですから、呼び水としては、Tポイントだろうが、商店街金券だろうが、許容範囲だなぁと思っています。

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