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第四話『第100回の全国図書館大会と中小レポート50年』

お久しぶりです。最近は近年毎年のことですが新任職員研修の講師をやったり、システム更新の準備にあたふたしたり、極々最近では、なんか色々と脆弱性が見つかったやつへの対応やら、何やらで、現実逃避したくなる日々です。
また、3月・4月は人事異動の季節ということで、長年一緒だった人が異動となり、タモロスならぬ「○○さんロス」って感じです。

さて、自分でも忘れかけていたブログの続きです。
昨年は『中小都市における公共図書館の運営』、いわゆる中小レポートが出されて50年でしたね。
で、今年は全国図書館大会がなんと第100回でもあり、ついでに1954年に図書館の自由に関する宣言が採択されてから60年ということで、記念行事一色…というわけではないのか…笑
本当なら、『新・中小レポート』とか、『図書館の自由に関する宣言・改』とか、検討されても良いとは思っていますが…なさそうですね。

50年、60年という歳月は、書くとそうでもないのですが、よく考えてみれば、1963年当時に図書館で働いていた人は図書館の仕事から離れている人がほとんでしょうし、当時とは社会情勢や情報量なども異なります。
それでも、色々出された(例えば「Lプラン21」とか)ものに比べて、なんとまぁ、息の長いものかと思います。(何もLプラン21が既に無意味とは言っていないですよ。)
「図書館は成長する有機体である」と言われているにも関わらず、今も変わらずというのは、

1.図書館の本質は変わらないので、変える必要が全くない
2.聖域化してしまい、手を加えようと思う司書がいなくなった
3.改訂版を作りたいと思っても、本業に追われ作る時間がない

のいずれかなのかなぁと思っています。

最初は「社会情勢は変わっても中小レポートの目標を達成できない図書館が多い」のかなぁと思ったりもしましたが、物価の違い、雇用の違いなどに目をつぶれば(つぶっちゃだめだろう…笑)、およその図書館がクリアしているし、当時よりしっかり運営できているように思えます。
でも、所々の館で満たしていない(雑誌50誌とか新聞保存期限とか…細々としたものは多々)館があるので、ある意味面白いです。(物価換算するとどうなのでしょう?平均単価を457円だから、約4倍必要?)

それにしても、休館日は日曜日が望ましいとか、開館時間は少なくとも午後1時より6時までとか、今読み返すと、逆にとても新鮮だったりします。

なので、「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の話でも書いたような気がしますが、やはり数値目標的なものは必要だと思います。
数値目標がない理由としては、その数値以上のことをしなくなるというのが最大の理由なのだと思われますが、中小レポートを改めて読み直すと、「ちゃんと超えている部分も多いじゃん」って思いました。(当たり前といえば当たり前ですが)
そのため、最低限の数値、平均的な数値、望ましい数値の3段階方式で目標があると良いなぁと切に願います。
そうすることによって、最低限の保障はされ、平均的な数値に近くなると思いますが。

まず、中小レポートの焼き直しをしたものを作成し、人口比率または歳入比率の数値目標を掲げ、最低限の数値に満たない自治体名を挙げることによって、首長の目を向けさせないと、理想論や机上の空論にしかならないよなぁ…と思う今日この頃です。
ほとんど、全ての館が最低限数値をクリアした頃、改訂して、数値目標を少しずつ上げていけば、問題ないような気がしていますが…
(そういや、光を注ぐ交付金でちゃんと注がれなかった(一応、図書費にしたものの、その分通常予算からカットするなど)自治体名の公表はどうなった??)

話は変わって、全国図書館大会、今年は100回目ですねぇ…
日図協の大会年表を見てみますと、参加者数が出ています。
1956年に横浜で開催された時から、参加者数は1000人を超えている!
が、なんか数字がおかしい…
所々、何十何人単位までカウントされているのに、時々2000人ジャストとか…あり得ない…
まぁ、もちろん、色々な行事イベントの参加者人数はおよそ何人とどうやって計測したのかわからないけど、そんなもんかという数値になっていますから、そんなことに目くじら立てる必要もないですね。

なので、そんなことを言いたいのではなく、およその数だとしても、1956年に1000人は良いとして、平成22年も1000人?(せっかくだから1300人とかになると良いのに…と冗談でも言いたくなるのですが…)
図書館はまがりなりにも増えていて、公立図書館は今や3000を超える館があり、専任職員は1万人を超えています。
単純計算だと、3館に1人とか専任職員10人に1人という状況。ただ、実際には公立図書館だけではありませんから、ぐぐっと割合は減ります。
1000人代の参加者ということは、おそらく会場のキャパシティの関係もあるのでしょう。

となると、図書館職員である間に、どれだけの人が参加しているかという疑問も出てきます。
私の職場では分館の職員を合わせても、たぶん私が1回参加したというのが最大です。
(県外出張はまず予算がないですし、自費だとしても、2日連続などは休めないですし…)

全国各地で開催されているため、毎年参加している人とか、本業をどうやって遣り繰りできているのだろうと思っています。でも、うちみたいな小さなところでなければ、やれるのかなぁとも思いますが。

私の置かれている状況と違う状況はあまり想像できませんが、このご時世、全国へ行ける出張費が付くのも珍しいと思いますし、自費で参加している人の話もよく聞きます。
それなら、100回記念大会は、メインをそのまま東京で良いとしても、サテライト会場として各県立図書館等を結んで開催するのも面白いんじゃないかなぁ…と。
各県立図書館くらいであれば、出張費も出るでしょうし、分科会に出て現場に戻るというのも可能でしょうし。

どちらにしても、可能であれば、参加者の内訳や過去の参加回数などのアンケート調査もしてもらえると、良いかな?と思っています。(最高は何回出席なんだろう??)

最後に、「図書館の自由に関する宣言」に絡んで。
以前もどこかで書きましたように、私はこれは理想論でしかないと思っていますし、過去に書いたものとまだ考えは変わっていません。

ただ、無料で全ての情報が手に入れられるかというと、少なくない図書館で、県外からの取り寄せは送料負担でお願いしますとされているようですし、『はだしのゲン』や『BL本の問題』でも毎度のことながら問題提起がされていますし、実際に私の館でも、別の資料ですが「こんな資料が図書館にあるのはまずいのではないか(例えば「子どもたちが見たら云々」とか「税金でこんなもの買うなんて云々」など)」とクレームが出て、びしっと言い返しても、結局収集が付かず、上司が折れるなどでモヤモヤがおさまらない事があります。(「収集の自由」や「提供の自由」に関して)

また、『アンネの日記事件』に見られる状況も、「提供の自由」と「利用者の秘密を守る」の狭間で、揺れ動いた図書館も多くあったと思われます。
(書庫に入れるかカウンター付近に別置か、はたまた監視カメラでも設置しようか…と。)
あれだけ、大騒ぎして、結局その後の続報はないのもモヤモヤしますが、これに限らず、資料を破損させようとする悪意のある利用者から資料を守るにはどうすれば良いのかと考えさせられました。

もちろん妙案があるのであれば、そんなに全国的に資料の切り抜き被害とかはなくなるでしょうが。

それにしても、「図書館の自由に関する宣言」について「業界の一団体の宣言なんでしょ?」という一般の(多くは行政の)方々の発言にうまい反論が見つけられない日々でもあります。(必ずしも、図書館職員だからって入会しているわけでもないですしね…ついでに言っちゃなんですが、施設会員の負担金の予算取りの説明にも苦労しています。)

さ、GWもあと2日、頑張って仕事しよう…!

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